雑談掲示板

モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目!
  • 日時: 2016/03/10 17:06
  • 名前: 翼の勇車 (ID: qXrd4tL6)

MH4掲示板より続くモンハン小説スレ五代目です!
内容は題名の通り、この場所ではMHXに限らずモンハンの二次創作小説を書いてください! 勿論初めての方でも初代から書いてくださってる方でも大歓迎です!

過去シリーズリンク

初代
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=49
二代目
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=828
三代目
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=977
四代目
ttp://mh4g-cap.net/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=18

書く時は必ず話数を記入してください。

本スレで作品を書いている、或いはこれから書こうと思っている方へ――ダブルサクライザー様より >>36

↓以下作品目次

―――――

◆クロスオーバー

〜やはり俺の行いは間違っていない〜(ダブルサクライザー様×翼の勇車)

目次>>279

―――――

◆ダブルサクライザー様の作品

○モンスターハンター 短編小説シリーズ

目次 >>280

○モンスターハンター 〜星屑の瞬き〜

目次 >>281

―――――

◆smash様の作品

○〜巨大都市バルバレ 発展までの過去〜シリーズ

目次 >>282

―――――

◆モンモン様の作品

○〜見つからないもの 探す者〜

目次 >>283

○本の中の旅人達

目次 >>284

―――――

◆創造神ゼウス様(vista様)の作品

○ユクモ村歴戦記シリーズ

目次>>285

―――――

◆EXTENDED様の作品

○世界を旅せし狩人〜狂竜病を滅ぼし者〜

目次 >>286

○もうひとつの物語

目次 >>287

―――――

◆翼の勇車(スレ主)の作品

○モンスター&ハンター

目次 >>288

―――――

◆ゆるふわ様の作品

目次 >>289

―――――

◆紅蓮丸様の作品

○~とあるハンターの狩人記録~

目次 >>290

―――――

◆一方通行様の作品

○モンスターハンター 〜狩人としての責任〜

目次 >>291

―――――

◆青空様の作品

○ハンター達の目的

目次 >>292

―――――

◆クルセイダー様の作品

○ハンターズアドベンチャー 〜エピソード クロス〜

目次 >>293

―――――

◆名無しのパワー様の作品

○モンスターハンター 〜猛者たち〜

目次 >>294

―――――

◆かにゃえ丸様の作品

○〜死に行く者の背中〜

目次 >>295

―――――

◆羽衣様の作品

○モンハンクロス 『爆殺厨と闘う騎士団』

目次 >>296

―――――

◆こんがり肉様の作品

○「 狩人の証」

目次 >>297

―――――

◆猫好き様の作品

○モンスターハンター 〜煉黒の燭〜

目次 >>298

―――――

更新>>299まで

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Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.18 )
  • 日時: 2015/11/02 00:06
  • 名前: 翼の勇車 (ID: NP/SVE1X)

>>17
アルセルタスはハーメルンの方でリメイク済みですし、神山ルーツは迷走中に書いた黒歴史みたいなものですので、やっぱりミズキ達の奴ですかね。当時はろくに設定とか考えてませんでしたが、今回はちゃんと物語の大筋も決めて、キャラ、世界観共に大幅な改変を施した上での執筆になりそうです。場所は相変わらずジャンボ村のつもりですが、時間軸的には大体4Gやクロスに合わせるつもりでいます。

またいずれクロオバできるのを楽しみにしております♪

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.19 )
  • 日時: 2015/11/03 10:26
  • 名前: モンモン (ID: q7hb5ztk)

smashさん

4gの方から活動しているモンモンという者です!
僕もまだまだヒヨッコです。
小説を書いているもの同士頑張っていきましょう!!
よろしくお願いします!





Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.20 )
  • 日時: 2015/11/03 11:53
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: .U69Spds)

 モンスターハンター 短編小説シリーズ

 〜"最期"の招待状【前編】〜

「金獅子ラージャンの狩猟依頼はあるか?」

 ドンドルマの酒場。
 真っ昼間からアルコールや煙草、香辛料や脂の臭いが立ち込めるこの場所で、男は足を踏み入れるなり受付孃にそう問い掛けた。
 男のその装備は、あまりにも異様だった。
 全身を禍々しい黒い布で覆い、その周りを様々な亡骸で纏った不気味な鎧。
 ギルドはこんな装備でも公的に認めており、工房組合も生産を請け負っている。
 通称、デスギア。
 死神を思わせる不吉な外見から、ある意味忌み嫌われたこの防具を、男は自然と着こなしていた。
 ぎょっとした受付孃だが、すぐに営業スマイルを浮かべ直して応対する。

「も、申し訳ありませんが、ただいまラージャンの狩猟依頼は発注されておりません」

「そうか」

 ならば用はない、と男はさっさと立ち去ろうとした。

「おいおいぃ、死神サンがドンドルマで何してんだぁ?」

「死神なら死神らしくぅ、地獄でも行ってろよぉ」

「ぎゃはははははっ」

 酔っぱらった客の声を無視して、男は戸口を後にした。
 その背中には、死神の鎌ーー大鎌威太刀ーーが背負われていた。





 道行く人は皆、危ない物でも見るような目で一瞥しては避けていく。
 避けられて当然だと、男は知っていた。
 どこへいっても、死神は疎まれるものだ。
 そう、死神。
 
「おい、あのデスギア装備のハンターってさ……」

「あぁ、色んな街や村に立ち入っては「金獅子ラージャンの狩猟依頼はあるか?」って聞いて去っていく奴だろ?」

 そんな囁きが耳に届く。
 いつの間にか有名になったものだな、と男は溜め息をつき、ドンドルマを出ようとした、その時だった。

「お前さん、ダリアって名前だろう?」

 不意に背中に声を掛けられた。
 名前を言われたのは久し振りだったが、そんなことはどうでもいい。
 振り返れば、紅い衣を目深に被った奇妙な男がいた。

「俺に何の用だ」

 男、ダリアは敵意を隠しもせずにその紅衣の男に問い掛けた。

「そうだな、今の季節なら遺跡平原だなぁ。そこに行ってみろ」

 紅衣の男は下卑な薄笑いを浮かべた。

「お前さんが探してる相手が見つかるよ、多分な……」

「……情報感謝する」

 ダリアは上っ面だけの感謝を示すと、さっさとそっぽを向いてドンドルマを後にしていった。





 野を歩き、山を越え、砂漠の海を越えて一ヶ月。
 ダリアはバルバレへと到着した。
 やはりこの地でも、デスギアの装備は目立ち、そして避けられる。
 さすがに一ヶ月もの旅は疲れる。
 狩猟は明日にして、今日はその準備をしようと考えるダリア。
 適当な部屋を借り、旅の荷物を放り捨てるなりバザーへと駆り出す。
 雑貨屋で道具を買い漁った後は、このバルバレに駐屯していると言うキャラバンの加工屋の世話になることにした。
 馬車と一体化したその加工屋は、若い女の竜人が切り盛りしていた。

「へいらっしゃい、……っと?この辺じゃ見ない装備だねぇ、アンタ」

 無造作に纏めた銀髪を揺らしながら、女はデスギアシリーズを物珍しそうに見ている。
 ダリアは背中の大鎌威太刀を外すと、カウンターに差し出した。

「こいつを明日の朝までに完璧な状態に出来るか?」

「うぉ、こりゃヤバそうな太刀だねぇ。あいよ、受け取りは明日の明朝でいいのかい?」

 女は大鎌威太刀とダリアを見比べながら確認を取る。

「それでいい、頼んだ」

「はー、こんなすげぇ武器を触るのは久し振りだねぇ。うっし、任せときな」

 女は快く大鎌威太刀を受け取ると、工房の奥へと持っていく。
 それを見送ってから、部屋に戻ろうとした時。

「……おい」

 また声を掛けられた。
 それに振り向けば、ラギアクルスの端材で作られただろう、オトモ用の装備を纏った純白のアイルーが鋭い目付きで睨んでいた。

「何を企んでいるつもりか知らんがニャ、お前のソレは我が身を滅ぼすニャ」

「…………」

 どうも、滲み出ていた殺気を感じられたようだ。
 普通なら気付かないところだが、このオトモアイルー、出来る奴のようだ。

「お、おいセージ!お前何喧嘩吹っ掛けて……あぁすいませんすいません、こいつには後で言っとくんで」

 ハンターシリーズを身に付けた黒髪の少年が、オトモアイルーの首根っこを掴まえると、頭を下げて謝ってくる。

「……気にしていない。気にするな」

 ダリアはそれだけ答えた。
 誰に咎められようと、この生き方を変えるつもりはない。
 
 ーーあの日、自分だけ生き残らなければ、或いは、奴さえ現れなければ、こんなことにはならなかったのかも知れないがーー。





 金獅子ラージャン。
 超攻撃的生物。
 一定のテリトリーを持たず、各地を転々とする。
 体内に強力な雷属性エネルギーを備え、その危険度は古龍にも匹敵する。
 普段は黒毛だが、感情が高ぶると全身の毛が逆立って金色に輝くことから金獅子と呼ばれる。
 ごく希に、常に怒り狂い、激昂する個体も存在する。
 狂竜ウイルスにも強い耐性を持っていたが、近年では感染個体も発見されている。
 実際に相対し、無事に生き残った者は少ない……

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.21 )
  • 日時: 2015/11/04 07:11
  • 名前: モンモン (ID: fflFTJVQ)

モンモンデース!新作になります!

〜見つからないもの 探す者〜

第1話 ギンセカイ

一面に広がる銀世界に立つ男
その男はジンオウガの防具を身にまといスラッシュアックスを背負っている
何かを追い求めるかのように終わりのない世界を歩いていく

そうすると彼のポーチから人の声のようなものが聞こえてくる

「トゥートゥートゥーこちら....部です....すか?応答願....回線が....」

途切れ途切れで内容まではわからないが彼からの応答を願っているようだ
それに彼は応えることはせずただただ銀世界を突き進んでいく

そうしているとポーチから小さな紙が落ちるそこには『ミクル』と言う文字とともに彼の写真が貼られている


ーー孤独と雪が静かに彼を包んでいくーー

続く...

ご意見ご感想等宜しくお願いします!

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.22 )
  • 日時: 2015/11/04 00:24
  • 名前: 翼の勇車 (ID: bElE3Svm)

>>20
おぉ、まさかのアスト君にセージ先生が登場。短編ですらこんなに面白いのか(驚愕)

>>21
無線機とおぼしき高度な技術を必要とする道具の存在等、相当強い独自性を持つ世界観ですね。自分はそういう適度な原作ブレイク大好きです。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.23 )
  • 日時: 2015/11/04 19:36
  • 名前: モンモン (ID: MdDdf3YD)

投稿速度どうですかね?モンモンデース!

〜見つからないもの 探す者〜

第2話 阻止する者

どこでも続く銀世界の向こうのトンネルに小さな光が見える。
それは自然の物ではない形を発しており天井から吊るされている。

「ランプだ。」

ランプはトンネルの出口まで続いている。
そして、入り口の看板にはハンターズギルドとか書かれている。
どうやらここは、ハンター用に設けられたものらしい。

そこを進んでいくと氷の張った海へ出た。
真ん中に氷に覆われた岩がある。
その岩の上に指輪らしき物が置いてある。

「これが言っていた指輪か。」

それはウルクススの逆鱗が埋め込んである。
その指輪を手に取ったその時。

ドッシャーン!!

いきなり周りの氷が割れ、氷のかけらが辺りに飛び散る。
そして氷の鎧をまとった怪物が現れる。

「化け鮫ザボアザギル...」

続く...

ご意見ご感想等宜しくお願いします!


Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.24 )
  • 日時: 2015/11/06 07:49
  • 名前: vista (ID: fi3TCRhC)

どうも、vistaです。よろしくお願いします!
さっそくですが書きますねー
Xでアマツマガツチが復活するということで、懐かしのMHP3rdの小説です。
**********************************
ユクモ村歴戦記 第一巻
**********************************

第一章 嵐龍討伐後

 グサッ!ブシュッ!また、あの地に快晴が訪れる。そう、ハンターがアマツマガツチを討伐したのだ。嵐龍は呻きながら倒れた。ハンターは大きな刀を納刀して、アマツマガツチを剥ぎ取り始めた。
 ハンターがギルドに戻る。村人からの感謝が村を行き交う。
「これでユクモ村が平和に戻るぞ!」
「ありがとう、ハンターさん!」
すっかりユクモ村は平和に戻ったかと思っていた。それは誰もがそうだった。しかし、異変はすぐに起きた。
 あの日から一ヶ月ほどたった頃。みんな平和に暮らしてる。するといきなり雷が落ちた。空は晴れているのに、小さな雲から雷が落ちた。
「何事?」
「ジンオウガが暴れてるんじゃろう。」
すぐにみんなジンオウガの仕業だと思った。雲は渓流の方に流れていった。
「はんたーさん、お願いしてもいいかい?」
すぐに依頼が届いた。ハンターも直ちに渓流へ向かう。これが激戦の始まりになるとは、まだ誰も知らない。

第二章 雷龍ボルテウス

 ハンターが渓流につくと、そこにジンオウガの姿はなかった。その代わり、見たことない龍がいた。
「お前は、誰だ」
無言で近寄る奴。ハンターも、アマツマガツチより強いと感じた。
「ガオオオオオオオオオオオー!」
ティがレックスより強い咆哮。鼓膜が飛んでいくかと思った。高級耳栓着けておいてよかった。すると、鋭い紅き爪を振りかざした。その爪は、ハンターを貫いた。すると、電話が鳴った。ギルドマスターからだ。
「君、大丈夫か!?そいつはヤバイぞ!雷龍ボルテウスだ!」
「ぼるてうす…?」
「ああ!是非狩ってくれ!さもないとユクモ村が崩壊する!」
「そんなに強いんですか!!?」
「史上最強と聞いている!」
と、その時。ボルテウスの雷ブレスがハンターを直撃。電話が粉々に粉砕した。また、ハンターもその場に倒れた。
「俺が…殺るんだ!」
ハンターは大剣を構えた。ハンターの一手でユクモ村の運命が変わる。
「うおおおお!」
「ガオオオオ!」
両者が走る。ハンターは剣を振りかぶる。ボルテウスは雷ブレスを溜める。グシュッッッ!!ハンターの手から大剣が離れる。ハンターの腹部に雷ブレスが貫通する。ガリリリッ!大剣が地面を駆ける。摩擦で切れ味が磨り減る。
「はぁ、はぁ、…くそっ!」
何としてもユクモ村を護る!その決意がハンターを動かした。ハンターが大剣を構える。
「何も出来ないことは無いだろう!!」
ハンターは大剣を再び振りかざした。グサッ!ブシュッ!ハンターの得意技、連続切りが炸裂した。奴の腹部から血が飛ぶ。
「俺が、この村を守るんだぁぁぁ!」
ハンターが溜める。大剣に力を込める。まるで、ユクモ村の総てを大剣に込めるように。そして炸裂する。
「これで…終わりだぁ!!!」
ブシュゥッ!!!奴の腹部に命中。奴の腹部は部位破壊した。
「はぁ、はぁ…。」
ハンターは回復薬を飲んだ。

第一巻 終わり。

どうでしたか?暇なときに続編出しますー!

次巻予告
怒りに目覚めたボルテウスは、ハンターを狙い打ち!
ハンターが動けなくなったところにボルテウスがとどめをさす!
と、しかしハンターは助かった。そう、仲間が来たのだ。仲間がシビレ罠を発動してくれている!

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.25 )
  • 日時: 2015/11/06 12:05
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: O7IvVG9O)

 モンスターハンター 短編小説シリーズ

 〜"最期"の招待状【後編】〜

 明朝のバルバレ。
 まだ日も昇らないほどの早朝に、ダリアは借家を引き払い、昨日大鎌威太刀を預けた、若い女の竜人の加工屋に向かった。
 カウンターには既に女竜人が大鎌威太刀を置いて待ってくれていた。

「おっ、来たね。おはようさん」

 やり遂げたような屈託のない笑みを浮かべる女竜人。
 やや細腕に見えるが、大鎌威太刀を持ち上げようと力むと、その皮膚の下に控えていた筋肉が本性を現した。

「コンディションは新品同様だよ。あとはアンタさん自身で慣らしておくれ」

「……ドンドルマの鍛冶師にも劣らん仕上がりだな。感謝する」

 毒々しい緑色を帯びた三日月は、街のわずかな明かりを照り返して妖しく煌めいた。早く血をよこせ、と言わんばかりだ。
 ダリアは大鎌威太刀を背負うと、荷物からどっかりと中身の詰まった袋をカウンターの前に置いた。

「すまんが、現金は持ち合わせてない。金塊で手を打ってくれ」

「金塊だぁ?」

 女竜人は袋の封をほどいた。
 麻で作られた丈夫な袋の中には、確かに黄金色に輝くブロックがいくつも転がっている。
 裕に数十万ゼニーに相当する額になるだろう。

「うぉ、こりゃ……こんなにいいのかい?」

「貰え。釣りはいらん」

 それだけ言い残すと、ダリアは加工屋の前から立ち去り、バルバレからも立ち去っていった。
 女竜人は呆然とダリアの背中を見送っていた。

「ライラ?その金塊、どうしたの?」

 ふと、別の方向から声をかけられた。
 ライラ、呼ばれた女竜人はその鈴の響くような声に振り向いた。
 赤茶けた長髪を銀色の大きなリボンで纏めた、美少女。

「あぁ、カトリア。さっきのヤツね、ゼニーの代わりにコレ置いてったのよ。とりあえずこの金塊、アンタの所で預かってもらえるかい?」

「それは、構わないけど……」





 遺跡平原。
 ダリアはベースキャンプに到着するなり、狩り場の異様な気配を感じ取っていた。
 いる。
 ヤツは必ずこの狩り場にいる。

「ここで決着を着けてやる……仲間の仇を、討つ!」

 万全の体勢を整えてから、ダリアはベースキャンプを飛び出す。



 地図上で言うところの、エリア4に当たる場所に、ソイツはいた。
 逆立つ黄金の煌毛に身を包んだその姿。
 通称、激昂ラージャン。
 常に怒り狂い、その上を行く激昂状態となる、空前絶後の怪物。

「見つけたぞ……この時、この瞬間を、どれだけ待ちわびたかッ!!」

 ケタケタ、とデスギアの頭骨を揺らしダリアは大鎌威太刀を抜き放った。
 対するラージャンはダリアの殺意を感じ取り、排除すべき外敵だと即断した。

「ヴゥウォォアァァァァァッ!!」

 天を貫く咆哮が遺跡平原に轟き響く。
 怨念を背負った死神が今、獣王の首を落とさんと死刃を振るうーーーーー。



「ねぇ、カトリアさん」

 ハンターシリーズを纏った黒髪の少年は、キャラバンの団長である美少女、カトリアに質問していた。

「非常警戒体制って、どういうことなんですか?」

 少年の問い掛けに対して、カトリアは今朝に届いたばかりの書類を整理しつつ答える。

「アストくん。今、遺跡平原は大変危険な状態になってるの。それは、分かるよね?」

「それは分かりますけど、ひょっとして、古龍が出たとか?」

「うぅん、古龍ではないんだけど……それくらい危険なモンスターが遺跡平原にいるの。しかもね……」

 さらにカトリアは言葉を続けた。

「"二頭"いるの」



 禍々しい布を翻し、頭骨を笑わせながら、死鎌から猛毒を撒き散らしながら、ダリアはラージャンとの戦いを続けていた。
 その最中で、ラージャンは突如後方へ大きく飛び下がった。
 逆立った黄金の毛が、稲妻を纏う。

「グォウゥアァァァァァァァァァ!!」

 激昂状態へと入ったのだ。
 それでも、ダリアは全く恐れることなくラージャンへと突撃する。
 
「グゥオォォゥッ」

 ラージャンは一度後ろ足だけで立ち上がると、その口から閃光を吐き出しながらダリアに向かって放射した。
 幻獣キリンの角から摂取する言われている、雷属性エネルギーの放出だ。

「見えてんだよ……!」

 しかし、放出している間、ラージャン自身は動けないために、かわしてしまえば隙だらけなのだ。
 ダリアは一瞬でラージャンとの距離をゼロにし、光線を放つラージャンの側頭部に向かって大鎌威太刀を降り下ろした。

「しゃぁぁぁッ!!」

 振り抜かれた暗緑の三日月は、螺旋を描くラージャンの二本の角の内、一本を半ばから斬り落とした。

「グガァァァァァッ!?」

 自身の象徴とも言える角を折られ、ラージャンはエネルギーの放出を中止し、もがき苦しむ。
 喘ぎと共に吐き出された唾には毒々しいの色で染まっている。
 大鎌威太刀の毒が体内を腐らせているのだ。
 
「効くだろう?お前を殺すために、こいつを造り上げたんだからなぁ」

 ダリアは不敵に笑った。
 が、すぐさま斬れるような眼光に戻り、声にもドスが混じる。

「楽にはさせねぇ……手足がバラバラになるまで斬り刻んで、心臓が腐りきるまで毒をくれてやる……!」

 ラージャンは完全に理性を捨てて、怒りのままにダリアを睨み付け直す。
 ふと、黄金に輝くはずのラージャンが、少しだけ暗くなった。

 その、次の瞬間だった。

 激昂したラージャンは何者かに押し潰された。

「ウグォォッ!?」

 馬乗りにされたラージャンは、そいつの降り下ろした拳に首をへし折られた。
 ダリアはその光景を見て、「俺の獲物を横取りするなクソヤロウ」と罵ろうとして、口に出来なかった。
 何故なら、激昂ラージャンを殴り殺したのもまた、

 ラージャンだったからだ。

「グゥオォォゥ……」

 そのラージャンは、激昂ではない黒毛をしていた。
 だが、肉眼で見えるその妖しい紫色のオーラを纏っている。

「……なんの冗談だ、そりゃあ?」

 ダリアは薄ら笑いを浮かべ、迫ってくるその腕を見ているしかなかった。





 狂竜ウイルスに感染、発症したモンスターは通常、短期間の内に衰弱死する。
 だが、その中でウイルス克服をしたような反応を示したモンスターも発見されていた。
 ギルドはその状態のモンスターを『極限状態』と名付けた。

 遺跡平原で一人のハンターが交戦したような痕跡は残されていたが、その本人の消息は不明。
 非常事態と推測したギルドは、この報告を黙殺した。





 極限状態が公になったのは、千刃竜セルレギオスが外来するようになってからであるーーーーー。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.26 )
  • 日時: 2015/11/06 12:18
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: O7IvVG9O)

 >>24

 vista さんこんちわっす。
 この小説掲示板の初代からこそこそ活動してる、ダブルサクライザーと申す者です。

 3rdってまた懐かしいですね。
 ジンオウガの碧玉が出なさすぎて、アマツ倒す前に狩猟数が100越えたのはいい思い出です。
 

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.27 )
  • 日時: 2015/11/06 17:34
  • 名前: vista (ID: .tQZNrko)

ユクモ村歴戦記 第二巻
 attention
  ●一巻から読まないと、物語がわからないと思います。
  ●実際に出ないモンスターがいます。

第三章 紅眼怒龍
 俺は回復薬を飲んだ。内側から冷えて、回復してるって感じがする。一呼吸おいて、もう一度大剣を構える。しかし、奴の状態に異変が。なんと、動きが鈍くなってきているのだ。これはチャンス。結構ダメージが蓄積されてきてるのか!そう思った。次の瞬間。
「グゥ」
なんと敵を前にボルテウスが眠りに堕ちた。猫のように、身体を丸めて寝ている。かわいい。
「倒したのか?」
俺は一瞬喜んだ。すると…。奴の眼が赤黒く染まった。そして起き上がり、此方を見ている。
「まさか…!」
ユクモ村には代々伝わる伝説があった。『紅眼怒龍』という伝説だ。ある龍の眼のいろが、黒から赤黒、そして紫になる。色が変化するにつれて、どんどん怒り状態になり、結局最強になる、というでんせつ。
「そんな…バカな!」
ボルテウスはさっきまでのキュートな形相をまるで殺人鬼に変えていた。殺される、そう思った。ギルドマスターとの連絡は出来ないし、こいつについての情報も何もない。絶体絶命だ!するとヤツが爪に力を込め、此方に駆け込んできた。
「ブオオオオオ!」
グサッッッ!奴の爪はハンターの下腹部に貫通。大量の鮮血を散らし、その場に倒れた。周囲はあっという間に赤く染まっていく。ハンターも、死を予測した。このままでは、人生初の詰みに直面する!ポーチにてをかけ、回復薬を探す。鮮血に染まった手は、ポーチを汚していく。
「はぁ、はぁ…。回復薬…!!」
それらしき瓶を持ったとき。奴が翼を大きく振りかぶった。明らかにハンターを狙っている!!
「ま、まて…!」
ブォッ!と、風を切る音とともに此方に近づく。
「やめt…」
バチバチバチッッッ!!!
ハンターは、死んでない。頭を護ろうとかざした手を退ける。すると、そこには英雄ハンター「ロッド」がいた。
「ロッド!何故!?」
「ギルドマスターから聞いたのさ!お前が危険だってな!」
な!の音とともにボルテウスを剣で弾いた。彼の装備は太刀だ。呪燗焔剣。
「ありがとな!」
ハンターが叫ぶ。そして、大剣を構える。いつものスタイル。二人で殺るんだ!そう思うと、少年心が疼いた。
「うおおおおお!」
二人の声が重なる。グサッッッ!彼の太刀とハンターの大剣が奴の全身を真っ二つに切り裂く。
「グオオオオオオ!」
奴はその場に倒れた。
「やった…のか?」
「ああ。」
ハンター達はギルドに戻った。

第四章 友情は何にも敗けない
 「マスター、ヤバかったっすよ。今回の標的。」
「そうかい。」
マスターは、何やら夢中になって本を読んでいる。折角村を守ったのに、なんだ、これは!
「君。」
「はい。」
「次のターゲットは新種だよ。」
「?」
マスターはクエストリストを指差した。そこにはこう記されてあった。
 <聖狼竜を狩れ>
ジンオウガ希少種…!?新しい名前だ。そもそもジンオウガの希少種だなんて、聞いたこともなかった。
「依頼主は私だ。」
「!???」
「村が壊れる!一刻を争うぞ!」
その一言を聞くと、ハンターたちは闘技場に向かった。すると、ハンターは異変に気づく。
「ベッドも…支給品BOXも、何もかも…壊れてる…!」
ボロボロだ。何もない。こんな悪魔のような龍が来たら、村は木端微塵だろう。
すぐに奴を見つけた。奴はティガレックスを補食していた。
「強いぞ、あいつは!」
一目で分かる。あいつが強い、ということを。するとロッドが言った。
「ここは俺がやる。お前は生きて帰れ。」
ロッドは太刀を構えながら言った。
「早く行けー!」
俺はロッドを信じ、その場をはなれた。すると直後のことだった。
「うわーーー!」
ロッドの声だ。身体が本能的に動く。行ったら駄目だ。ショックで動けなくなる。そうわかっていても動くんだ。身体が。腕が。脚が。そう。ハンターには分かっていた。名もないハンターでもわかった。

「友情は…何にも敗けない…!!」

そう叫ぶと、ロッドのもとへといく。ロッドは補食されていた。
「ロッドに…」
ジンオウガ希少種はハンターの言うことに耳も傾けず、補食を続ける。
「ロッドに手を出すな!」
名もないハンターは、大剣を振りかぶりながら翔んだ。友情が彼を突き動かす。俺が殺るんだ!

「必ず守って見せる。ロッドも…村も!」

ジンオウガ希少種に少量のダメージを加えながら、彼は決心した。

第五章 SOS
 攻撃していると、尻尾が斬れた。そこには光る玉が見えた。もしかして…
「碧玉なのか!?」
直ぐに碧玉を取る。その重圧に意識が飛びそうになる。でも、それをポーチにしまうと、再び大剣を構えた。
「俺が殺るんだ!」
グサグサと、剣を刺す。奴は痛そうではないが、たまにひるむ。それが彼のダメージが蓄積出来ているという証明だった。すると、ジンオウガ希少種も紅眼怒龍になった。
「おいおい、お前もかよ…」
ハンターは回復薬を飲んだ。しかし、次の瞬間、ヤツが覚醒した。とてつもなくデカイ咆哮。回復薬が瓶ごと飛んでいった。それまでの威力。
「なんて強さだぁ…!」
彼は倒れかけて、膝をついた。しかし地面が動いていて、膝を叩きつけてしまった。皿が割れる。血が出る。鮮血が、膝の先から吹き出て、事の重要性を思い知らせた。彼はこの時、自分が危険な状態であることを感じ取った。死ぬんだ。彼は。
「何か、生き残る方法は…!」
するとロッドが血だらけの体で、打ち上げ花火を打ち上げた。それは村の人にSOSと知らせるように感じた。

第二巻おわり!
 次巻予告
  ハンター、絶体絶命!
  自らの命を投げ出し、村とロッドを救うか、
  総てを失うか。
  三巻を読み終えたとき、あなたはユクモ村の総てを知ることになる。
  なぜユクモ村が終わったの?
  バルバレにハンターが行き着くまでの経緯を
  この小説で明かします!

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.28 )
  • 日時: 2015/11/06 18:26
  • 名前: モンモン (ID: ZFD2gVGr)

vistaさん
こんにちは!4代目から活動させてもらっているモンモンと言う者です!
お互い頑張っていきましょう!

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.29 )
  • 日時: 2015/11/06 20:20
  • 名前: vista (ID: .tQZNrko)

モンモンs>>はい!頑張りましょうね!
ダブルサクライザーs>>はい!3rdでは、家族皆でアルバトリオンに行ったのが思い出ですね!

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.30 )
  • 日時: 2015/11/07 01:08
  • 名前: 翼の勇車 (ID: 8tTJ1Qq4)

……会話に混ざりたい。でも何だか入り辛い。嗚呼このジレンマよ。

>>24
どうもです! 何か成り行きでここのスレ主って事になってます、初代スレから活動してる翼の勇車という者です。あ、ダブルサクライザーさんとは同期くらいに当たります。実力は遠く及びませんがね……。

丁度ハーメルンの“徹甲虫とはこれ如何に。”が佳境を迎えてるんですけど、何かシリアス書くの辛くなってきたんでこっちの執筆に着手し初めちゃってたりします。ルカちゃんかわいいよルカちゃん。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.31 )
  • 日時: 2015/11/07 15:59
  • 名前: vista (ID: DSAhQmkW)

ユクモ村歴戦記 第三巻(涙腺崩壊注意)
第六章 ユクモ村崩壊
 ロッドが助けを読んだ。すると、気球が降りてきた。
「その少年をこちらへ。」

ハンターは、ロッドを気球にのせた。
そして、自分も乗った。

聖狼竜はいずれユクモ村に来るだろう。
でももう無理だ。
ハンターにはできないことだった。

眼が覚めるとアイルーがいた。
そう。マイハウスだ。
するとアイルーが口を開いた。

「急いで支度するにゃ。」

眼が覚めて第一声がそれだ。
は?他に言うことないの?
ほら、「無事だったのかにゃー!」とかないの!?

「なんでだよ」

誰もが思うであろう。
あの歴戦の後だ。少しは休ませてくれてm…

どっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!

え!?
何の音だ?明らかに何かが壊れたようなおと。
マイハウスの裏は訓練所。訓練所でなにかあったのか?

「急ぐにゃ!」
「何事?」
「聖狼竜を訓練所に捕獲してるにゃ!」

ということは、さっきのおとは聖狼竜が訓練所から逃げ出した音だということ…。

「まずくない?ここにいるの」
「だからはやくにゃ!」

どっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!

入り口が壊された。
聖狼竜のシルエット。
白い霧がかかり、ボス感が出ている。

「村人は皆、戦闘船の中にゃ!」
「わかった!」

ハンターとアイルーは、走り出した。
聖狼竜を構わず、間をすり抜けて走り抜けた。
そういえば今まで入手してきた宝玉を持ってくるの忘れた。
けど今はそんなこと考えてる場合じゃない。

「うおおおお!!」

クエスト出発口に戦闘船が見える。
皆で狩りに出た集会所が岩石でボロボロ。
階段も使えなさそうだ。
看板娘の座椅子もグシャグシャ。
ユクモ村が崩壊していた。
あの時、己の身を捨てて村を守っていれば。
ロッドを帰らせて自分は戦っていれば。
こんなことにはならなかったはずなのに。
自分で自分に怒る。

「俺も乗っていいのか?」

おれがあの時、逃げていなければ
こんなことにならなかった!!
俺はここに残った方がいいのか!

「俺はここに残る」
「馬鹿な事言うんじゃにゃいにゃ!」

アイルーが俺を殴る。

「馬鹿なことだよ!でも!俺が殺るんだ!」
「勝てないにゃ!!!」
「勝てないからにげるんじゃないだろぉ!!!」
「!」

アイルーは、足を止めた。あとすこし。
あとすこしで、戦闘船だ。

「俺は、あいつを殺ると決めた。」
「じゃあ、行くのかにゃ?」
「あぁ。」

俺にしか出来ないことだから。
この村を、ロッドを、
護りたいから。
俺が愛するこの村を…
護りたいから!!
俺はここに残る。

「馬鹿な事言うんじゃないよ」
「村長!?」

そこには村長の姿があった。

「でも、この事態は俺が生んだことじゃ…」
「なら私が残る。」
「それでもなんの意味もない!」
「君はバルバレにいきなさい!!」
「バルバレ…!?」
「そこで最強になりなさい!!」

村長。村長がいたから今の俺がいる。
村長が死んだら俺…
何も出来ないじゃないか…!!

村長が戦闘船から飛び降りた。
聖狼竜はジリジリと、こちらに向かってくる。

「乗りなさい。そしていきなさい。」

この いきなさい。には、幾つかの意味が込められていると思うんだ。

「君にしか出来ないことを、やり遂げなさい!」
「うわあああああああああああ!!」

俺は走った。上った。戦闘船に入った。

「村長を信じよう。」
「はい。」

戦闘船は出発した。
やがて終わりの見えない砂の海へと来た。
そう。この地には思い出があった。
俺がここで、ジエンモーランを倒した地。
始まりと終わりを告げる場所。
ありがとう。村長。
さようなら。村長。

「ん?」
「あ、あれは!!」

そう。そこにはジエンモーランがいた。
まさかの遭遇。

「皆さん、しっかり捕まっててください!!」

経験があるハンターには、ジエンモーランの狩猟など楽々。しかし。

「強い!!」

ジエンモーランの甲は、物凄く硬く、強化されていた。

「うわぁ!」

ジエンモーランの渾身の一撃。
船員がみんな、振り落とされる。

「生きて!バルバレについてー!」

みんなの意思を受け継ぎ、俺はいく!
しばらくいくと、ジエンモーランは逃げた。
しかし、船員は俺だけ。
戦いの経験があるのは俺だけだった。
ロッドも振り落とされた。
ごめん、ロッド…。

またしばらくいくと、今度は船を見つけた。小舟だ。
バルバレの団長だという。

「何のようかい?」
「ハンター登録をしに…。」
「おお!バルバレかい!ちょうどいい!」
「?」
「一緒にいこう!」

すると赤いジエンモーラン、ダレンモーランに遭遇。
ジエンモーラン戦で失った装備は使い物にならず、捨てた。
団長の指示通り動き、無事バルバレに到着。

そしてその歴戦記は、
 今もバルバレの伝説として残っている。


???「よっしゃ!村長!討伐しやした!」
村長 「ごくろう。」
それは2015.11.28の出来事。
ユクモ村の修復は着々と進んでいる。

MHX、11月28日狩猟解禁!
ユクモ村を愛してください!

歴戦記U 第一巻 ( No.32 )
  • 日時: 2015/11/07 21:27
  • 名前: vista (ID: U5i.h4AY)

歴戦記U 第一巻
※ユクモ村歴戦記の続編です。
 ユクモ村歴戦記全3巻を読んでから来てください。
※モンハンに出てこないモンスターがいます。
 ご了承ください。
※ゲームの常識を覆しています。
上記の注意を確認したら、読んでください!!

第一章 名前が無かった少年
 バルバレにて
「とうとうお前もG級か!」
「へぇー、あの裸でダレンモーラン倒したって奴?」
「そうだよ。すごいなぁ!」
集会所のふらっとハンターに話しかけられ、頷くばかりの少年。実は彼、ある少女に名前を貰っていた。ノエル。それが彼につけられた名前だった。

ノエル「じゃあ、そろそろ行きます!」
ふらハン「オッケー!行ってこい!」

ノエルは今から千刃竜セルレギオスを倒しに行くのだ。しかし、遺跡平原についてもセルレギオスの気配はない。不気味な予感がする。すると、ギルドマスターから連絡が入った。

「すぐに戻りなさい!!そこは危険だ!!」
「え、あ、はい!」

何があったのかは知らないが、戻れば分かる筈。
そう思って引き返した。
ギルドマスターに話を聞くと、金獅子ラージャンが2頭も出没していたらしい。そのせいでセルレギオスも逃げたらしいのだ。ラージャンは優秀ハンターによって倒された。

【危険】というワードを聞くと、何故かユクモ村のことを思い出してしまう。あのときの、あの光景がフラッシュバックする。

ユクモ村にて
???「なかなか強いぜ!こいつ!!」
村長「私の昔が甦るようじゃ!」
二人は聖狼竜を相手に戦っていた。
もう聖狼竜もボロボロ。すぐ勝てる!

???「よっしゃあ!」
村長「ご苦労様!」

第二章 この地に立ち、最後の栄冠を!
ノエル「え?もう最後ですか?」
ギルドマスター「うん。これ終わったら終わり。」
ノエル「最強ですか?」
ギルドマスター「うん。」

クエスト内容は、ゴグマジオスの討伐。
もちろん、すぐ終わった。
今、ユクモ村はどうなっているのか、すごく気になっていた。
もう直ったかな?
聖狼竜は倒せたかな?
ただ、村長が死んだということは、考えたくなかった。
あの人は死なない!

ゴグマジオスを倒したら、叫んだ。ユクモ村の村長に聞こえるように、聖狼竜に聞こえるように。

「極めたぞぉぉおお!」

それは聖狼竜への反撃でもあり、村長への感謝でもあった。
そして彼は、ユクモ村への帰還を試みる。

vistaよりあとがき
第一巻が終わりましたが、いかがでしたか!?
いやー、無事続編です。歴戦記へと名前を変えたのは、ユクモ村だけではなくなったからです。次巻からはユクモ村に戻ります。
次巻予告
 ユクモ村に戻ると、ユクモ村は修復中だった!
 そこで明かされる、ユクモ村の封印された過去とは?

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.33 )
  • 日時: 2015/11/07 22:33
  • 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: EZyy2PYK)

あれ、もうMHX板に移動…?
まぁいいや、サァ行くか

とはいってもネタがないしな…
まぁ、更新ペースは出来る限り一定のほうがいいかも。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.34 )
  • 日時: 2015/11/08 08:24
  • 名前: vista (ID: z0ME/dMT)

歴戦記U 第二巻

第三章 封印された過去

 無事、ゴグマジオスを討伐したノエル。
ノエルは、自分をバルバレに行かせてくれた村長にお礼を言おうと、ユクモ村への帰還を試みる。

ノエル「ギルドマスター…。」
ギルドマスター「ん?」
ノエル「自分は、ユクモ村に戻りたいです。」
ギルドマスター「駄目だ」
ノエル「どうしてですか!!」

ギルドマスターは知っていた。
ユクモ村の封印されし過去を。
だから、今はユクモ村に行かせることが出来なかった。

ノエル「村長にお礼を言いたいだけなんです!」
ギルドマスター「それでも駄目だ。」
ノエル「…どうしてわかってくれないんですか…。」

ギルドマスターは、ノエルの帰還を拒否するばかり。
やがてノエルは、怒り混じりの怒声を上げる。

ノエル「いい加減に…」

しろよ!といいかけたとき、ギルドマスターが本をとった。

ギルドマスター「これを見なさい。」

ギルドマスターは、写真を指差した。
そこには聖狼竜の姿がある。
村長と誰かが、聖狼竜を倒して喜んでいる写真。

ギルドマスター「これは今朝、村長から送られてきた写真さ。」
ノエル「え!?じゃあ、村長も生きてるの!!?」
ギルドマスター「この写真の送信時刻は9:00丁度。」
ノエル「?」
ギルドマスター「こんなにぴったりに送れるかい?」
ノエル「送信予約…。」
ギルドマスター「しかも村長の部分を見なさい。」
ノエル「!!!?」

そこには明らかに合成とみられる、黒い隙間があった。村長と背景の間に、1mmほどの隙間がある。

ノエル「じゃあ…村長は…」

聖狼竜を倒す前に死んだ…ということか…?

ギルドマスター「ユクモ村には昔からある噂があった。」

呪いの村。
ユクモ村はそう呼ばれ続けた。
近くにいろんな地形があり、
いろんなモンスターがおそってくる。
でも、呪いの村と呼ばれたのは、それだけのせいではない。
ユクモ村には昔から、『紛失の錠』がかけられており、その鍵は何者かが持っていると。
その錠がかけられていたら、何が起こるか。それは、物の紛失はもちろんのこと、村人の紛失だ。
昔からユクモ村には住民票(ギルドカード)があるが、人々が消えていく。
それは紛失の錠のせいだという。
その錠がかけられたタイミングも分かっている。
ノエルがユクモ村に来たときのこと。
ジンオウガに遭遇していた。
実は、このノエルが来てから、村人の紛失は一時的に治まっていた。
昔、村長がこの村をたてたとき、モンスターが現れた。
名前はミラルーツ。祖竜と呼ばれている。
当時の村の産業では、やつを追い返すことも出来ず、
結局大破壊まで行われた。
その時、村長の祖先の墓が壊された。
村長の祖先の墓からは紫色のオーラが出ていたという。
それからだ。
ものの紛失、村人の紛失が起こったのは。
つまり、この錠をかけたのは、村長の祖先…。

ではなく、ミラルーツ。
今、ユクモ村にミラルーツの姿があるという。
だから、今はいっては駄目だ。
ミラルーツを倒すことのできる、最強の人がいく場所。
呪いを解除するために!!

ノエル「俺がやる。」
ギルドマスター「は?今の話聞いてた?」
ノエル「ミラルーツだろ?強そうだけど、殺るよ」
ギルドマスター「なら、これを持っていきなさい。」

ノエルはギルドマスターから回復薬GXをもらった。

ギルドマスター「行きなさい!これがお前のいく場所だ!!」
ノエル「必ず、倒してくる!」

ノエルは、ミラルーツを倒すために。
村人の、ロッドの意思を継ぐために。
ユクモ村の呪いを、解除するために。
失った思い出 を、取り戻すために。

ノエルは、戦闘船に乗り込んだ。
全部…守る!!

今まで守れなかった全てを取り戻すんだ。

友情は、何にも敗けない!


第四章 恐怖と哀しみと痛みと苦しみ

終わりの見えない砂の海を駆ける戦闘船。
始まりと終わりを告げる場所。
村人を、ロッドを、失った場所。

俺がこの手で、全てを取り戻すんだ。
大剣を構える。
聖狼竜の時の淡い思い出が甦る。

ユクモ村の呪いを、
紛失の錠を、
解くために。

ハンター『ノエル』は、ユクモ村を目指す。

ユクモ村への途中。なんだか砂海が荒れてきた。
ジエンモーラン?ダレンモーラン?
どっちがきても、今の俺には関係ない。
すべて、取り払う。

予想はどちらも外れた。
砂中を駆け、全てを喰らう、狂暴で超攻撃型の獸。
薙龍(ちりゅう) ナーガ
ジエンモーランより小さいが、やはり他のモンスターと比べると大きい。

バリスタを撃つが、効かない。
弾いていく。硬い!
大砲も銅鑼も拘束弾も効かない。
むしろその弾を食べて、強くなっていっているような気がする。

こいつにかてなかったらミラルーツなんて
勝利できない!!!

俺しか殺る人がいないんだ。
俺が殺るんだ!

「うわあああああああああああ!!」
跳んだ。俺は戦闘船からナーガの上に飛び乗った。

「俺が殺るんだ」
大剣を構える。
恐怖と不安と哀しみが甦る。
足がマナーモードのケータイみたいに震える。
こころが寒い。
涙が出る。
焦点が会わない。
腕が、足が、体が。
動こうとしない。

「くっ…!動け!俺のからだぁぁ!!」

ナーガは、俺を降り飛ばそうと体を横に縦に、揺らし続ける。

「落ちてたまるか!」

村長。
ロッド。
村人。
ギルドマスター。

俺には、味方がいっぱいいる!!

「友情は、何にも敗けないんだぁぁぁぁぁ!!」

大剣を力一杯振り落とす。何度も、何度も。
ナーガの鮮血が装備に飛び散るが、
止めたら動かないような気がして、
止まらなかった。
ナーガを殺すまでは、
俺は止まらない。

「どぉりゃ!!!」

ナーガは、大きく怯む。
死んだのか。
ナーガは、砂の海に沈んでいった。
俺は戦闘船に飛び乗った。

跡から跡から苦しみが甦る。
悲しい。
痛い。
苦しい。
怖い。

体が震える。
こんなことじゃ、ミラルーツなんて狩れない…。
ユクモ村が見えてきた。
決戦の地。
俺はここで全てを終える。

俺が殺るんだ!
友情は何にも敗けない!

そう決めた。ロッドのために、村長のために。
決心した。
全てを取り戻すんだ。

第二巻終わり!
あとがき
 一巻より長めです。今回はナーガという自作モンスターを出しましたがいかがでしたでしょうか。
次巻予告
 ユクモ村にかけられた呪いを解くべく、
 ユクモ村に現れたミラルーツを倒す。
 甦る感情がノエルを苦しませる。
 勝利するのはノエルか、ミラルーツか。
 そしてノエルは、ユクモ村を戻せるのか!
 「ミラルーツ…俺が相手だ…!」
 次巻 完★結!

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.35 )
  • 日時: 2015/11/09 10:01
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: bUR4G.it)

 モンスターハンター 短編小説シリーズ

 〜熱砂に千刃は研ぎ澄まされ〜

 ※今回のストーリーはモンスターが主役で、モンスター同士で会話が出来る前提としたものです。実際の公式設定とは異なる場合がありますので、予めご了承を。

 砂漠。
 一般的には「旧砂漠」と呼ばれる狩り場であり、セクメーアの砂漠が狩り場として認定されるより以前から狩り場として認められた熱砂の大地。
 長らくの間、激しい縄張り争いや古龍の出現も無かったために、大きな街を通じての依頼が送られることもなかったが、最近になってモンスターの行動が活発化し、数多く大型モンスターも幾度に渡る縄張り争いが再発している。

 その砂漠における王者、角竜ディアブロスは、真昼の砂漠の中央で荒ぶっていた。
 ディアブロスを取り囲むのは、ゲネポスの群れとその長、ドスゲネポス。

「怯むな!数はこちらが上だ、恐れず攻めろ!」

 ドスゲネポスが指示を叫べば、ゲネポス達は咆哮を上げて一斉にディアブロスに向かって突撃する。
 しかし、ディアブロスは半歩引いてから首を若干下げる。

「新参の鳥竜ごときが、洒落臭いわァッ!!」

 溜めを作ったディアブロスら勢いよく、その名を表す二本のねじれた角を振り上げ、向かってくるゲネポスの群れを一息に薙ぎ払った。
 何匹ものゲネポスが砂の上に叩き付けられ、その場で動かなくなっていく。

「お、お頭!これ以上は危険ですぜ……!」

 ドスゲネポスではない、一際大きい副長のゲネポスはドスゲネポスに警告を促す。
 すると、ドスゲネポスは低く唸ってから指示を下した。

「ムゥ……全員引き上げるぞ!命を無駄にするな!」

 その指示のもと、ドスゲネポスとその配下達は一目散に洞窟の奥へと逃げていった。
 それを見送りつつ、ディアブロスは鼻を鳴らした。

「ふん、俺を相手にするには役不足だったな」

 ディアブロスにとって、ドスゲネポスなどは食物連鎖の下位にあたる。
 あのドスゲネポスとその群れは、他の砂漠からやってきた、いわゆる「余所者」だった。
 余所者がここのゲネポスを率いてふんぞり返っているのを見ているのは、ディアブロスとしても面白くないことだ。
 故に、知らしめてやったのだ。
 ここのルールを作っているのは、誰なのかと。

「相変わらず、アンタは荒ぶってるなァ」

 戦闘を終えたディアブロスに声を掛けるのは、砂茶色の体毛を持ち、二本の大きな牙が目立つ、砂獅子ドドブランゴ亜種だ。

「砂獅子か。久しく見たな」

 数年前に一度争ったこともある中であるディアブロスは、特に警戒もなくドドブランゴ亜種に向き直る。

「まぁな、ちょいと洞窟ン中でのんびりしてたけど、あんま呑気にし過ぎてんのもアレなんでな」

 ドドブランゴ亜種はどっかりと砂の上に腰を落ち着ける。

「さっきのドスゲネポス、余所モンだろ?ここの流砂も知らねぇみたいなツラしてたし」

「少しは懲りただろう、しばらくは静かにしているさ」

 ディアブロスもドドブランゴ亜種と同じように、その場に座り込む。

「もう顔馴染みの一人になってるだろ、ほらあの黒いアイツ、えーっと……」

「黒轟竜のことか」

「そーそー!アイツ今何してんだ?」

「ま、適度にアプケロスを喰らってる程度だな。最近だと、原生林の方にも遠出しているようだが」

「へぇ、よくまぁそんな狭っ苦しいところに行くもんだな」

 アイツも変わったなぁ、もドドブランゴ亜種は笑った。

「一番の変わり者はお前と言う自覚はあるのか?」

 ディアブロスはドドブランゴ亜種に問い掛けた。彼が「亜種」と呼ばれる所以も含めてだ。

「ねーよ。とっくの昔から俺はここの住民だ。いくら故郷が雪山でもなぁ」

 砂獅子は、元は雪山で群れを率いていた雪獅子だった。
 しかし、彼は一人群れを離れて、雪山でとは真逆のこの灼熱の大地に抗った。
 純白の体毛はこの大地と同じ色となり、雪の代わりに砂を吐き出すようになった。
 それからディアブロスと力を交わえ、縄張りの長を彼と認めてからはこうして気兼ねのない関係となっている。

「人間共も変わってきている。蟲を従えた長物に、爪と盾を合わせて牙として振り回してくる奴もいる」

 ディアブロスは己の角を翼脚で掻いた。

「この角も、何度生え変わったか分からんほどだ」

 ねじれた角の尖端は歴戦を物語るように傷付き、その根本は真新しく傷ひとつない。

「そりゃ、ご苦労なこった」

「他人事のようだな、隣人がこうして死力を尽くしていると言うのに」

「他人事だからこう言うんだよ。それにアンタが何年この砂漠を守ってきたと思ってやがる」

 ドドブランゴ亜種は蒼天の空を見上げる。

「四年ほどか。人間共の活動が新大陸とやらに移ってからは、長らくここも平和だった」

「ま、俺もそろそろ人間相手にする準備をしますかね」

 ドドブランゴ亜種がゆっくりと立ち上がり、ディアブロスも住み処に戻ろうと腰を上げた、その時だだった。

 蒼天の空に、黄金の何かが舞い降りてくる。
 翼があるところ見れば、飛竜なのは分かる。
 だが、鳥のようなクチバシに、翼を持った前足はどちらかと言うとティガレックスのような骨格をしている。

「なんだアイツ?この砂漠じゃ見ねぇヤツだなー?」

「……また余所者か。ドスゲネポスでは退屈だったんでな、軽くならしてやるか」

 ディアブロスは、舞い降りて砂に身を落ち着けたその飛竜に向き直った。

「おい、この辺で見ないな。お前も余所者だな?」

 敵意を露にして、ディアブロスはその飛竜に対峙する。

「ハッ、んなもん見りゃ分かるだろうが。つーか、テメェがここの大将か?」

 飛竜はあからさまに敵対する腹積もりのようだ。

「質問に質問で返すな、愚か者が」

「見りゃ分かるだろうがっつっただろ……」

「殺しにかかるのは結構だが、名乗るぐらいはしてみろ。田舎者が」

「オレは千刃竜、セルレギオス。以上。とりあえずテメェをぶちのめす」

 セルレギオスは体表の鱗を逆立てた。

「俺は角竜ディアブロス。ご覧の通り、ここの支配者だ」

「上等ォッ!」

 セルレギオスは飛び上がるなり、後ろ足の鋭い爪を向けてディアブロスに飛びかかる。
 対するディアブロスはその蹴りに対してねじれた角で受け止める。

「パワーはなかなか、だがな!」

 ディアブロスはハンマーのような尻尾を振り抜き、セルレギオスの頭部を殴り付けた。

「ってぇな……殺すぞ!」

「おい砂獅子、俺は今からこいつを……と、もういないか」

「余所見してんじゃねぇぞコラ!」

 セルレギオスはタックルを仕掛け、ディアブロスの巨体を揺るがせる。
 
 真昼の砂漠に、王者と千刃が激突するーーーーー。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.36 )
  • 日時: 2015/11/12 12:02
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: k6LRIwBC)

 今回は僕自信の話をおひとつ。
 皆さんは小説を書くとき、どのように書いていますか?
 文字数いっぱいまで書きたい気持ちは分かります。
 読みやすく書きたい気持ちも分かります。
 様々な小説、様々な作者さんを見てきて、それらを目に通す度に、僕はいつもこう思っています。

「こういう書き方もあるのか」と。

 それらを見据えつつ、教訓として頭に刻む。
 こうして今ここで、小説を投稿しているのが僕の描く文面の完成形です。

 皆さんには皆さんのスタイルがあるでしょうけど、参考の一つとして、ここに僕の書き方を載せておきます。
 偉そうなことを言っていますが、本当に参考すべきなのはプロの作家さんの方々だと、僕は思っています。
 あくまでも、趣味の範疇と言うことで、ご容赦ください。


 ・書き始めには、一文字ぶんのスペースを空けます。これは作文を書くのと同じです。文を区切ってから、次の文章を書く時に使用します。

 ・キャラクターの台詞である「」を使う際は、地の文から一行空けることで、キャラクターの台詞が書かれている、と言う判断が分かりやすくなります。

 ・あまり「」で続くと、誰が喋っているのかが分かりにくくなります。地の文の中で、『誰が』『何を』『何に対して』『どうしている』『どう思っている』かがハッキリしていると、誰の台詞なのかが分かりやすいでしょう。なお、これはナレーション的な位置づけから書くものであり、キャラクターの視点を地の文とする場合は異なります。 

 ・「」の前にキャラクターの名前を付けるか付けないかは自由です。

 ・個人の視点を地の文をとする場合は、そのキャラクターが『何をどこまで知っていて、今その瞬間に何が見えているか』が重要になります。例えば、初めて対峙するモンスターを相手にしている時に、最初から弱点を知っているはずがないですよね。キャラクターに試行錯誤させてこそ、その視点での書き方にも、面白味が出てきます。

 ・登場人物に個性を持たせるには、ある程度、その作者さんのセンスに左右されます。完全なオリジナルとして生み出すのではなく、実在するキャラクターをモチーフにして少しだけアレンジを加えてみるのが良いと思います。

 ・物語を描く時に、最終的な目的をしっかりと見出だすことが大切です。すぐ目先に行き詰まることがあっても、最後にこうしたい、と言う目的があれば続けられるはずです。

 最後に。
 上記のような形にはめてしまうのでなく、皆さんには皆さんの個性があります。僕たちは模範の奴隷ではないのですから、自分のカタチを大切にしてください。

 長々とした話を失礼しました。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.37 )
  • 日時: 2015/11/13 02:06
  • 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: /lfRfiNI)

ただのおまけ
SS形式。



地「ということで、MHX発売近いしなんか気になるところでも揚げてみよう!」
碧「なんだ?今日は天ぷらか?」
炎「お前までボケに回るな」
地「つーかwwwなんで俺らwww他の奴のほうがいいっしょwwww」
炎「扱いやすさとメタにも突っ込めるかららしい」
碧「(男3人より女3人のほうがよかったんじゃねーのか?)」

碧「4大モンスターについて。」
地「個性的wwwwいやぁwwwwダイソンもいるしwwww」
炎「厄介なモーションばっかりじゃねーの」
碧「どんな武器になるか気になるが…二つ名持ちモンスターに喰われそうでもある…かもしれん」
地「まぁどれも厄介な存在になりそう…だけどぶっちゃけアマツのダイソン楽しみなんでどうでもいいwwww」
炎「お前は4大モンスターにぼこられてこい」
地「集団ぼこられですねわかります」
碧「(まぁ実際そうなるんだろうな…返り討ちしている図がすぐ浮かぶ。)」


炎「んじゃその二つ名モンスターについて切り込む」
碧「黒炎王リオレウスについて」
地「いやぁwwww誰かさんのなm…へぶっ!!」
黒「今度余計な事言うと口どころか存在そのものを(無に)縫い合わすぞ」
碧「(急に出るな…)まぁ同個体でも強い奴とかいたっておかしくはないだろうな」
炎「つーか極限状態にちかくね」
地「それは…うんwまぁ素材が別だからなぁ…二つ名の武器防具は強力(?)らしいし。」
碧「…なんっつうかこいつの体内どうなってるんだ」
炎「現実を追求しすぎるとおもしろさは半減するぞ」
地「妥協は大事!」

碧「金雷公ジンオウガ」
地「やはり超野菜人…」
炎「野菜人要素あるか?」
地「金色になったじゃだめ?」
碧「それはともかく…雷光弾めんどくさそうだな」
地「あーもうまた回避がめんどくさくなるのね仕方ないね」
炎「どうせ慣れる。そしてひょいひょい避けだす」
碧「ただし頭固くなるのはかんべんな」

地「白疾風ナルガクルガ」
炎「もう亜種でよくね…こいつらどうせ沢山いるんだから」
碧「メタだなおいこら」
地「判定が一瞬じゃなくなったらめんどくさくなると思います。」
炎「希少種なみに弾幕はってくるのか?」
霊華「弾幕と聞いて。」
碧「呼んでない」

炎「紅兜アオアシラ」
地「もうクマの○ーさんなんて言わせない!」
碧「凶暴性と残虐性が強化され、ハンターを返り討ち。(当社比)」
炎「攻撃ついでに魚もとって食料確保。」
地「…うん、でも熊さんなんだろうなぁ…うん」

碧「矛砕ダイミョウザザミ」
炎「大盾は左だけなのか?つーか亜種に見えて来るんだが」
地「剣士の武器は砕き、弾は反射する…か。硬そう」
碧「だってよ残妖。こいつ斬れるか?」
残妖「…たぶん!」
碧「その後、彼女の姿を見たものはいなかった」
地「あ、それは冗談抜きにやめて主がトチ狂ってしまう」
炎「左の鋏は常時反射とかそんな感じになりそうだな…常時全体はないだろ」

地「紫毒姫リオレイア」
碧「ゲリョスなんてなかった」
地「つーか、生々しい…毒が血に見えてきた。」
炎「紫煙に触れても毒になるのか?まぁなるなら毒無効あると便利か」
碧「(多分主はそれでも入れない)」
地「サマーソルトで…チャージャーみたいなインク跡が!!」
炎「…否定はせんがやめろ。」

炎「岩穿テツカブラ」
地「いやいやwww毎日穿ついてるっしょwwww」
碧「尻尾軟化現象はどうなるのやら…」
炎「熊みたいな扱いうけそうだな」
地「許可書もったいねぇwwww」
碧「どうせ溜まる」

炎「そういえばこいつらの狩猟には特別許可クエスト券が必要だな」
地「すれちがい通信とか龍歴院ポイントを集めるんだ!」
碧「クエストメンバー全員必要となるのか…?まぁそこらへんも発売されれば分かるか」
炎「まぁ…3DS持ち歩けばいいんじゃね」
碧「通学、通勤ついでに。」

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.38 )
  • 日時: 2015/11/20 19:31
  • 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: VcdExZU.)

おまけその2
続投、復帰モンスター編

地「ここからはやたらめったらネタな俺達に変わってw」
碧「(ネタなのはてめぇのせいだ)向こうの世界の人に交代」
炎「ということだがネタ使えなくなるぞ」
地「大丈夫だろwwwww」



師条「どうしてこうなった…」
涙那「分からない。」
BLAZE「ネタ枠は我か。くくっ…」



師条「ジンオウガ」
涙那「ワンコだな。特殊個体もいるぞ。」
BLAZE「変なモーションが組まれない限りはぬるいだろう。頭狙えよ」
師条「…亜種はどうなるのか」
涙那「いつも通りだと思うぞ…。」

涙那「ブラキディオスについて。」
BLAZE「3Gの脅威、復活となると面白そうだ。」
師条「狂竜病なくなったらどうなるんだこいつ…」
涙那「緩急はなくなるから弱体化しそう?」
BLAZE「起き攻めしてくるか?あと二つ名で出そうなきもしないな…」

BLAZE「リオレウス」
師条「ヘタレ…」
涙那「相変わらずヘタレなんだろうな。」
BLAZE「地方によって違う攻撃手段だと面白いと思ったのだがな」
師条「ないない。どっちにしろヘタレ…」
BLAZE「同じモンスターが2体、来るぞ遊○!」
美兎「何が来るんだアス○ラル!」
師条「おいこら」

涙那「ティガレックス」
師条「2Gのやつは脅威だったとかなんとかいってたなあいつ」
BLAZE「4Gでは超絶急ターンを覚えてさらに凶悪に」
涙那「特殊個体確認されたらしいぞ。」
師条「希少種とどっちが強いか…」

師条「ナルガクルガ」
BLAZE「3rd時代はカモだったとか言ってたな…」
涙那「判定が一瞬だから慣れたら楽しいらしいぞ。」
師条「武器がしょぼい…」
BLAZE「亜種個体と通常個体で、オーバー○イ!」
師条「や め ろ」
涙那「む、主から情報がきたぞ」
師条「あぁ、体験版…」
涙那「新モーションなかったから通常個体がカモでした」
BLAZE「…手抜きか?」
師条「特殊個体、がんばれ。まじがんばれ」

BLAZE「イャンガルルガ」
師条「でたな狂竜病の暴走者」
涙那「片目verもくるのかな?」
師条「強化固体…になりそうだなそれ」
BLAZE「まぁコンボ技構築されなければいいのだがな。もっともわれとしてはもっとやれと…」

涙那「ラギアクルス…」
師条「ちょっとまて、こいつは水中戦は強いが地上は…」
BLAZE「せっかくだから、亜種の機能を盛り込んでおいたぜ」
師条「おい、なにをしたこいつに」
BLAZE「亜種と原種をシンクロさせたらなぜか原種のまま亜種の能力引き継いだ」
※実際そうなるかは知りません。

師条「ドドブランゴ」
BLAZE「ブレスの射程が短すぎる。もっとがんばれ」
涙那「新モーション…あるのかな」
師条「どっかのゴリラ並みになるんじゃねーの」
BLAZE「そうなるとそいつになれたものからすればただの劣化となる」
涙那「素材に期待します」

BLAZE「ショウグンギザミ」
師条「おかえり、こなくていい」
涙那「恐ろしい蟹…帰ってきましたね」
BLAZE「くくっ、気がついたら体力が削られるからな。気をつけろ」
某蟹「おい、デュエルしろよ」
師条「帰って。」

涙那「熊さん」
師条「おい。」
BLAZE「ただのかませ」
涙那「もはやおまけ」
師条「…特殊個体になっても熊さんなのだろうか」

師条「ラングロトラ」
BLAZE「野球しようぜ、お前ボールな」
涙那「デッドボールばっかりくるんですけど」
BLAZE「しっかり打ち返せ」
師条「しかし新モーションは何組んでくるのやら」

BLAZE「魚」
師条「ガノトトスだろおい」
涙那「こっちでは散々な扱いのガノトトス…」
BLAZE「再び水中戦を失ったが…まぁ釣られて絶命より扱いはましだな」
師条「あれはひどかった」
涙那「道具なしだとまたずっと水中…?」

涙那「ロアルドロス」
BLAZE「何?ポンデ○イオンではないのか?!」
師条「もう知らん」
涙那「これもたしか頭ゲー…」
師条「まぁそう言うこと」
BLAZE「狂走エキス集めにどうぞ。出るとはいってないがな。」

師条「主任」
BLAZE「顎」
涙那「…確かにそうだけど」
師条「とりあえず、顎砕いて遊んであとは適当?」
BLAZE「また主任するのか?」
涙那「それは…」

BLAZE「ドボルベルク」
涙那「大回転してるあいだに足元にいくことができれば…!」
師条「まーた尾骨か」
BLAZE「コブを狙えば速攻。でなければ長期戦。火武器は便利だ。」
師条「わりとタフだからなこいつ…」
涙那「ダイナミックに森林破壊」

涙那「ヴォルガノス」
師条「主はこいつがきらいだそうだ」
BLAZE「突進の方向転換か」
涙那「途中で止まって再度狙いを定めてくるのがどうも苦手らしいぞ」
師条「今作でもありそうだな」
BLAZE「くくっ…」

師条「ゴア・マガラ」
涙那「え…」
BLAZE「何!?狂竜病がないのなら、ゴア・マガラはいないのではないのか!?」
ゴア・マガラ「残念だったな、トリックだよ」
師条「よし、絞めとく」
ゴア・マガラ「お前は師z…ぎゃぁぁああああああ!!!!」
涙那「…混ざったあれもでるのかな?」

BLAZE「セルレギオス」
師条「めんどくさいやつ」
涙那「極限になっても足が弱点のせいで…」
BLAZE「二つ持ち可能性は…ゼロではないだろうな。いや高めか?」
師条「看板モンスターは二つ持ちになる説?」
涙那「亜種説は…」


師条「獰猛化がなんとか」
涙那「えーっと…狂竜病?」
BLAZE「似ているが、異なるというものだ。だがほとんどそれに近いな」
師条「…結局なんだ?狂竜病の悪夢再来か?」
BLAZE「データは不明だが、攻撃速度が緩急ではないのだろ?ならば苦戦することはあるまい」

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.39 )
  • 日時: 2015/11/14 17:49
  • 名前: 翼の勇車 (ID: izEyUUkY)

目次編集完了しましたー。いやー、やろうと思うまでは億劫なんですが、一旦始めると改めて色んな作品に目が通せて楽しいですね。とりまサクラさんは流石といったところですか。Trailさんの新作にも期待ですね。え? 我? じ、じわじわ書き溜め始めてますし……。

自分の新作では一部キャラの性格等の改変、そして没キャラ及び新キャラ、そして本編に登場しなかったアナザーストーリーのキャラなんかが登場したりします。そして一切無かった物語の終着点っぽいのを作りましたので、リメイク前のただひたすらに仲間が増えていくだけでなく伏線なんかもバシバシ投下していく予定です。

それとですがサクラさん、>>36の文が素晴らしかったので、目次の上にリンク貼らせて頂きました♪

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.40 )
  • 日時: 2015/11/15 09:51
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: BpmghQdX)

 >>39

 目次編集お疲れ様です。
 僕はクロス発売までにもう二つくらい短編小説を投稿する予定です。
 とは言っても、pixveの方で書いてるガ○プラの小説もクライマックスに突入真っ只中なので、二つも出来るかはちと不明です。書くだけでなく、挿絵のための実物もプラモとして作るので。

 ちなみにクロス発売以降の僕の予定としては、発売してから三日はここに来れない可能性があります。
 新作書くための、ゲームシステムの把握とか、本編に登場させる新モンスターの研究とか、狩技の設定とか、それらに合わせて登場予定キャラの修正とか、エトセトラエトセトラ……。
 とにかく取材を含めたプレイに忙しいのです。

 ってなわけで、あと二週間を切りました。

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.41 )
  • 日時: 2015/11/15 12:34
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: IqadTsDI)

 モンスターハンター 短編小説シリーズ

 〜祖なるもの、永劫の孤独【前編】〜

 ※今回は擬人化注意です。が、苦手な人もどうぞ読んでいってください。

 人類が、古代文明と呼ばれた時代に作り上げたモノがある。
 塔。
 現代となった今では、過去の遺物や文献などが発見され、考古学者の研究対象として足を踏み入れられることがある。
 ただし、周囲の気候は不安定、かつ極めて危険なモンスターばかりが巣食う場所であるため、よほどギルドから信頼されたハンターでなくては立ち入ることすら出来ない狩り場である。
 過去には炎妃龍ナナ・テスカトリや幻獣キリンが根城としていた場所であり、希少種と分類される大型モンスターも発見されている。
 また、学者達の間では〈祖なるもの〉なる存在もこの地を訪れている
と言う酷く曖昧かついい加減な噂が立っている。





 ……が、噂とは尾ヒレが付くモノとはいえ、そこに何かがあったからこそ噂される。
 雷雲立ち込める、塔の頂。
 そこには、白く輝く龍が静かに寝息を叩いている。
 頭に生えた湾曲した四本の角。
 神々しく、雄々しい一対の翼。
 来たるべき何かを待つかのように、永劫の刻を眠り続けている。
 さて、目が覚めたのは何年ぶりか。
 何者かがこの地に足を踏み入れた。
〈祖なるもの〉は紅の眼を開き、久方に翼を広げた。
 その者の方へと肉体を向け直す。
 この地に訪れたのは、小さき者、人間であった。
 外套に身を包み、鈍色の髪は無造作に伸び放題になっている。
 人間はその金色の眼を〈祖なるもの〉の紅眼と合わせた。

「ここは、お前の地か?」

 そう、問い掛けた。
〈祖なるもの〉はしばし、考えたように黙った。

「あぁ、すまん。お前じゃヒトの言葉は分からんか」

 人間は、失念していたと言うように頬を爪で掻いた。
 思考の末、〈祖なるもの〉は全身から白光を放った。

「うぉ、眩しい」

 人間は白光から眼を守るように腕で顔を遮る。
 その白光が静まった時、人間が見たモノ。
 それは、子どものように小さなヒトだった。
 髪も肌も雪のように白く、身に付けた衣もまた澄んだような白。
 眼は赤く、大きい。
 頭身は五つほど。
 ヒトの幼き姿そのものだ。

「……これは驚いたな。龍は人の姿にもなれるのか?」

 特に驚いたような素振りもなく、人間はこの瞬間を受け入れた。
 
『……何用だ、小さき者よ』

 小さく可愛らしい桜色の唇から、奏でられた琴のように美しい声が発された。
 人間は少しばかり思考が追い付いていなかったが、目の前の幼子を〈祖なるもの〉だと感じ取った。

「用はない。ただここに来ただけさ」

 人間はその心のままに答えた。
〈祖なるもの〉は呆気を取られたように眼を開いてから、再び細めた。

『用もなくここへは来れまい。貴様も、私を滅ぼして神を越えようとする愚か者の一人だろう』

「それは心外だな……、オレは向けたい相手にしか銃も刃も向けない主義。お前には敵意を向ける理由もない」

『さようか』

 人間の言葉を咀嚼してから、〈祖なるもの〉は瞬きをした。
 瞬間、人間の四方周りに雷が落とされた。
 当てるつもりはなかったので、人間は無傷だ。

『去れ、小さき者。貴様にこの地は似つかわしくない』

「おぉ、怖い怖い。普通の人間じゃ恐怖のあまり死んでるな」

 人間は何事もなかったように〈祖なるもの〉に向き直った。
〈祖なるもの〉は小さく首をもたげた。

『成る程。貴様は他の小さき者とは違うようだ』

「あのすまんが、ひとついいか?」

 人間はそれを否定するように手を小さく挙げた。

「オレの名前は『セト』。それに、オレより小さいお前に「小さき者」呼ばわりされるのも複雑だ」

 人間、セトは〈祖なるもの〉を見下ろす。

『どうやら、本当に他の小さき者とは違うようだな、セト』

〈祖なるもの〉はセトに興味を抱いた。
 神を越えようと過ちを繰り返す愚か者達と同じではない。 

「おいおい、オレは名乗ったんだ。お前も名前を教えるのが筋だろう」

『名前、か。考えたこともない』

「じゃあ、オレが勝手につける。そうだな、運命を意味する『ミラ』でどうだ?」

『運命か。良いだろう、気に入った』

〈祖なるもの〉はミラと言う名前を気に入った。
 


 セトはどっかりと腰を降ろし、ミラも同じように座り込む。

『セト。先程は何用も無いと言ったが、その心は何だ?』

 ミラの質問に、セトは少し目を泳がせてから答えた。

「人間を辞めに来た、と言えばいいかな」

 セトの答えとは、ミラの予想を覆すものだった。
 それに対して、ミラは思わず聞き返した。

『どういうことだ?貴様は人間だろう?』

 人間としてこの世に生を受けただろうに、それを否定するとはどういうことだろうか?
 
「オレは、今この世界に呆れたんだ」

 淡々と、台本に掛かれた台詞のように、セトは続ける。

「カネのある奴が威張り散らして、カネのない奴はそれに淘汰されるだけ。戦争ばかりして、命の無駄遣いを繰り返して。オレはそんな世界を許せない」

 しかし、途中からトーンが下がり、悲しげな音色が混じる。

「だけど、オレがいくら叫ぼうと誰も耳を傾けはしない。何も変わらなかったんだ」 

『……』

「だからオレは絶望した。世界を捨てた。時が止まったここへとやって来て、お前と出会った」

 セトは寝転び、背中を石畳へと預けた。

「お前はどうだ、ミラ」

『私には絶望するような世界もなければ、何かを望むこともない。私はただ、存在するのみの存在』

 ミラもセトと同じように、背中を石畳に預ける。

「存在するのみの存在ねぇ。何だか哲学みたいだ」

 オレはそう言うのはパスだ、と冗談混じりに応じるセト。

「まぁ、かく言うオレも今は似たようなものか」

 生きる意味を見出だせなくなって、人間を辞めにここへ来た。
 
『やはり、貴様は変わっているな、セト』

「まぁな」

 よく言われてたよ、とセトは笑った。
 ミラもまた微笑を浮かべた。

『セト、貴様はこれからどうするつもりだ?』

 ミラは興味本位で、セトのこれからを訊いてみた。
 また旅へと行くのだろうか、予想していたミラだったが、セトはまたしても予想を覆す答えを出した。



「ここでミラと過ごそうかなって」

Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目! ( No.42 )
  • 日時: 2015/11/17 13:50
  • 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: xeP2t385)

 モンスターハンター 短編小説シリーズ

 〜祖なるもの、永劫の孤独【中編】〜

『正気で言っているのか?』

 ミラは、セトの「ミラとここで過ごす」と言う言葉に耳を疑った。
 そんなミラに対して、セトはあっけらかんと肯定した。

「大丈夫だ。食べるものと飲むもの、寝るところがあれば何とかなる」

『そうは言っても、貴様は人間で、私は龍だ。モノを喰らえば生きられるほど、人間は簡単な生物ではないだろう?』

 ミラにとっての人間とは、とても粗雑でとても繊細な"生物"だと思っている。
 とても短い間隔で肉も菜も実も食べなくては身体が維持できず、水で肉体を清めなくては病にもかかる。

「忘れたのかミラ?オレは人間を辞めようとしてるヒトだぞ。その気になればすぐ慣れるし、人間なんてそんなもんだ」

 どうやら、セトは何が何でもミラと共に過ごしたいらしい。
 ミラは呆れたように溜め息をついてから、上体を起こした。

『……どちらにせよ、私が貴様を本気で排除しようとするまで、ここにいるつもりなのだろう?』

「おぉ、オレの言いたいことがよく分かったな」

『セトが単純すぎるだけだ』

 ミラに合わせるように、セトも起き上がる。

「ま、そう言うことだな。これからよろしく、ミラ」

 相手は仮にもモンスターだろうに、セトはまるで気軽に手を差し出す。

『ふっ、物好きめ。好きにするがいい』

 セトの行為を察してか、微笑みながらミラはその手を取った。
 端から見るそれは、青年と幼女でしかない。
 しかし、"外"を拒むこの世界では、二人だけの空間であった。



「ミラも食うか?」

『私は喰らわなくともいい』

 とりあえず飯を食おう、と言うことでセトは塔の近くに棲息するアプノトスを一頭だけ狩り、その付近に生えている野草をいくつか拾ってきた。
 それらを集めてくるなり、旅の荷物の中から小鍋を取りだし、ハンターが使用する肉焼きセットに吊るし、火をかける。

『それにしても、人間は獲物を喰らうためにこんなことをするのか』

 ミラは小鍋の中でぐつぐつと煮えているアプノトスの肉や野草を見詰めている。
 その隣で、薪をくべるセトは小さく笑いながら答える。

「肉食生物と違って、人間は火を通さなきゃ、食っても腹壊すからな」

『むぅ。それに、スンスン……なんだこの匂いは?』

 ミラは鼻を鳴らして鍋に顔を近付ける。

「旨そうに煮えてきたな……こんなもんか」

 そう言いつつ、セトは小鍋を肉焼きセットから下ろす。
 灰汁を粗方取り除いてから、小皿に取る。

「いただきますっと」

 適当に香辛料等で味付けされたそれは、決して美味と言うものではない。
 しかし、食べるには十分だ。
 セトがそれを口に運ぶ中、ミラは小皿の中の具や小鍋、セトを見比べる。

「あ、やっぱり食べるか?」

『……うむ』

 セトは小皿とスプーンをもうひとつ取り出すと、ミラのぶんをよそってやる。

「ほれ、どうぞ」

『かたじけない。いただくぞ』

 ミラはちゃんと一言断ってから、それらを一口した。

『…………、わふいうぉ?』

「そりゃ出来立てだからな。熱くなかったら火が通ってない証拠だ」

 ミラは「熱いぞ?」と言おうとしてモゴモゴしてしまったが、セトは状況とニュアンスで判断する。
 
『ンクン……。味わったことない感覚だ。だが、旨い』

 今度は飲み込んで、しゃべりやすくなってから口を開く。

「そりゃ龍が人間様の食べ物なんざ見たことはねぇだろうさ」

『いや、見たことはある。パサパサした皮をやぶき、よく分からない塊なら食べているところを見たことがある』

「……携帯食料のことか。ありゃ食べ物とは言わないなぁ。どっちかと言うと、空腹を紛らわせるためのモノっつーか」

 ハンター達が声を揃えて「まずい」と言う代物だ。
 しかし腹が減っては狩りは出来ぬと言う言葉があるように、空腹によって力を発揮できないとなれば目も当てられない。

『まぁ、アレは旨そうに見えなかったがな。しかし、ハムっ……これは旨い。癖になりそうだ』

 かく言うミラはすっかりセトの料理に舌鼓を打っており、モグモグと食べている。
 ……美味しそうに食べる子どもにしか見えない。
 これがあの神々しき〈祖なるもの〉だと、誰が信じるだろうか。
 綻ぶ笑顔が、なおさら子どもらしく見える。
 あっと言う間に小皿の中が空になる。 

『フゥ……旨かったぞ。感謝する』

「どーも、お粗末様でした」

 食べるの早いなぁ、と息を吹き付けて冷ましながらゆっくり食べるセト。



 食後は、鍋と皿、スプーン等を洗うために湧水で洗いに行く。

『なぁ、セト』

「ん?なんだミラ?」

 湧水を汲んでから汚れを洗い落とすセトに、ミラは問い掛けた。

『セト、も"モンスターハンター"なのか?』

 モンスターハンター。
 それは、ヒトが生きるために他の生物を狩る者達の総称。

『草食竜を仕留めた時も、その背中の刃を抜いていた。モンスターハンターもそれと似たようなモノを使って、私に抗おうとしたのは知っている』

 ミラ自身も、龍の姿で愚かな者共に罰を下す時、セトと同じような刃を持つものを雷で滅したこともあった。

「ん、まぁな。ここに来るまでは、ハンターやってたな。今じゃ、過去形だけど」

 洗い落とした後は、しっかり水気を切る。

「あぁ、大丈夫。ミラを騙し殺そうなんて考えちゃいないし、逆にオレが殺されるしな」

 冗談でも言えないようなことを平気で言うセト。

「それに……これから一緒に過ごすってのに、隣人に手は掛けられないしな……」

『手を掛ける?どういうことだ?』

 セトの言う意味がよく分からず、ミラは小首を傾げる。

「いやぁ、まぁ、どんな形であれ、ここには男女二人しかいないわけで……って……違うか」

 そう、ここには人間の雄と龍が一頭のみ。
 間違おうとしてもそんな間違いは起きない。
 オレはバカだ、とセトは自分の童貞さに悲しくなった。

『まさかとは思うが、私を相手に生殖でも行うつもりか?』

「……」

『ったく、いくら生殖本能の赴くままに私に精子を植え付けた所で、子など産まれんぞ?』

「分かってるよ、気の迷いだ」

 露骨に溜め息をついて落ち込むセト。
 しかし、ミラは少しだけ躊躇いがちに返す。

『その、なんだ。セトがそう言うのなら、本能を満たすぐらいなら……って、むぉ!?』

 気が付いた時には、既にセトがミラを押し倒していた。

『ま、待てバカ者っ、いきなりとは聞いてな……はァッ……!」

 塔の水辺に、艶声が透き通るーーーーー。

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