雑談掲示板
- 日時: 2016/03/10 17:06
- 名前: 翼の勇車 (ID: qXrd4tL6)
MH4掲示板より続くモンハン小説スレ五代目です!
内容は題名の通り、この場所ではMHXに限らずモンハンの二次創作小説を書いてください! 勿論初めての方でも初代から書いてくださってる方でも大歓迎です!
過去シリーズリンク
初代
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=49
二代目
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=828
三代目
ttp://mh4g.com/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=977
四代目
ttp://mh4g-cap.net/bbs_talk/index.cgi?mode=view&no=18
書く時は必ず話数を記入してください。
本スレで作品を書いている、或いはこれから書こうと思っている方へ――ダブルサクライザー様より >>36
↓以下作品目次
―――――
◆クロスオーバー
〜やはり俺の行いは間違っていない〜(ダブルサクライザー様×翼の勇車)
目次>>279
―――――
◆ダブルサクライザー様の作品
○モンスターハンター 短編小説シリーズ
目次 >>280
○モンスターハンター 〜星屑の瞬き〜
目次 >>281
―――――
◆smash様の作品
○〜巨大都市バルバレ 発展までの過去〜シリーズ
目次 >>282
―――――
◆モンモン様の作品
○〜見つからないもの 探す者〜
目次 >>283
○本の中の旅人達
目次 >>284
―――――
◆創造神ゼウス様(vista様)の作品
○ユクモ村歴戦記シリーズ
目次>>285
―――――
◆EXTENDED様の作品
○世界を旅せし狩人〜狂竜病を滅ぼし者〜
目次 >>286
○もうひとつの物語
目次 >>287
―――――
◆翼の勇車(スレ主)の作品
○モンスター&ハンター
目次 >>288
―――――
◆ゆるふわ様の作品
目次 >>289
―――――
◆紅蓮丸様の作品
○~とあるハンターの狩人記録~
目次 >>290
―――――
◆一方通行様の作品
○モンスターハンター 〜狩人としての責任〜
目次 >>291
―――――
◆青空様の作品
○ハンター達の目的
目次 >>292
―――――
◆クルセイダー様の作品
○ハンターズアドベンチャー 〜エピソード クロス〜
目次 >>293
―――――
◆名無しのパワー様の作品
○モンスターハンター 〜猛者たち〜
目次 >>294
―――――
◆かにゃえ丸様の作品
○〜死に行く者の背中〜
目次 >>295
―――――
◆羽衣様の作品
○モンハンクロス 『爆殺厨と闘う騎士団』
目次 >>296
―――――
◆こんがり肉様の作品
○「 狩人の証」
目次 >>297
―――――
◆猫好き様の作品
○モンスターハンター 〜煉黒の燭〜
目次 >>298
―――――
更新>>299まで
- 日時: 2016/02/04 18:57
- 名前: モンモン (ID: lfXtTqVt)
投稿が遅れました。本当に申し訳ないです。本当にすみません。。
本の中の旅人達
第二話 始まりの始まり
メルナからの突然の振りに、驚きとはまた別の感情を浮かべるキリトら
はぁ、まぁ仕方ないもんな...大胆団だからな...はぁぁ。
「んっ?どうしたのキリト君、チャチャっと決めてよ」
「あっすみません、少し迷ってて」
そう言いながら、メリナから折りたたみ式のテーブルの上の地図に目を移すキリト。
の地図は昔から使われているようで、至る所にシミがあり元々は長方形だったのだろうか、角らしきものの跡が一箇所だけあるが、後はビリビリに破け円状になっている。
ただ文字や絵などが書かれている箇所は破れたりシミになったりしておらず、後の箇所を切れば新品同様に見えるくらいだ。
「早く決めろよ...」
その地図を見ていると、突然背後から冷たい声が...振り向いてみると冷たい目をしたジェームズが立っている。
「すっすみません」
「やめろよぉ〜ジェームズ!まぁどこでも良いんだぜ坊主、普段もテキトーに決めてるから。」
キリトはアキスケの言葉を聞いた途端、灰のように積もっていた不安が一瞬にして吹き飛ばされた。
そして、キリトは『ドンッ』と言う鈍い音と共に勢いよく地図を指で叩きつけた。
「イッ、イッテェー!」
「おぉ!勢いだけは良いわねキリト君!」
「そうだな、メリナの言う通りだ。坊主、お前が指差したところ雪山だぞ。」
雪山といえばこの旧砂漠から何十キロも離れたところに位置している。
普通の人だったら旧砂漠からなんてまず行くことはないだろう。
「よしっ!坊主、出発の準備を始めろ!」
「ワクワクするわ〜!」
「雪山か......」
そう言いながらメリナたちは、二台の荷車に荷物を積み始める。
一台の荷車には、食器や調理道具そして、木箱やバスケットの中に入っているぎゅうぎゅうに詰め込まれた食材達が積まれている。
もう一台の荷車には、大きな木箱や、包装紙のドレスを見に纏った額縁などが、乱雑に置かれている。
「ほっ本当に行くんですか?」
キリトのこの言葉に『お前は何を言っているんだ?』と言うような目で見るアキスケ。
「行くに決まってるだろ坊主。俺たちは大胆団だぜそれにモットーは、」
「行くわよキリト君それと、アキスケ!」
アキスケの言いかけた言葉は、メリナの大音響のスピーカーみたいな声にかき消される。
「ハイハイ今行くよ。メリナ」
「あっそうだ!これを置かなくちゃな。」
そう言ってアキスケはポケットから旗のようなものを取り出す。
「これって何ですか?」
「旗だぜ。坊主俺たちがここにきた印だ。」
そう言ってアキスケは旧砂漠の太陽に照らされた砂に旗を立てる。
その旗には、大胆団と記されている。
「早く来ないと置いてくわよ〜!」
熱砂に四人の旅人の影が映し出される。旅はまだ始まったばかりだーー。
- 日時: 2016/01/22 14:08
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: jz86BX1i)
モンスターハンター 〜星屑の瞬き〜
十章 繋がる温もり、幸せな一時
ドスランポスの狩猟を終えて、村に帰還してきたシルバとエール、マリー。
村に戻ってくれば、真っ先に最初にベッキーが迎えてくれた。
「おかえりなさい。その様子だと、成功したみたいね?」
ベッキーは二人の充実したような表情を見て、依頼の成否を憶測し、それを訊かれてシルバは嬉しそうに頷いた。
「はい、成功です」
「うんうん、お疲れさま。さすがにまだ早いかなとは思ったけど、杞憂だったみたいね。上出来上出来」
納得したように頷いて、ベッキーはカウンターに用意されている麻袋を持ってきた。
「はいこれ、今回の報酬金よ。仲良く分けっこしてね」
「分けっこって……そんな子どもにお菓子あげるみたいな感じでお金出さないでくださいよ」
なんか変な気分だ、とシルバは苦笑し、エールも小さく笑う。
小型モンスターの討伐の報酬金とは比べ物にならないほどずっしりとした重みに、シルバは自然と笑みがこぼれた。
「疲れたでしょうし、今日と明日くらいはゆっくり休んでね」
ベッキーの労いの言葉を締めに、シルバ達は帰宅する。
さて、帰ってきたところで後はのんびりするだけ……だったのだが、夕食の時間になった途端、何故かシルバとエールは口論を始めた。
「ご飯を作るのは私の役目ですからっ、シルバ様はゆっくりしててください!」
「エールだって疲れてるのに任せっきりに出来ないだろ!?今日は俺が作るからエールの方こそゆっくりしててくれよ!」
「シルバ様は、昨日までのように私に押し付けてくれればいいんですっ」
「俺だってエールに炊事を押し付けた覚えはない!」
普通なら炊事を押し付け合うところだが、この二人の場合は逆に「ゆっくり休むことを押し付け合っている」のだ。
ギャーギャーと痴話喧嘩じみた口論はエスカレートしていき、本気で喧嘩になりかねないところで、マリーが口を挟んだ。
「二人で一緒に作る、と言う妥協案を提示いたしますニャ」
「「…………それをもっと早く言ってくれよ(ください)」」
無駄に言い争った二人は脱力してから、二人一緒に台所に向かう。だからと言ってマリーも手伝うのだが。
結果的に、どっちか一人が作るよりも時間も負担も掛からなかったので、予定よりも早くに食事の時間は訪れた。
シルバも手伝うと言うことで、今日はエールの得意な東洋料理ではなく、西洋料理だ。(と言うより、シルバが東洋料理を知らないため)
「シルバ様も、けっこうお上手ですね」
「一人暮らしの賜物だな。エールには敵わないけど」
「いえいえ、私こそ……」
「お二人とも、謙遜している内に冷めてしまいますニャ」
今度は互いの誉め殺し合いになりかけたところでマリーが止める。
いただきます。
ある程度食が進んだところで、エールはシルバに話し掛けてきた。
「シルバ様」
「ん、どうした?」
シルバも食事の手を止める。
エールは急に改まった。
「私とマリーをここに迎えてくれて、本当にありがとうございます」
「な、なんだよ。急に改まってさ」
照れ臭いじゃないか、とシルバは目線を逸らす。
それでも構わず、エールは続ける。
「いえ、その前に、私達を助けてくれて、本当に感謝しきれません。もしあそこでシルバ様が助けてくれなかったら、マリー共々、ドスランポスの腹の中でしたから」
笑えない冗談だ。
それを聞いてシルバは表情こそ出さなかったが、寒気を感じた。
「ぐ、偶然だよ。最初にドスランポスを見掛けた時、逃げようとしてたんだぞ?」
「それでも、シルバ様は私達を助けてくれました」
謙遜するシルバの言葉をかき消すように、エールは遮る。
マリーも無言で頷いている。
「シルバ様と出会って、一緒に過ごしているから、今の私がここにいるんです」
ふと、彼女の表情に陰りが浮かぶ。
「でも、いざユクモ村に帰った時、一人で依頼をこなせるのかどうか、不安に思うこともあります……」
そう、彼女の家はここではない。
帰る場所と言う意味ならここもそうだが、生まれ故郷と言うのはまた別だ。
「もし、一人で依頼をこなせなかった時……私……」
「ここに戻ってきてもいいのか、か?」
そこまで言いかけて、シルバはその先を言った。
「エールとマリーならいつだって歓迎するさ。確かに、最初にベッキーさんに「一緒に住ませてほしい」って言われた時は戸惑ったけど……」
一点の曇りもない瞳で、シルバはエールの鳶色の瞳を見詰めた。
「もしエールが行く先に困ったら、ここを最初に思い出して欲しいんだ。ここが自分の第二の故郷なんだって」
「シルバ様……」
「エールだって、この家の"家族"なんだから、さ」
「!」
シルバの"家族"と言う言葉を耳にして、エールは顔を真っ赤にした。
「あっ、あのっ、シルバさっ、しゃまっ……それって、その……」
モジモジと上目遣いで見詰めるエールの様子を見て、シルバは自分の発言に気付いた。
「えっ、あっ!や、そう言うことじゃなくて、いや、そう言うことなのか?とにかく、プロポーズとかそう言うんじゃなくて!」
「プッ、プロポッ……!?そ、そう言うことを言わないでくだしゃいっ!」
「ごっ、ごめっ……」
「〜〜〜〜〜!!」
二人して真っ赤になって顔を背け合う。
マリーはそんな見ている方が恥ずかしくなるような様子を見て、溜め息をしつつ、シチューを啜る。
「(主は確実にディオーネ様に惹かれておられるニャ。それでは……良くないニャ)」
マリーは真っ赤になって狼狽えているエールの横顔を盗み見つつ、その胸に冷徹な心臓を隠す。
「(主には、自分の身を大切にすると言うことを知ってもらわニャければニャらん……)」
シルバの存在を、煩わしく思いながらーーーーー。
- 日時: 2016/01/22 18:23
- 名前: EXIA (ID: .2EvuLR0)
書きたいんだけど参加の仕方がよくわからない
- 日時: 2016/01/22 18:53
- 名前: smash (ID: xedZNbyQ)
此処の方達は厨二ですか?
- 日時: 2016/01/22 20:18
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: gCaCKX5c)
>>170
参加方法は簡単。
自由に書き始めちゃって構わないんですよ。
- 日時: 2016/01/23 01:43
- 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: /lfRfiNI)
・小説書きたいけど許可は必要?
→いりません
・どんな内容だったらいいの?
→モンハンの要素を含んでいればある程度は大丈夫です。多少ぶっ飛んでいても問題はない…はず。現状では多分自分のがぶっとんでる(特にもうひとつの方)
・短編やssでもいい?
→おkですよっと
・モンハン以外からキャラ持ってきてもいいかな?
→持ってくるなら名前を別のにするなりしておくといいかも…(という自分は全く隠す気なしなのがいたり)
・クロスオーバーしたいんですけど…
→誰としたいか言って、その人から許可がでたらできます。ただし相手が自分のキャラの特徴を理解できるようにしておくべき。設定等は相談で。
・MHX以外をベースにしてもいいかな?!
→どうぞどうぞ
・ネタとかいれてもええのか?
→入れすぎ注意。どっかの誰かさんみたいにならないように
・身体能力が異常になってしまうんですが…
→前例…あるよ?
まぁとりあえず、気楽に書けばいいと思うんだ…
なお、新しく書き始めて1ヶ月前後で失踪する率が高い。あと長編になると完結例が少ないのも事実…
- 日時: 2016/01/23 13:25
- 名前: 名無しのパワー (ID: 2gwqfvaI)
モンスタハンター
〜猛者たち〜
2話「彼の故郷」
ガーグァ荷車から降り、歩いて数分。主要の街道から離れた所に彼の故郷はある。
ベルドス村。
規模は小さいがオアシスがあり、砂漠の気候に強い農作物を栽培し地道に存続してきた村だ。
規模が小さいため(さっきも言ったが)ハンターズギルドはなく代わりに
受付嬢が出張してこの村に滞在してくれている。
出張受付嬢「お帰りなさいませ。ラキアさん、エラルさん。」
ラキア「おう、ただいま。」
エラル「ただいま。受付嬢さん」
受付嬢が来てから何ヵ月か経っているため親しい関係となっている。
ラキア「これがガレオスの素材だ。」
クエスト完了には対象の素材が必要でそれを見せなければいけない。
出張受付嬢「はい。手続き完了です。お疲れ様でした。」
そういえば受付嬢の勤務期間がもう終わりだったような・・・?
ラキア「そういえば受付嬢さん。もうそろそろこの村に滞在するのって終わりだったっけ?」
受付嬢が残念そうに答える。
出張受付嬢「はい。明日でこの村に滞在するのも終わりです。私の所属するハンターズギルドがこの村の近くに“来る”ので。」
・・・ん?“来る”ってどういうことだ?ラキアは首をかしげる。
エラル「さあ、お話は後にしてさっさと帰るわよ。もう日が沈んできた。」
空を見てみると蒼い空がオレンジ色に染まってきた。
ラキア「あぁ。受付嬢さん、じゃあね。」
出張受付嬢「はい。さようなら。」
皆知っていると思うが砂漠の夜は昼と違ってものすごく冷える。ラキアたちは急ぎ足で家に帰る。
そして、村の奥にある家が彼らの家だ。
ラキア「父さん。ただいまー。」
しかし返事はない。代わりに獣人族の独特なしゃべり方が聞こえてきた。
???「おかえりニャー。」
ラキア「ん、リオン、父さんは?」
リオンと呼ばれたアイルーは調理場に立ち夕食を作っていた。
リオン「そろそろ帰って来るはずだけどニャ。またどこかで道草食ってるかもしれんニャ。」
ラキアの父さんの名はドナーという
のだがこの人はマジで道草を食う。
前、毒のある草を食べ医者に連れていったこともあった。
ラキア「まぁ、父さんの事だ心配は無いだろう。」
父さんが帰ってくる前に防具を脱ぎ捨て、普段着に着替える。
脱ぎ捨てた防具はハンターシリーズと呼ばれる防具だ。
基本的に鉱石や小型モンスターの素材を使い鍛え上げた防具である。
武器はハンターカリンガ。これも鉱石を基本的に使っていて切れ味は作りやすさにしてはいい方である。
すると閉めきった戸がバンバンと叩かれる。風ではない。
ラキア「はぁ、いっつも玄関から入れっていってるのに....姉さん開けてやってくれ。」
戸を開けると体のいい中年ジジイ現れる。
ドナー「ただいま。いやぁ、家にかえれてよかったよ。」
ラキア「早く中に入れ、中年ジジイ!寒いだろうが!」
ドナー「おうおう、口の悪いこと。飯はできてるのか。よしなら食おうか。」
ラキアのことなどお構いなしに家に入り椅子に座る。
これでも彼は元ハンターなのだが...
夕食の途中にラキアは父にきいてみた。
ラキア「なぁ父さん。今日受付嬢さんがハンターズギルドが来るって言ってたんだけどどういうことだか分かる?」
ドナー「ふむ・・・そいつはバルバレだな。」
バルバレ?
【追記】
今更、装備紹介をしてしまった。
エラルの装備もいつかださないと...
- 日時: 2016/01/24 09:31
- 名前: 名無しのパワー (ID: mCErIte/)
バルバレの記述があいまいです。
モンスターハンター
〜猛者たち〜
3話「村、卒業前編」
それは地図には乗らない街の名。
ハンターズギルドは大型の船のような形をしていて移動をするという。
ラキア「・・・で、そのバルバレがこの村の近くにくるということ?」
ドナー「ああ、多分そうだろう。というかお前、まさかバルバレを知らない分けないよな。」
うっ・・・痛いところを衝いてきたな。
まだ訓練所にいたころほぼ座学は寝て過ごしていたためバルバレの名など聞いたこともない。
ドナー「聞いたこともないって顔してるぞ。よくそれでハンターになれたな。」
ラキアは座学で稼げなかった点は全て運動神経を活かし実戦訓練で稼いできたので問題ない(?)のかもしれない。
ドナー「それでお前はどうするんだ?」
ラキア「何を?」
ラキアはすっとぼけたように返事をする。
ドナー「お前・・・今までの話はなんだったんだよ。バルバレに行くのか行かないのかどっちだ?お前も世界を知ったほうがいいだろ。」
しかしラキアが出ていけばベルドス村に残るハンターはいない。エラルも長くは滞在しない。
村にモンスターが近づいても対処する人間がいない。主要な街道からも離れているので旅のハンターもこない。
ドナー「この村のことは心配するな。エラルがお前が帰ってくるまでずっとここに居てくれることになってな。」
それは有難い。でも...
ドナー「大丈夫だ、お前一人で行かせるつもりはない。リオンをついて行かせる。」
ドナーはまるでラキアの心を読んで応答しているようだった。
リオン「どんとまかせるニャ!こう見えても毎日親父さんにしばかれてますニャ。」
知り合いがついてきてくれるほど心強いものはない。
ラキア「くっ・・・みんな・・・。」
胸から熱いものがこみあげてくる。
エラル「こんなとこで泣かないでよ。あなたを育てた私が情けなくなってくるから。」
そう言いつつエラルも何か感じているようだ。
ドナー「うっし!そんじゃあ息子の門出を祝って乾杯だ!今日は特別に我が秘蔵の密酒を...」
しかし素早くエラルがツッコミを入れる。
エラル「ラキアとリオンは明日のために早く寝ましょう。準備は私と父さんでやるから。あと、まだ私達はお酒に強くないの。」
エラルがお母さんのように喋っている。
ドナー「ったく...エラルも母さんに似てきたな。」
エラル「えっ...!」
エラルの頬が赤くなる。
母さんはエラルが4〜5歳の頃には亡くなっていたのでほぼ、父さんから語られたのでエラルにとっても憧れの存在である。
エラル「そっ...そうかな...?
私も母さんに...」
姉さんも母さんのことになるとべつの次元にいってしまう。
ラキア「ハイッ!そこまで!俺はもう寝るから、あと頼んだぞ。」
ドナー「おっ...おい待て!ラキア...」
父さんの制止を聞かずに二階へ上がる。
リオン「ではあっしも抜けさせて頂きますニャ。お休みなさいニャ親父さん。」
リオンも二階に上がっていく。エラルはまだ別次元にいた。
ドナー「トホホ。あの酒を楽しむのはいつになるやら。」
父は約束してしまったのだ。家族以外にあの酒を飲ませない、と。母との思いでであるあの酒を。
- 日時: 2016/01/23 22:37
- 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: /lfRfiNI)
もうひとつの物語、外伝
〜村最終クエストの洗礼〜
最後の招待状編続き
俺の記憶には謎が多い
思い出そうにも思い出せず、ふとした拍子に突然と姿を現す
…さっきもそうだ
その記憶に存在していた何か、あれは誰なのか
名前は浮かばない。姿も霞んで見えるくらいか
なぜこの記憶が今となって…
いや、そんなことはどうでもいい
「ぶっ潰す」
はやくクエストを終わらせよう、そして…
―地をぶっ飛ばす
このクエストは…俺の記憶の中になぜか残っている
いや、今頃になって思い出したというべきか…
ラージャンが2頭、幸い激昂はしていない
奴は当時と違って同時狩猟だといっていたな。ならばけむり玉を使うのみ
俺は…闘技場へ行く。支給品など必要ない
闘技場に到着してすぐけむり玉を使った
どうやら2体とも俺には気づいていない
奴に渡されたこの大剣…使い慣れないが仕方ない。近くにいるラージャンを1体目としようか
気づかれていないのであれば…
「オラッ!!!」
ズバシャーン!!!
相変わらずというべきか、ゴリラは肉質が脆い。まぁ攻撃、速度に秀でているうえに防御まで強化されてしまったら溜まったものではないがな…
『おらおめぇをゆるさねぇえ!!!!』
けむり玉で視界がよくないが、やつの毛が黄金に変化したのはよく分かった。闇夜を思わせる黒毛から、煌びやかな黄金の毛に変化するのだからわかりやすい。
それにしても妙だ…俺はまだため斬りを1発顔面にぶちこんだだけだが奴は怒り状態になった。怒りやすいのか?それともこの武器が強力なのか?
それ以上に、モンスターがしゃべった気がした?そんなわけないだろ?
とにかくそれは置いておく、今は一体に集中しつつ、もう一体がどこにいるか気をつけるだけ…
『か○は○○ー!!!!!』
…うん、気のせいではないみたいだ。なるほど、そういうことか
これは長期戦にすればするほど危ない。まさかとは思うが…もう一体も?
『ふおぉ?!』
…知ってた。
短期決戦ならば、あまり使いたくないものにも頼るとするか。
普段の狩りでは罠を使わなくても問題ない。が、さっさと終わらせるなら話は別だ
怒り状態のラージャンは落とし穴による拘束時間が長い。懐にもぐりこんで罠を仕掛ける
『絶対に勝たなきゃならねぇ!』
バックステップから跳躍してきたということは…そのままローリングアタックしてくる気だろうな
落下先に落とし穴があるっていうのに…単純な奴だこと
『びゃぁああああ!!!!』
まぁ言うまでもなく、落とし穴にはまるわけだこと…
既に怪力の種は使った。ここまで罠にはまるのが確定だと使うのに戸惑う必要はない
己の力を解放し、限界まで力を溜め込む…
「沈みな!!!」
ズバシャーン!!!!!!!
顔面にぶち込んだが、まだ致命傷には至っていない
ならば仕方ない、もう一発頭に叩き込むのみ。狙いは…さっき当てた部位と全く同じところ
ズバシャーン!!!!!!!!!
『うわあああぁぁぁぁぁ……』
一度攻撃を受けた場所は必然的に耐久が脆くなる。3回の溜めきりは、寸分狂わず同じ部位を狙い当てた
それでも、まさか致命傷を通り越し、絶命するとは…地のやつ、一体どんな性能の大剣を俺に渡したんだ…
※性能は物理特化しているものの、異次元というわけではない。自覚していないが、碧自身の身体能力を全開手前まで解放しているためである。
結局こいつ相手に狩技を使う必要がなかった。せっかく覚えたというのにこれでは意味がない
とはいえ、もう一体ラージャンはまだけむり玉によって俺に気が付いていない。
「…獣宿し、獅子!!」
俺自身に存在する荒ぶる気を解放し、それを納刀と共に自身へと押さえ込む。やつが言うには想定以上の力が出ているとかいっていたな…どうでもいい
2頭目のラージャンの目の前で、俺は溜めを始める。今までの一撃も力を解放してきたが、それ以上の力が俺に宿っているのが実感できる…
「はぁあ!!!!!」
ズバシャァァァアアアアアアン!!!
『ふぉお!?』
溜めきりを放つと、さっきまで納めた気は分散していった。初撃に限り発動する…なるほどな。
『くそったれぇ!!!』
こいつもまた一撃で怒り状態か…まぁいい。今度は落とし穴がないが、問題ない
あと狩技が…
―2つ残ってる
一方その頃。
「やっとけむり玉の効果が…ってあれ?!」
「やっぱ碧すげーわwwww一体討伐してるwwwww」
「もうハンターは超人ってことで認識していいわよね…?」
けむり玉の効果があるうちは、なぜか視界のみならず、音までもが塞がれてしまう(実際は違うけど。)
その効果が終わったときには、片方のラージャンは討伐されていた、もう片方のラージャンは怒り状態となっていた
「(心配する必要なかったわね)」
地が大丈夫とは言っていたものの、いまいち信用できなかった霊華であったが、その状況を見てほっとする
「…(あれを普通と思ってしまうのはよくないが、仕方あるまい)」
…一応今いるメンバーの中でまともな存在は碧だけだろうか。
しかし、碧自身の身体能力は普通のハンターをはるかに超越している。人間の限界点というべきであろうか…もはや人間であって、人間ではない
それが当たり前にできるのがハンターと彼女達に認識させるのはよくないと炎は思っていたが、特に何も言わなかった
- 日時: 2016/01/30 13:56
- 名前: 名無しのパワー (ID: z07cX/ig)
モンスターハンター
〜猛者たち〜
4話「村、卒業後編」
早朝、旅立ちのために身支度をするラキア。防具を点検し武器を装着する。
他、必要な物はすべて昨日に父さんと姉さんが荷車に入れてくれてある。
リオス「ラキア、準備できたニャ。」
リオスが着ている装備はブレイブネコ装備。とあるキャラバンのオトモが装備していてそこから流通したらしい。武器はアイアンネコソード。
鉱石を鋭く鍛え上げたその剣は切れ味抜群だ。
ラキア「そうか、なら行くとしようか。」
ドアから外に出るとまだ日は完全に出ていなく、少し肌寒く感じた。
それでも自分の村のハンターの門出を見送ろうと多くの...いや、ほぼ全員の村人が出てきている。
ラキア「まじかよ...少し恥ずかしいな。」
リオン「自分もこんなに人に見られるのは初めてですニャ。」
二人...じゃなくて一人と一匹は、ぎこちなく歩き出す。
所々から応援というかよく分からないがそれらしきモノが飛んでくる。
村を出て少しの所に荷車があり父さんと姉さんが待っていてくれた。
エラル「遅いじゃないの!こっちはあんたより早く起きて準備してたのよ!」
相変わらずのお怒りの言葉が飛ぶがそんなの聞く暇はない。
ドナー「おっと、最後に俺から手渡しの品だ。受けとれ。」
渡されたのは少し錆びれた片手剣だ。
ラキア「何これ?」
ドナー「俺がまだ現役だったとき使っていた物だ。大丈夫、毎日磨いてある程度鍛え上げたら使えるはずさ。」
父さんの話によると、とある古龍の素材を使っているとかなんだとか。
そんな凄い物を持っているとすればドナーはかなりのハンターだったということだ。
ドナー「あとの荷物は後で確認してくれ。そいじゃあ。」
リオンはすでに荷車に乗り込んでいる。
ラキア「あぁ、ありがとな。父さん、姉さん。」
エラル「もしも大きな怪我してみなさい。私が一から叩き直してあげるから。」
それだけは勘弁だ。訓練所の教官よりもキツイ“なにか”が待っているだろう。
ラキア「ならべく、気を付けるよ。」
リオン「別れを惜しむのもいいですニャ。けどこれじゃあ昼までに着かないニャ。」
日はすっかり出ているそろそろ暑くなってくるだろう。
ラキア「皆にありがとうって言っといてくれ。じゃあな!」
そう言って荷車に乗り込む。
と、と同時に荷車が出発する。
中にはパンパンの携帯型アイテムBOXが2個と鍵の掛かった鋼鉄製の箱と出張受付嬢がいた。
ラキア「あれ?受付嬢さんなんでここにっ...て。」
出張受付嬢はバルバレのハンターズギルドの所属でこの村に出張してくれていて、ちょうど勤務期間が今日までなのだ。
出張受付嬢「私もついでに乗せていただいております。」
それから数時間後・・・
小腹がすいたので携帯型BOXからクーラーミートを出し切り分けて皆で食べていると・・・
出張受付嬢「見えました。あれがバルバレです。」
蜃気楼で見にくいが何か船のような物が写っている。
ラキア「これがバルバレ・・・でっけえな〜。」
船首が竜の頭になっている船。あれがハンターズギルドだと言う。
出張受付嬢「それでは私はここで。」
受付嬢が荷車を止める。
出張受付嬢「荷物はこちらで預かっておきます。ラキアさんはハンター承認を受けにいってください。その時に部屋の鍵をもらえるはずです。」
何から何まで、すまない気持ちで一杯だった。
リオン「かたじけないニャ。ありがとうニャ。」
でも受付嬢は、いえいえと横に首を振る。
出張受付嬢「これも仕事の1つですから。それと、」
まだ何かしてくれたのだろうか?
いつかお礼をしなければ。
出張受付嬢「今更ですが、私の名前は、ルルと申します。」
今更だったが本当の名前を聞けてよかったと思う。
そして、ラキアとリオンを下ろして、バルバレに行く道とは別のの西側の道に入っていく。
恐らくそちらに宿があるのだろう。
ラキア「そいじゃあ、こっちもやることやりますか!」
バルバレに向かって歩き出す。
- 日時: 2016/01/24 23:56
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: xV0ka5rQ)
モンスターハンター 〜星屑の瞬き〜
十一章 明日への一歩、新たな力
ドスランポスの狩猟も成功し、ほんの少しだけ認められたシルバとエールは、少しずつでも確実に力を付けていった。
森丘だけでなく、砂漠(旧砂漠と呼ばれる方の)が狩り場となる依頼も受けられるようになり、まだ見ぬ未知を前に四苦八苦しながらも、切り抜けてきた。
そんな中シルバは、そろそろ防具をハントシリーズから別の防具に鞍替えしたいと思っていた。
そこで考え付いたのは、先日狩猟したドスランポスの素材を用いての、ランポスシリーズ。
ドスランポスの素材の数は足りているのだが、ランポスシリーズは首領であるドスランポスの素材よりも、子分のランポスの素材の方が数多く必要で、シルバも集めようと思って集めていなかったので、意外なほど足りていなかった。
それだけでなく、鉄鉱石と言った鉱物も足りていないなど、ほとんど足りていない。
少々根気は必要だが、シルバはランポスシリーズを揃えるために狩り場を奔走することになり、エールもそれに付き合う。
今回は依頼ではなく、素材採集ツアーとして森丘に出向いている。
予め用意されているネコタクチケットを、待機しているネコタクシーのアイルーに渡せばそれだけですぐ帰れるため、特別何かしなくてはならない、と言うことはない。
森丘エリア5。
道行く先でランポス達を討伐しては剥ぎ取りながら、鉱脈のあるこのエリアを目指してきていた。
このエリアのランポス達も危なげなく討伐し、素材を剥ぎ取ってからは、お待ちかねの採掘だ。
特にこの巣穴は鉱脈が豊富で、運が良ければ三ヶ所も採掘できる。
周囲の安全を確認してから、シルバはピッケルを持ち出して、淡い紫色をした塊を削り崩す。
「よっ、と……」
カキンッ、と小気味良いと共に塊から鈍く輝く石、鉄鉱石が姿を現す。
もう一発、さらにもう一発、またもう一発とピッケルを振るい、石ころや鉄鉱石がボロボロと小山を作る。
その中から、掌大の石ころや鉄鉱石を見つけては麻袋に放り込んでいく。
「んー、あんまり集まらないもんだな」
「まだ一ヶ所だけですから、もうちょっと採掘しましょうか」
エールも採掘を終えたらしく、鉄鉱石や円盤石の入った麻袋を持っている。
シルバは水筒を煽って水分補給を済ませ、地図を広げる。
「この先エリア6って、崖道だけど鉱脈もあるんだよな」
自分達が入ってきた方とは反対の出入り口を見据えるシルバ。
「狭くて登り降りは大変ですけど、一応鉱脈もありますね」
「じゃ、そっちに行ってみるか」
エリア6。
狭く、切り立った崖がほとんどを占めるエリアで、周りは岩壁に囲われているが、空はポッカリと空いているため、大型モンスターも入ってこれるのだ。
うろついていたランゴスタをエールが四散させてから、シルバは再び採掘を始める。
先程の淡い紫色ではなく、明るい空色をした塊を見つけた。
このような空色の塊はより硬度が高く、上質な鉱石が眠っている場合があるのだ。
「そう言えば、さ」
ピッケルを振り下ろしつつ、シルバはエールに話し掛ける。
「このところ、マリーってニャンターとして活動してるんだよな?」
シルバの言うニャンターとは、つい最近になってギルドが認めた、オトモアイルーとしてではなく、アイルーがハンターと同じように依頼を受けることだ。
「はい。実力を確かなものにしたいのだと、マリーは言っていましたが……」
最近マリーは、シルバとエールの狩りには同行せず、ニャンターとして単独で依頼を受けているのだ。
ドスランポス狩猟を境に、だ。
マリーの中で何かしら思うところがあったのかも知れないが、ちゃんと夕食時には帰ってくるので、シルバもエールもそれほど心配はしていない。
「まぁ、強くなろうって言う努力は悪いことじゃないんだ。二、三日も帰ってこなかったらさすがに心配するけど」
「大丈夫ですよ、マリーは本当にしっかりしていますから」
ちょっと堅物なところもありますけど、とエールは苦笑する。
シルバも採掘を終えて、麻袋を見直す。
「よし、それなりに集まったかな。ランポス素材もきっちり剥ぎ取ったし、これで揃っだろ」
麻袋の封をしっかりと締めてから担ぐ。
後はここから崖を降りるだけ、と言う所だった。
遠くから、風切り音が聴こえてくる。
「!」
シルバは反射的に空を見上げる。
青空に浮かぶ雲を切り裂いて、赤と翠が交錯する。
炎と雷が荒々しく青のキャンパスを塗りつぶし、破滅的な芸術を描く。
「リオレウス!……と、ライゼクスが争ってる……!?」
ライゼクスの斜め上を取ったリオレウスは火球ブレスを吐き出すが、対するライゼクスはそれを易々といなし、反撃に稲妻を纏った翼爪を振り抜く。
リオレウスのその外れた火球ブレスは、流れ弾になってシルバ達のいる場所に降ってくる。
「やばいっ!?」
シルバはエールの腕を掴んで、エリア5の入り口に飛び込む。
直後、シルバがいた場所に爆発が巻き起こり、岩肌を黒く焦がした。
エールの無事を確認してから、岩陰から様子を窺うシルバ。
どうやら、リオレウスとライゼクスはまだ空中戦を続けており、狩り場とは関係のない遠くまで飛んでいっている。
「(いつかは、俺もあんな奴等を狩れるハンターになるんだ)」
今はまだそのための力はない。
これから少しずつ付けるのだ。
リオレウスとライゼクスの戦いを脳裏に刻み、エールと共に足早に狩り場を後にしていく。
素材採集ツアーから帰還した翌日、シルバは意気揚々とある場所へ向かっていた。エールも一緒に付き添っている。
それは、昨日に素材を預けていた加工屋へだ。
二、三言、言葉を交わしてからシルバは工房の奥に入らせてもらう。
そこで待っていたのは、待ちに待っていたのはランポスシリーズだ。
鉄鉱石の鎖帷子の上からランポスの素材を張り合わせた防具で、ランポスの青色と言うよりは黒色に近いカラーだ。
手にとって見れば、ハントシリーズよりもずっと軽く、よりしっかりとしている。
内部構造もシンプルで、すぐに装備出来た。
ヘルムだけは着けずに、工房から出てその姿をエールに見せる。
「よくお似合いですよ、シルバ様」
「世辞をどーも」
口ではそう言うシルバだが、内心は小躍りしている。
ようやく、ハンターらしいハンターになってきたものだ。
ランポスシリーズを身に付けて、今日も早速狩りへと出掛ける、シルバとエール。
「今日はどの依頼を受けますか?」
「そうだなぁ……」
- 日時: 2016/01/27 01:20
- 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: hn6kNkKn)
もうひとつの物語、外伝
〜村最終クエストの洗礼〜
最後の招待状編続き
さぁてと、どうするか。怪力の種による力の増幅はまだ残ったまま
相手は怒り状態、こっちの狩技は…溜まっているのが2つ
実戦で試すときが来たわけか
『はぁああああ!!!』
…うん、何か言ってるがおそらく誰を狙うか分かりにくい縦なぎ払い(?)ブレスでもしようとしているのだろう。普段なら横に回避して溜め斬りをぶち込むのだが、これはそうじゃないからな。
「こいよラージャン、全力をぶつけて来い」
ラージャンの目の前で、力を溜め込む。無防備だが、そんなことはいい。ラージャンが攻撃してくるまで、ひたすらに溜める
『ギ○○○○砲ー!!!!』
予測通りというべきか、ブレスを撃ってきた。俺はこれを待っていた。しかし一つだけ想定外だったことがある
「ぐっ?!」
地が持ち出した防具の防御力がそこまで高くなかった。いつもの感覚で喰らっても問題ないだろうと思っていたのだが…
俺の体力の9割を消し飛ばされた
しかし…!
「(あの野郎…!)この…!」
ガチッ!!!!
「ゴリラやろうがぁあああああああああああ!!!!!!!」
ズゴォォォォオオオオオオン!!!!!!
『ふぉお?!』
震怒竜怨斬は、受けたダメージを上乗せして、相手に強力な一撃をぶち込む技。肉を切らせて骨を断つを具現化したかのような技だ。
俺の消し飛んだ体力を、一撃に入れ込んだ…。想定外ではあったが、威力も想定外だ。闘技場に轟音を響かせるほどにな。
だが、体力がなんとか動けるくらいしか残っていない事、そして相手はまだ怒り状態…
『くそったれぇ!!』
さっきの一撃が効いていることはわかるが、その様子はあまり見えない。まだ足りない…
俺の体力も限界に近いのか、意識が朦朧とし始める。これはまずい
一度体勢を整えるか?そう考えようにもモドリ玉を持ってきてはいない。ならばもう終わらせるしかない。
狩技が…残っている。あと一つ。それは…
「ラージャン…ここがお前の死に場所だ…!」
「地衝斬!!!!!」
「おーい、目覚めたかー」
聞きたくない声が俺の耳に響く…なぜ地がここに…
「くっ…一体何がどうなったんだ」
気が付いたら俺は村に戻ってきていた。
…おかしい。さっきまで俺はラージャンの相手をしていたはず。仮に力尽きたとするならば、俺はまだ闘技場にいるはずだ
それなのになぜ村に戻ってきている?あと地の顔が誰かに叩かれた跡が残っているのだが…
「あー、記憶抜けてるな。んじゃ俺が簡単に説明しm」
「碧さん!目が覚めたのですか!」
「やっと起きたのね…安心したわ」
「超人かとあたいは思ってたけど、そうじゃないみたいね」
地が経緯を説明する前に三人が奴を踏み倒した。あー、なるほど。あの跡はお前らがやったのか。俺の代わりによくやった。
「でも驚きましたよ!スタイルがギルドではなくてストライカーにしてたこと!」
残妖がそう言うが、そこはやっぱり聞かれるなとは思っていた。
なんとなくソロでやるなら、大剣の狩技を使ってみたかっただけに過ぎない。
ギルドだと2つだから、ストライカーで無理やり3つにしただけ…なんだがな。
「なんとなくだ、なんとなく…それより震怒竜怨斬ぶち込んでからのことを聞きたい。記憶にないんだ」
とりあえずスタイルの件は軽く流す。俺はその後のことが知りたいからな…残妖にはちょっと悪いと思うけども
「あのあとですか…碧は私達が使うとは思ってもいなかった狩技、地衝斬を使い、もう一体のラージャンをしとめたわよ」
「だけどそれを使ってすぐ倒れてしまった。だからあたいらが村まで運んで今に至る。」
…つまり俺は力尽きた?
クエストクリアと同時に…?
…なんか納得がいかない。だが制約された条件内で、最後の招待状をクリアできたのだからそれでよしとしよう。
まだ体が回復していないか。…ならば
「そうか、分かった。ちょっとこんがり肉とその他含めてたくさん持ってきてくれ。活性化させて体を修復する」
そして…
地、お前を許さない
最後の招待状、クエストクリア
- 日時: 2016/01/27 14:25
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: .7uZiRdS)
モンスターハンター 〜星屑の瞬き〜
十二章 熱砂の大地
デデ砂漠。モンスターハンターと言う職業が一般化し始めて、早い段階で狩り場と認められた砂漠で、通称は『旧砂漠』。
砂漠と言うだけあって、その気温は灼熱。
特に、砂漠を渡るためにはクーラードリンクと言った体感温度を下げる等の対策も無しにここに踏み入れるのは自殺行為だ。
シルバ、エール、マリーの二人と一匹は、今回はゲネポスと言う小型の肉食竜の討伐に赴いていた。
ゲネポスはランポス同様、群れを成して狩りを行うモンスターだが、ランポスとの最大の違いは、麻痺毒の有無だ。
ゲネポスの発達した二本の牙から強力な麻痺毒が分泌され、それを直接獲物に打ち込むことで無力化させると言うもので、最悪生きたまま喰われると言う、考えたくもない末路を辿ることになる。
シルバ達は狩り場の調査も兼ねた依頼であるので、いきなり砂漠地帯には赴かず、まずはエリア1の、つまりは、クーラードリンクを必要としない岩肌のエリアの捜索から始めようというのが彼らの考えだ。
エリア1。
比較的狭いエリアだが、大型モンスターも入ってこれそうな広さはある。
「ギャアオッ、ギャアオッ!」
踏み入れるなり、ゲネポスの一頭が気付いて威嚇してきた。
数は二頭。シルバが一頭、エールとマリーがもう一頭と言う配分の元で動き、何ら苦戦することなく片付いた。
棲息する環境が厳しいのか、ランポスよりもタフだった。
剥ぎ取りと簡単な採取を行う内に、大きなイチゴを見つけた。
シルバが何のイチゴだろうと頭を捻っていると、エールがそれに答えてくれた。
「それは、熱帯イチゴですね」
「熱帯、イチゴ?」
シルバは鸚鵡返しに聞き返す。
「ギルドが高値で引き取っている果実で、普通のイチゴと違って希少価値が高いんだそうです」
「へぇ……この場で食べても良さそうなもんだけど」
引き取ってくれるのならそれでもいいか、とシルバは熱帯イチゴをポーチに納める。
エリア3。
ここは涼しい環境で、湖もあるところオアシスのようだ。
ここにもゲネポスは三頭ほど彷徨いていた。
無論、ここがハンター側が特別不利な場所ではないので、シルバを先頭に狩りに出る。
鬼人化は疲労を溜めやすいので、シルバはよほど余裕があるとき以外を除いて、小型モンスターの相手に鬼人化を使わず、通常の立ち回りで戦う。
ツインダガーを前方に突きだしながら突進するが、シルバが狙いつけたゲネポスはバックステップでそれをかわしてしまい、もう一度攻撃を仕掛けてもまたバックステップ。
そのせいでシルバが前に出すぎてしまい、前衛と言う役目から外れている。
シルバとエールとの距離が開いているのを良いことに、もう二頭のゲネポスが彼女に迫る。
そのうちの一頭はマリーが相手にするものの、最後の一頭はエールが一人で仕留めなくてはならない。
エールはユクモノ弓を引き絞り、ゲネポスを射抜こうと矢を放つ。
が、ゲネポスはまるでエールの攻撃を読んでいるかのように、跳躍やサイドステップなどで矢を回避しつつ確実にエールとの距離を詰めてくる。
「っ……」
さすがに距離を開けなくてはならないか、と目の前のゲネポスから視界を切らないように思案したエールだったが、突如、彼女の左側面から何かがのしかかった。
「つっ!?」
横殴りに一撃を喰らわされ、エールの手からユクモノ弓が離れてしまう。
「主!」
どうやら、マリーが相手にしていたゲネポスがマリーを突破し、横からエールに攻撃を仕掛けたらしい。
「ギャォァッ!」
捕らえたと言わんばかり、ゲネポスは口を大きく開けてエールに向けて降り下ろす。
人間の犬歯に当たるその二本の牙だけが大きく鋭く発達している。
ゲネポスに上から押さえつけられているせいでうまく動けない。
それでもどうにか直撃だけは避けようとエールは身をよじった。
結果的に、露出した肩に牙が掠めた。
だが、それはそれだけで致命的だった。
瞬間、牙を掠めた肩からビリッとした感覚が走り、一瞬でエールの身体を縛り付けた。
「はっ……!?」
これだ。
ゲネポスがランポスとは違うこと。
指先はおろか、目も口も動けない。
エールの身体は完全に麻痺していた。
「ギャオガァッ!」
得意の麻痺攻撃が効いたと分かったのか、ゲネポスは狂喜に鳴き声を上げた。
マリーが助けにくることを考えても、大怪我は避けられない。
「エールに手を出すなぁっ!!」
瞬間、シルバがエールを押さえ付けたゲネポスを思いきり蹴り飛ばし、もう一頭のゲネポスはツインダガーで斬り刻んだ。
シルバが相手にしていたゲネポスは遠くの方で倒れている。
蹴り飛ばしたゲネポスにもツインダガーを振るって、首をかっ斬る。
絶命を確認せず、シルバはツインダガーを投げ捨ててエールに駆け寄って抱き起こす。
「大丈夫かっ、しっかりしろエールッ!」
「ぁ……だ、だい……丈夫です」
麻痺毒はそれほど持続しないのか、エールはどうにか声を絞り出した。
「良かった、もう動けなくなるかと思った……」
「そ、それは大袈裟ですよぉ」
安堵するシルバだが、エールの方はと言うと頬を赤らめて目を逸らしていた。
「あの、シルバ様……もう大丈夫ですから、その……」
「えっ?……あ」
抱いているままだったシルバは慌ててエールから手を離して後ずさる。
「ご、ごめんっ」
「い、いえ……」
シルバは捨てていたツインダガーを拾って、その場をごまかすように研磨を始める。
エールもユクモノ弓を拾い、どこか悪くなっていないか確認してから背中に納める。その頬は真っ赤なままだが。
それから、残りのゲネポスも間引いてから狩り場から離脱したのは、もうしばらくしてからのことだったーーーーー。
- 日時: 2016/01/28 20:10
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: vXCJXRd7)
そろそろ注意を促しておこう……主のスラ×エリさん、そろそろ次の目次編集を行った方が良いのでは?
- 日時: 2016/01/28 22:24
- 名前: クルセイダー (ID: cfbExxc.)
お久しぶりでーす!
やっと村最終が出たクルセイダーであった
ハンターズアドベンチャー 〜エピソード クロス〜
第5話 『新たなる冒険』
廻斗は、目の前にいる村人に名前を聞いた。
廻斗『……名前は何?』
アクト『グナイアクト=バーフレイノだ。アクトでいい。』
廻斗『よろしく、アクト。』
廻斗は、アクトと共に家の外に出た。
廻斗『ここは何ていう村?』
アクト『ココット村だ。かつて"ココットの英雄"と呼ばれた竜人族のお爺さんが村長をやっているんだ。ここの近くには森丘って場所がある。』
廻斗『へぇ……。俺も昔はそういうとこに行ってたのかな……。』
アクト『きっとそうだろう。アンタは記憶が無くともハンターなんだ。最初は記憶が無いと聞いて少し取り乱してしまったかな。悪い。』
廻斗『いや、平気。それより、俺、決めた。記憶を取り戻すために、色々なとこに行ってみる。そこが過去に思い出深いとこだったら、思い出すかもしれないから。どんな困難も、乗り越えてみせる。』
廻斗は覚悟を決めた。記憶が無いまま一生を過ごすより、少しでも記憶を取り戻そうと努力して、意味ある一生を過ごしたいと思ったからだ。それを聞いたグナイアクトは、
アクト『ああ、それがいい。それでこそハンターだからな。よかったら、俺もついて行こうか?』
廻斗『アクトも、ハンター?』
アクト『まあな。普段はただの村人として過ごしてるけど、たまにハンターとして強大なモンスターを狩りに行ったりしてる。』
廻斗『そうなんだ。じゃあ、一緒に来てくれ。』
アクト『わかった。っと、ちょっと待ってくれ、着替えてくる。』
1分後、グナイアクトはコトル一式を身につけて、家から出てきた。
アクト『お待たせ。さあ、行こうか!』
廻斗『……ああ!』
続く
登場人物のレスを更新しました!
- 日時: 2016/01/29 02:28
- 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: lhNRCWOk)
もうひとつの物語、外伝
〜村最終クエストの洗礼〜
終焉を喰らう者編
「で、次はてめぇがいくのか?あぁ?」
「こんな状態でいけるかぁあああああ!!!!」
残るクエストは二つとなっている。その担当の一人である地だが…さっき残妖、霊華、冥花にビンタを喰らい、そのあと激昂状態の碧からこれでもかというほどツッコミをぶち込まれている。満身創痍というわけではないが、まぁこの状態だとさすがに無理がある
というか変なこと(防御力がそんな高くしてないこととか)をしなければよかったのでは?
まぁ碧の怒りの矛先が地に向いていたからそれがなくとも碧をとめることはできなかっただろう。
とにかく、彼の担当である【四天王の凱旋】は最後にすることとなった
「ということはあたいらからってわけね」
「でも武器と防具はどうすればいいのですか?」
碧にすら武器、防具を規定したのであれば、彼女らにも同じことをしなければならないだろう。
それまで使ってきた武器、防具は使用できないとなれば、クエストに有効な物を準備しなければならない。
「えーえー…えー………………防具なし?」
さすがの地もそこまで頭が回らない。新天地にあわせた防具を、それも女性用の物は全く持ち合わせていなかった。
一応素材は十二分に持っているらしいが、何を組み合わせたらよいのか、あと見た目が変にならないようにするかなど考えてたらわけがわからなくなってしまった
それ故に結論が防具なしとなったわけだが…
「よーしお前ら、コイツの処刑方法を考えろ。俺がやる。その前に俺がぶった切る」
「やめーいwwww」
そんな答えをだす地に容赦しない人がいるわけで。どう処刑するか彼女達が言う前に、碧は個人的に執行しようとしていた。その顔はもはや悪魔そのもの。
これ以上暴力は受けたくないので、真面目に考える事にした。
「武器はまぁいいや、防具は…あーもうやだ!炎!見た目だけ元の世界のまんまにできないか!?」
彼自身の知識から武器についてはどれにするかある程度は決まっている。ただ防具だけはどうにもならない。ならば装備はしているものの、見た目を元の世界と同一にできないかと炎に聞いてみた。まぁ無理だろうと思っていたらしいが…
「できる」
「えっえっ」
まさかの可能であった。そうと決まれば話は別だ。
「んじゃ防具は適当なものでもええわけやな!よーし!あとは武器武器…」
「そういえばこのクエストってどういう感じなのかしら」
さっきから装備関係のことばかりで、肝心のクエスト内容についてほとんど触れていない。その詳細について霊華が問う。
【終焉を喰らう者】
闘技場でイビルジョー、ティガレックス、ナルガクルガを狩猟する
過去にはユクモ村に来たハンターがクリアした事が残っている。これもまた闘技場が違うとかなんとか…
とりあえず地は各モンスターの特徴をおおざっぱだが的確に説明する。それを聞いた霊華は
「私の武器だと属性の効きがあまりよくないわけね…」
そう答えた。彼女の持つ武器は水属性を持つ。しかし三体共に水属性は有効とはいいがたい。
共通して効くとされるのは…雷。時点では龍が有力か
属性があまり意味をなさないのであれば変えるべきであるが…
「まぁいいんじゃね?うん。それ似合ってると思うし効率がどうこうじゃないから」
地は特に変える必要はないと告げた。
「そうね、わかったわ」
「で、あたいらはどうなるんだい?」
霊華の武器は決まったが、残妖と冥花の武器はまだ決まっていない。
彼女達が使う武器種は太刀。特に思いいれのある武器はないため適当なものを選ぶわけだが…
「えーっと、冥花は決まってる。残妖はー…えー、日本刀みたいな形して雷属性の武器なんてあるわけがー………あ。ちょっと作ってくる」
どれにするか決めた地は、素材を持ってどっかへいってしまった。相変わらず行動力の早い事
「それにしてもいつあんな素材を…」
すぐに何かを作る事ができるほど素材を持ち合わせている地だが、それをいつ調達しているのかが謎につつまれている。普段の時間に様々なモンスターを狩猟しているところを見ていない残妖は不思議に思っていた。実際のところ、深夜の間に一人でふらっと狩りに出かけているため彼女達が気づいていないだけである。碧と炎はその事を知っている上に、彼らもそれをしていたりする
「よーし、できたでー」
「早っ」
とかしているうちに地は帰ってきた。いくらなんでも早すぎであろうか
彼が持っている武器は2つ。
一つはジンオウガ素材から作成できる太刀、王牙刀【伏雷】
もう一つは斬破刀から強化する事で作成できる太刀、鬼哭斬破刀・真打
どちらも強力な雷属性太刀となっている。
「伏雷が冥花、斬破刀が残妖。これでいいよな?満足だよな?」
割とどうでもいいのだが、スペック上では鬼哭斬破刀・真打は伏雷の下位互換に近い存在である。無論そのことは言っていないのだが。
「問題ないわ」
「すごい刀ですね…これなら!」
「よーしよし。んじゃあとは準備してGOだ」
太刀を受け取り、アイテムを確認する。3体狩猟となれば、必要なアイテムも多くなる。だがポーチに制限がある以上、ある程度妥協しなければなるまい
とはいえ、本来一人で行くクエストを3人でいけるのだからある程度分担が可能となる。
「あたいはエリアルだし、もしものための強走薬を持ってくよ。」
「私は…うーん、何がいるのかなぁ…笛?」
「罠とか一応持っていくべきよ。私は片手剣だから粉塵とか色々必要ね。ポーチに入りきるかしら…」
それぞれスタイルが異なるため、必要となるアイテムも変化する。もっとも、回復薬とかそこらへんは共通に必要なものではあるのだが…
なお、そのアイテムは全て地の負担となっている。碧や炎は一切サポートしない…というより意地でも地だけにさせようとしているというか。
必要なアイテムを入れ、武器を背負い、クエスト準備を完了させる
終焉を喰らう者、クエスト開始
- 日時: 2016/01/29 09:25
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: 4Rpp/jqa)
モンスターハンター 〜星屑の瞬き〜
十三章 救援要請
ある日の朝、まだ日も見えない早朝に、シルバとエールは叩き起こされた。
二人を叩き起こしたのは、ベッキーだった。
「起きて二人とも、爆裂重大緊急依頼よ」
「ば、ばくれつじゅうだい、緊急依頼ぃ……?」
寝惚け眼のまま、シルバは応じる。
エールの部屋の方からは「うにゅぅ……」と唸っており、まだ起きれていない。
そんな状況でも構わずベッキーは続ける。
「デデ砂漠で、中規模の商隊が立ち往生になってるのよ。ちょうどココット村にも立ち寄る予定だったみたいで、情報が来たのはほんとについさっき。寝耳に水よ、もう……」
当のベッキーはまだ寝癖が直っていないようで、ところどころ髪が跳ねている。
シルバの方はと言うと既に頭は覚醒している。
「大型モンスターの目撃は?」
「商隊の人達は、「黒くてデカイガレオスがいる」と言ってるところ、十中八九ドスガレオスのことね」
「ドスガレオスか……」
シルバも、ドスガレオスの存在はモンスター図鑑を見ての知識のみで、実際に相対したことはない。
手元にある棚からモンスター図鑑を取り出そうと身体を伸ばす。
「とにかく、エールさんをちゃんと起こして、狩りの準備が出来たらすぐに手続きに来てね!」
それだけ告げると、ベッキーはディオーネ家を後にしていった。
ようやくモンスター図鑑を手に取ったシルバだが、まずはちゃんと起きることにした。
エールとマリーも起きてきてから、シルバは先程のベッキーの『爆裂重大緊急依頼』を話した。
「確かに、それは重大ですね……」
「ニャ。商隊を見殺しにした、などと言う悪評は広まりたくないものですニャ」
爆裂的なのかどうかはともかく、人命や財産が直接関わるのだ。重大な緊急依頼に変わり無い。
「今回は長丁場になるかもしれない。準備は可能な限り整えよう」
回復薬とそのグレート、砥石や強撃ビン、こんがり肉、クーラードリンクも出来るだけ、ドスガレオス及び複数のガレオスとの戦闘に音爆弾も可能な限り詰め込み、対ゲネポスに閃光玉も。
そればかりでなく、人命救助も兼ねて食料や飲み水も余分に持っていかなくてはならない。
モンスターを狩ればそれで終わりではなく、商隊を狩り場でない所まで護送する必要がある。
そのため、普段の狩りでは使わないような野営具も持っていく。
ここまで道具を一度に持っていくのは過去初めてだ。
シルバもエールも用意出来るだけの用意を揃えてから、ベッキーの元で手続きを済ませ、デデ砂漠へと向かう。
デデ砂漠ベースキャンプに到着したシルバ達は、まずは狩りでは使わない道具をベースキャンプのテントの中に置いておく。
心なしか身体が軽くなったのを感じつつ、地図を中心に大まかな段取りを決める。
「まず、商隊がどこに避難してるか、だな」
今回の最重要事項は、商隊の安全確保だ。
そのため、出没しているだろうドスガレオスを上手くかわせるのなら、相手にする必要はない。
シルバの言うように、まずは商隊がどこで身を潜めているによる。
デデ砂漠の地図を見る限り、商隊が身を隠せそうなのは、エリア6、8、9、11と言った、大型モンスターが入ってこれないような場所が考えられる。
とは言え、ここから最も近いエリア6とは考えにくい。
ドスガレオスの存在が邪魔で砂漠を渡れないと言っているので、必然的にエリア7か8、もしくは11に当たる。
「それなら、二手に分かれて探すべきでしょうか?片方が砂漠を渡る方で、もう片方は岩陰の方を」
エールは二手に分ける手段を挙げる。
二手に分ければ、モンスターと遭遇した時に単独で対処しなくてはならないが、効率よく商隊を探すことが出きる。
シルバはそれを聞いて頷く。
「よし、それなら俺が砂漠から、エールが……」
「シルバ様、待ってください」
自ら暑い方を率先して選ぶシルバだが、エールはそれを制止させる。
「いくらマリーが付いているとはいえ、私はガンナーですから。戦う場所は広い方がいいんです」
狭く、障害物や段差の多い岩陰のルートは、弓使いの彼女には戦いにくいエリアが多い。
そう考えてみると、そちらの方が妥当に思えてくる。
でも、とシルバはもうひとつの危険性を口にした。
「砂漠側は、ドスガレオスが出てくるぞ?」
そう、ドスガレオスは間違っても岩陰から出てきたりはしない。
出てくるとすれば、砂漠からだ。
「心配いりません。発見してもこちらからは仕掛けませんし、気付かれたとすれば、ペイントボールを当ててからすぐに離脱します。討伐が必要になれば、シルバ様と合流してからです」
もちろん、エールも勝手に戦闘を開始するなどしない。
シルバは少し不安に思ったものの、最終的にはエールとマリーを信じることにして、その作戦を承諾する。
シルバがエリア1からエリア11を目指し。
エールとマリーがエリア2からしらみ潰しに商隊を探し、お互いエリア10で落ち合うことになった。
「よしっ、時間はそんなに余裕はないんだ。行くぞ!」
「はい!」
「ニャ」
シルバはエリア1へと踏み込み、エールはクーラードリンクを飲んでからベースキャンプを出る。
砂塵の中、商隊の救出が始まるーーーーー。
- 日時: 2016/01/30 17:00
- 名前: 名無しのパワー (ID: z07cX/ig)
モンスターハンター
〜猛者たち〜
5話「依頼」
普段は活気に包まれているはずの集会所だが何故か今日は静かだ。
リオン「何かあったのかニャ?」
リオンも気になっているようだ。
左側にハンター雑貨屋があり右側には食事用テーブルがならんでいる。真ん中の奥のほうにクエストカウンターがある。
ラキア「すみません。ここでの狩りを認めてもらいたいのですが。」
そう言いつつギルドカードをギルドマスター差し出す。
ハンターは新しい町に着いたら現地でのハンター承認が必要なのだ。
ギルドマスター「・・・ほう。君の名前はラキア・ラウギスと言うのか。」
まるでギルドマスターはラキアのことを知っているかのような口調だ。
ギルドマスター「いやはや、君のお父様には、こっちもいろいろお世話になったからね。」
父さんがギルドマスターと知り合いだったとは、知らなかった。
ラキア「そうだったんですか。でも、なんでこんなに静かなんですか?。」
ラキアが訪ねるとギルドマスターの顔が真剣になる。
ギルドマスター「それは・・・古龍が現れたのじゃ。」
えっ・・・
ラキア「こっ..こ、ここ、古龍!?。」
『古龍』それは謎に満ちたモンスターで、目撃例が非常に少なくそして、強力なため王立書士隊や古龍観測所が注目するモンスターである。
近年、ジエン・モーランやダレン・モーランの大砂漠を縄張りとする古龍は確認されていないので、今、出てきていてもおかしくはない。
ギルドマスター「大砂漠に生息する古龍じゃないんだが...ドンドルマと連絡の取れるハンターズギルドには、集結の命令が来ている。」
ほぼ全てのハンターズギルドからハンターを召集するのだから、よほど強力な古龍なのだろう。
ギルドマスター「あぁ、そう言えば・・・ララ!あの紙を持ってきてくれ。」
ララと呼ばれた受付嬢は「はーい」と返事をして正方形の紙切れを持ってきた。
ギルドマスター「話はここまでにして。君に依頼を受けてもらいたいんだが。」
そう言って紙切れを差し出す。
・・・と、そこにはある絵が書かれている。
ラキア「ドス・・ゲネポス?」
そこには、ある鳥竜種の大型モンスターが書かれていた。
ギルドマスター「古龍と他の依頼で、ここに駐屯するハンターは出払ってしまっていてね、引き受けてくれるかい?」
マスターの話によると、今のところは、旧砂漠で何かをしているようだが、あと数日もすれば、このバルバレに来るかもしれないと言う。
なので放置する訳にもいかない。
ラキア「なぁリオン、俺にコイツが狩れると思うか?。」
リオンに尋ねてみると、
リオン「やってみるしかニャいニャ。今、僕達しか狩れる人は居ないんだニャ。」
よくよく考えてみれば、俺達しか動ける人はいない。やるしかないのだ。
ラキア「よし、依頼を受けよう。参加者は俺とリオンだ。」
名簿に名前を書き入れる。出発は明日の早朝。
ララ「お気をつけて下さいね。自信を持って、ファイトー!」
受付嬢が応援してくれている。この期待に答えれるようにしないと。
リオン「さて、宿にいきますかニャ。鍵はもらいましたかニャ?」
もうハンターズギルドは出てしまっている。
ラキア「あっ...忘れてた。」
ラキアは走って戻っていく。そんな彼の背中を冷たい目線で見つめている。
リオン「・・・いろいろ含めて、これから大変になりそうだニャ。」
- 日時: 2016/01/30 20:49
- 名前: 羽衣 (ID: TYZ6rShw)
こんにちは〜
僕も小説書いてみたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
モンハンクロス 『爆殺厨と闘う騎士団』第1話
モンハンの世界にもルールというものがある。
たとえば爆殺。爆殺というのは爆弾でハンターを殺すという残虐的なモノである。
ちなみに爆殺を仕掛ける人を爆殺厨と言います。
今日はその爆殺と闘う『翡翠騎士団』の物語を紹介したい。
爆殺と言うのはハンターズギルドで禁止されている。
爆殺が許されるのは【ギルドナイト】という秘密組織だけである。
しかし一部の悪いハンターは爆殺などをしてハンターを虐殺しているのだった。
翡翠騎士団とは爆殺厨というテロリストを厳しく取り締まる団体のことである。
翡翠騎士団騎士長「そろそろ出発するぞー!」
新米「了解ですぅ!」
翡翠騎士団一行はバルバレにある集会所にいた。
騎士長「もういちど作戦を確認しよう。目的地は旧砂漠だ。」
ここ最近、ハンターが旧砂漠で活動している所に過激派組織が来てハンターを爆殺しているというのだった。
既に現地のアイルーから目撃情報が多数報告されている。
騎士長「爆殺厨を釣るためにはおとりが必要だ。そこで々を推薦する!」
女ハンターの「々」はブシドー回避の達人であり爆殺厨を24人も逮捕しているベテラン釣り師であった。
騎士長「そして々が釣って行き止まりの所に誘導。そのまま力づくで逮捕する。以上!」
新米「ホントにそんな作戦で逮捕できんのかなぁ........」
海哩「安心しろって。いざとなったらこのオレがぶっKOROOOOOOOするから!!」
この男、元はガンランスの戦争をしていた者だった。
ドンドルマのガンス乱闘大会では2位の実力者であった。
とにかく翡翠騎士団は色々な強者で構成されおよそ10人の騎士団である。少人数...。
騎士長「よし、準備はいいな!飛行船に乗るぞー。」
新米「ちょっと待ってぇ!クーラードリンク用意してませんでしたぁぁ!!」
・・・・・そして騎士団一行は旧砂漠へ向かって行くのであった。つづく。
ーーーーー
今日はこれくらいにしておきますね。ありがとうございましたー。
- 日時: 2016/01/31 09:35
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: yAKfUgdk)
モンスターハンター 〜星屑の瞬き〜
十四章 砂漠を往く者
エリア2。
ベースキャンプを出ると同時に、耐え難い暑さが身体を包み込む。
いくらクーラードリンクを飲んでいるとはいえ、毛穴から噴き出す汗は早くも滲み出てくる。
エールとマリーは照り付ける太陽を上に、ここへ踏み込む。
砂の上を彷徨いているのは、赤い甲殻類に似た小型モンスター、ヤオザミだ。
獲物を捕捉すると、素早い足捌きで向かってくる上に、小型モンスターの中でも堅い甲殻を持つため、ガンナーでは相性の悪い相手だ。
ヤオザミは地面を掘り返して何かを口にしているらしく、エールの存在には気付いていない。
気付かれない内に、エリア6へと向かう。
エリア6の洞窟は、クンチュウが数匹いるだけで、商隊の姿はない。
洞窟を一瞥するなり、再び熱砂の大地に踏み込む。
エリア7。
ここは広大な砂漠が広がっており、多くの大型モンスターの主戦場となり得る場所だ。
しかし、ここにはガレオスが三頭ほどいるのみ。
親玉たるドスガレオスは、どうやら砂漠にはいない模様。
「ガャオォォッ」
ガレオスの一頭がエールとマリーの存在に気付いたらしく、一度だけ砂から顔を出してその姿を確認する。
すぐに他二頭のガレオスも警戒し始める。
ガレオスは常に砂漠の中を泳ぐモンスターだ。剣士なら音爆弾等で大きな音を立ててガレオスの聴覚にショックを与えて、そこから引き摺り出す必要があるが、ガンナーである彼女はそれが無くともまともに戦える。
迷うことなくユクモノ弓を抜き放っては矢をつがえ、砂中を泳ぐガレオスの背ヒレを狙い撃つ。
「ギャォァァッ!?」
ガレオスは驚いて一瞬だけ動きを止める。
そこにマリーが切り込み、背ビレにユクモノネコ木刀を叩き付ける。
さらにもう一射すると、ガレオスは思わず砂の中から飛び出し、のたうち回る。
引き摺り出せば、仕留めたも同然。
立て続けに攻撃を加え、まずは一頭を仕留める。
「ギュォォォッ!」
エールの側面に回り込んでいたガレオスの一頭は、地面から身体の半分だけを覗かせ、口から砂のブレスを吐き出す。
無論、そこはガンナーの死角ではなく、エールは砂を蹴ってブレスを回避。
地面と同じ砂であると言うのに、ガレオスの器官と唾液で固められた砂ブレスは、まるで岩を落としたかのように地面を捲り上げる。
生身で受けたりすれば骨折は避けられない。
砂ブレスを吐き出したあとは再び砂を泳ごうとするガレオスに、エールは反撃に矢を放ち、正確に背ビレに突き刺さる。
それによって動きを止めたガレオスにさらに追い討ち、マリーの近接攻撃も加わってあっという間に撃沈するガレオス。
残る一頭も同じ末路を辿ることになり、エリア7はひとまずの安全を確保。
エールは手早くガレオスから素材を剥ぎ取り、エリアを見回す。
商隊が身を潜めているかもしれない場所は、エリア8と9。
エリア8の方から向かうことにする。
エリア8。
空から墜ちてきたと言う、星石の大塊が洞窟の天井を突き破ってそこに佇むエリア。
そこに、十数人ほどの人と、アプノトスの竜車がいた。
皆、身を寄せあって辺りを警戒しており、エールとマリーの進入にもすぐに気付いてくれた。
「商隊の方達ですね?ココット村の方より救助に来たハンターです」
エールが救援に来たことを告げると、商隊長らしき壮年の男が対応に出てくる。
「おぉ、助けが来てくれたか……助かったよ」
数日はここにいたのだろうか、顔が窶れており、周りの者達も同様だ。
怪我で自力で動けないような者はいないらしく、エールはひとまずそれに安堵する。
「今、もう一人が辺りの捜索を行っていますので、合流を先に行います。もう少しだけ待っていてください」
一言断ってから、エールは洞窟の外に出て、エリア7と8の境目まで出ると、ポーチから拳大のそれから伸びた紐を引き抜き、空に向かって投げ付ける。
ある程度の高さまで上がると、小さな音を立てて炸裂し、赤い煙を撒き散らす。
洞窟内にいない限り、狩り場のどこにいても目視出来る発煙弾である。ちなみに、赤、青、黄、緑の四色があり、パーティで狩りを行う際は予め色を決めておくのだ。
今回、エールは赤で、シルバが青だ。
発煙を完了、他のモンスターに気付かれない内に、エリア8の方に身を隠す。
一応、シルバがここに来た時に手を振れるくらいは身を乗り出しておきながら。
一方のシルバは、エリア1を通り抜け、エリア3に踏み込んだ時だった。
その、エリア3。
耳に届いた鼾を聞いた時、背筋に緊張が走った。
エリア1との境目から、そっと覗く。
ちょうど、日陰になっているそこに佇むように、その浅黒いその巨体は見えた。
砂竜ドスガレオス。
今は眠っているらしく、シルバの進入には気付いていないようだ。
「(どうする?眠ってるなら、ペイント当てておく必要はないか?)」
ここでペイントボールを当てれば、当然ドスガレオスは起きる。
戦闘を避けられるならここは無視するべきだ。
しかし、いつ起きるか分からないのだ。
ここは起こしてでもペイントを当てておくのか、起きない内に商隊を連れてこの狩り場から離脱するか。
悩む暇はない。シルバは必然的に後者を選択する。
すると、ちょうど潮が引けばエリア7へ繋がるそこから、赤い煙が上がっているのを捕捉する。
「(エールの発煙弾……商隊を発見したらしいな)」
ならばなおのこと長居は無用だ。
シルバは足音を立てずにエリア1に戻り、そこからエリア4、10を経由してエリア7に向かうことにした。
エリア7に到着すると、エリア8の洞窟からエールが手を振ってくれている。
どうやら商隊はエリア8で立て籠っているようだ。
無事にエール、マリーと合流、情報を交換し合う。
「ひとまず、商隊の皆さんは全員無事で、動けない人もいないようです」
「良かった、怪我人とかはいないんだな。こっちは、エリア3にドスガレオスが眠っていたよ。起こす必要はないと思ってペイントはしてないけど……」
「それニャら、ドスガレオスが起きて活動を再開する前に、砂漠を抜けてベースキャンプまで避難すべきかとニャ」
商隊の足は鈍らないし、ドスガレオスはまだ眠っている。
マリーが最短ルートでの脱出を提案したが、シルバは不意にエリア7の方を向いた。
「いや、予定変更だな……」
エリア7の中心には、浅黒いヒレがその姿を現していたーーーー。
- 日時: 2016/01/31 13:21
- 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: SBL8VbAZ)
目次更新したレスが2page目に入る前に更新したほうが楽…だとは思うけども。
まぁそこらへんは任せるか
本編更新と合わせるために作った外伝をメインに更新するという何やってんだ俺状態
本編で登場予定のラギアはMHXベースにするかMH3Gベースにするか…まぁMHXベースにしたら地上がカモにならないか
割とどうでもいいけど企画とかやらないのかな
あとブメ猫強い。
- 日時: 2016/01/31 14:11
- 名前: 名無しのパワー (ID: 3vt2HgKa)
新しい狩技がでるので、そういうのがダメな方は見ないことをオススメします。
モンスターハンター
〜猛者たち〜
6話「狩りの準備」
宿の部屋は、ベットと机とアイテムボックスが置かれているだけの簡潔な物だった。
そこに携帯型BOX2つが鎮座しているため、部屋は占領されている。
ラキア「さて、片付けますか。」
携帯型BOXの物をアイテムBOXに移していると、リオンが声を掛けてきた。
リオン「ラキア、この箱、鍵がかかっているんニャけど持っているかニャ?」
1つ単体で荷車に乗っていた鋼鉄製の箱で降ってみるとガチャガチャと音がする。
鍵は・・・渡されて・・・あった。
開けてみると、中には、5mほどの鎖でならべく軽く作られているのがわかる。何より、鎖全てが鋭く研がれている。危うく、操作を間違えれば、腕防具を着けていてもズバッと斬ってしまうかもしれない。
ラキア「こんなもん・・・何に使えって言うんだ?」
先っぽに、何かをかけれそうなフックはあるんだが...。
リオン「ラキア、まだ何かはいってるニャ...狩技?」
『狩技』それは最近、開発されているハンターの必殺技のようなもので、自らに効果を与えるものや、モンスターに痛手を与えるもの、など種類は豊富で、武器専用の狩技もある。
片手剣の狩技は『ラウンドフォース』『昇竜撃』『ブレイドダンス』。
だが、この紙にはこの三種類と違うものが書かれている。
『ラウンドフォース[戦斬]』
と
『チェイススマッシャアー』
いずれも、この鎖を使った狩技らしいが、流通していないということは使用が難しく、ギルドに認められてないか、この鎖がとても作りにくいか、だ。
ラキア「この狩技を使えってことか、コレ...。」
ラキアが訓練所から教わったやつは、どんな新人ハンターも覚えやすい、『ラウンドフオース』『絶対回避』『エスケープランナー』のみだ。
リオン「読み込んでみるといいニャ。後は僕がやっておくから、任せるニャ。」
ここは、お言葉に甘えて読み込んでみよう。
でもこれ...難しくない?
若干そう思ってた。
【あとがき】
リア友に「新しい物は好ましくない」と言われのだが、押し通してしまった。すまんリア友。
- 日時: 2016/01/31 15:07
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: qtwd2saP)
>>188
水中は3G、地上がX仕様と言う水陸共に強いラギアクルスを提案します。
企画と言っても、まだ返信数200も無いですし、クロスオーバーしようにもウチはまだ主要キャラが揃ってませんのでどうとも……それに、クロスオーバーするに当たっても、本編がおざなりになったり、本編進行に伴って設定を変更する必要の後付けも必要になったりと、本編やるなら本編、クロスオーバーするならクロスオーバーと、どちらかに専念すべきでないかと。
スレ主のつばゆうさんもハーメルンの方に入り浸っていて、とてもクロスオーバーなんか出来るような状態でもなし……
結論、しばらくは現状維持でいいかと。
- 日時: 2016/01/31 19:47
- 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: SBL8VbAZ)
>>190
まぁ自身もクロスオーバーは無理があるんですけども(本編は無駄にキャラ多い上に特徴がはっきりしないのがいる。もうひとつは…次元が違う)
それ以外に何かないかなと思ったわけで。
水中はMH3G,地上はMHX…恐ろしいラギアだなぁ
ハンターA「容赦ない雷撃だ、全てを焼き尽くすつもりか」
ハンターB「あのラギアクルスなんて野郎だ!陸上でも大暴れしてやがる」
ハンターA「奴はバケモノか!?」
ハンターB「悪魔だ…」
ハンターA「そんな生易しいものじゃない」
ハンターC「ああいうのはな…『双界の覇者』って言うんだよ」
ラギ亜「ちょ、それ俺の…」
- 日時: 2016/02/01 03:41
- 名前: ダブルサクライザー ◆4PNYZHmIeM (ID: beSPoOnh)
>>191
そー言えば二、三代目に体育祭とかやってましたねぇ。
あれはあれで面白かったんですが、周りは人間やめてる奴らばっかりで、中には喋るモンスターが参加してる始末ですから。
僕の作品の性格上、人間はあくまでも人間って言う絶対設定があるので、地とか炎に影響された人外性能キャラが乱立すると、劣等感と歩いて自信なんてない、ことに……
うーむぅ、何だろう、クロスオーバーほど大掛かりなことにもならずに、作品のキャラ同士が絡める企画……。
・キャラ同士のフリートーク←僕とつばゆうさん、EXTENDEDさんぐらいしか成り立たないと思われ
・体育祭ならぬ文化祭←モンハンの文化祭って何すんの?知らん
・クリスマスパーティ←あと十ヶ月と半月まで待ってたら新しいモンハン出てると
・バレンタインデー←カトリアが地と碧に義理、ツバキが残妖に本命、ルピナスが炎に本命を渡すことになる。でも企画とは言えないしクロスオーバーした前提でしか。ツバキが残妖にって二人とも女だけど気にしない。あと、アスト大爆発の日。
・誰の料理が一番おいしいか選手権大会←料理対決を文面だけでやれと?あと審査員ってどなたがすんの?
……結局、クロスオーバーっぽい形になる意見しか挙がらなかった。