Re:狩人の洗礼( No.368 )
  • 日時: 2016/05/05 11:50
  • 名前: GABA (ID: Re31M/ku)

1:出発

「ウオオオォォォォンンッッ」ダレンモーランが唸りを上げる。

砂漠。砂の色は赤っぽい橙色。そして、それと同じ、いやそれよりも鮮やかな橙色の巨体がその砂上に寝転がっている。

豪山龍ダレンモーラン。
スルガ・クーレウスという名の青年は、その大地そのもののようなモンスターを倒したのだ。

「8回も剥ぎ取れるのはいいけど、ポーチに収まるかなぁ…」スルガはつぶやく。

そしたら、スルガの隣にいたハンターが、
「良かったじゃねえか。古龍相手に五体満足でよ。」

彼の名はトガ。スルガの狩りを今まで手伝っていた。ただし、上位に上がるまでという条件付きだが。
「じゃあ、もう俺はここでお前と別れることになるな。」
「ですね。」スルガはそう答えるしかなかった。
寂しさは残る。
別れは出会いと隣合わせ。文句は無い。

これからスルガはバルバレで上位に立ち向かうことになる。
一方のトガは、ドンドルマに行くらしい。
今まで世話になったから、何かお礼をしたい。
彼にマンドラゴラを渡した。

笑って受け取ってくれた。

これから一人になる。運命はどう動くかわからないのに。