Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目!( No.250 )
  • 日時: 2016/02/21 17:43
  • 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: tg9t1f4v)

第49話 BLAZEによる下見

「…」
夜の孤島に一人で狩猟をする男、BLAZE
明日はラギアクルスの狩猟を行う。そのためにこの世界のラギアクルスがどうなっているのかを確かめに来たのだ
自身が知りうる範囲であるなら別にその必要はなかった。ただ不確定要素があまりにも多すぎる。
もし明日に予測できない事態が起きてしまったとき、対処できるようにしておきたい
そう思いながらエリア10を目指していた

しかし…

〜エリア5〜

「!」
ここには滅多に来ないだろうと思っていたBLAZEの予想を裏切るかのように、ラギアクルスはいた。
それだけではない。何か黒い霧のようなものを背中と頭に纏っている
「なんだこれは…」
BLAZEが知りうる範囲にこの現象は存在していない。彼にとってもこれは初見である
彼の想定していた狂竜病ではなかったためまだ感染は拡大していないことは確認できた。しかしそれとは別の問題が発生している

「よくわからんが、まぁいい。どうせ陸のラギアなどただの…」
『近寄ったな…螺旋雷球!!!』
「何?!」

ラギアクルスの周囲に大型の雷球が、螺旋を描いて進んでいく。咄嗟の出来事であったが、BLAZEは超人的な脚力でその範囲から離脱していた。
放たれた雷球は想像を超える大きさで、ラギアクルスを完全にガードするかのごとく回る。

「何だこの技は!」

彼の知るラギアクルスは地上戦になるとものすごく弱いただのかかし程度の認識であった。
しかし…今いる個体はそんな考えは全く通用しない。地上でどでかい雷球を螺旋させることなど聞いたことがなかった
…もっとも、これは獰猛部位が背中にかかっているためでもある。通常はたしかに大型ではあるが、付け入る隙のある程度ではある

「もはや我の常識は通用しないか…おもしろい。下見などでは済まさん、実力を見せてみろ!」
『逃げない?ならば蓄電を最大放出させてもらおう』

黒い霧が立ち上る背中から赤い稲妻が閃く。
そして…

『大放電!!!!』
バスンッ!!!!

大放電はラギアクルスが蓄電した電気を開放する技だ。周囲を4方向に、3段階に渡って電撃爆発が発生する。
更に、獰猛部位が背中にかかっているときはその範囲が拡大される

バスンッ!!!
「っ!なんという広さだ…」

2段階目をなんとか回避したBLAZEであったが…

バシンッ!!!
「何っ?!まだ来る!?」

…電撃爆発はエリア5のほぼ全域に及んだ。こいつ種族間違えたんじゃないかなと疑うレベルの雷撃であろう
3段階目を直撃したBLAZEであったが、そこまでダメージが見られない
むしろさっきよりも…

「くく…!はっ!!おもしろい!!!そうでないとなぁ!!!!」

―狂い始めていた