Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目!( No.212 )
  • 日時: 2016/02/07 18:17
  • 名前: 名無しのパワー (ID: rgWKs6Ve)

モンスターハンター
〜猛者たち〜

8話「麻痺の恐怖」

 子分を連れて現れたドスゲネポス。ドスランポスやドスイーオスと同じ骨格を持ち、砂漠に適した緑と黄茶色の迷彩をもつ鳥竜種である。
 そいつは崖の下で首を上に上げ、辺りを見回している。俺達、“獲物”の匂いを嗅ぎ付けてこちらに来たのだろうか。

ラキア「先制攻撃だ、行くぞ!」

 ほふくの状態から一気にダッシュし、崖を飛び降りる。
飛び降りた音で気づいたのか、ドスゲネポスがこちらに振り向く。
ラキアの蒼い目と奴の赤い目が合う。俺を補食対象として認識したのか、2度吠える。

クオックオックオーッ

 今度は3回、すると穴からゲネポスが出てくる。
今のは、子分を呼び寄せる、吠えだったのだろうか。

ラキア「んなこと、どうでもいい!とにかく切る!」

 突進切りを奴の脚にお見舞いし、片手剣を振るい続ける。
三撃ほど与えて、奴が噛みつこうとしてくる。が、それを回避する。

ラキア「ツっ・・・いつもより動きが鈍い、先を読んで行動しないと。」

 専用のバックパックのせいで、次の行動が、どうしても遅くなる。
先程の攻撃も、一瞬遅ければ喰らっていた。
リオンの方は...大丈夫のようだ。5匹いたゲネポスの2匹は、すでに倒している。

ラキア「俺も負けてたまるか!」

 また突進切りを行おうとするが、バックステップで避けられる。
鳥竜種の多くは、脚力が発達しており、その脚力を活かして、重い一撃を喰らわすこともある。
必死に追うが、バックステップと横ステップで距離を取られる。

ラキア「逃げてんじゃねぇよ!」

息が上がり始めたとき、奴が牙を向き出す。
回避できるスタミナもなく、まともに攻撃を喰らってしまう。
噛み砕くまではいかないが、深くハンターメイルを削る。
すると、ラキアは大地に倒れ込んだ。

ラキア「(なっ、体が動かない。)」

 ドスゲネポス最大の特徴は、発達した前歯からの麻痺毒である。
一滴、指に付けると、手全体が麻痺すると言う麻痺毒を胴のほとんどに付けば、体は動かない。

リオン「ラキア!!」

 リオンが救出しようとするが、ゲネポスに阻まれて、どうにもできない。
するとドスゲネポスは、その脚力を活かし、飛んできた。
奴の体重が全て掛かった一撃は重かった。