Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目!( No.102 )
  • 日時: 2016/01/01 09:21
  • 名前: 空剣 (ID: B8Bjodh4)

晴れた空に、一筋の赤。
それを見上げる、銀髪の女ハンター。

彼女は目にした。

王者の敗北を。
新たなる王の誕生を。

その勝利の雄叫びとともに、新時代は幕を開けた。


モンスターハンターX ベルナ編
第1話 終わりと始まり

壁を突くピッケルの甲高い音があたりに響き渡る。
銀髪で片方の目を隠し、ベルダー一式と鉄刀で身を固めた女ハンターのアリアは、白銀でワントーンのオトモ、Kと共に森丘で採取クエストに励んでいた。
竜の卵を2つ納品せよとのことだが、卵を運び出したら全神経が疲れ果てるため、先に採掘を済ませていた。
その日は、いつもと変わらぬ日だった。
草食竜は草を食み、鳥竜種がそれを狩り、怪鳥が時々騒ぐ。
そんな、いつもの森丘だった。

不意に、咆哮があたりに響き渡る。
アリアは思わず耳を塞ぎ、Kはのたうち回った。
急ぎあたりを見渡し、声の主を探った。
しかし、それは空を舞っていた。
暗赤の甲殻に身を包み、大きな翼には鋭利な翼爪を持ち、雄々しい口からは紅蓮の炎を吐く。
王者の覇気を身にまとったその飛竜の名は、
「空の王者 リオレウス…!!!」
即座に背中の鉄刀を抜き、戦闘準備に入るアリア。Kも立ち直り、戦闘態勢に入った。
しかし、その咆哮を向けられたのは彼女等では無かった。
空の王者が見つめる先に居たのは、翠色の身体を持つ飛竜[ライゼクス]だった。
その攻撃的なトサカと、電撃を身にまとい操ることから、電竜の異名をとる。
電竜は王者に真っ向から対峙していた。
そして、両者の咆哮と共に、火竜と電竜の決闘が始まる。
ぶつかり合う炎と雷。
ーー今まさに、至高の空中戦が行われていた。
幾度と無く絡み合う両者。
力量は互角に思えたその時、距離を取ろうとした火竜に、電竜のブレスが命中した。
森へ真っ逆さまに落ちる火竜と、追撃する電竜。
落下時の衝撃か、森から砂埃があがる。
ーー暫くして、金属音のような咆哮が森を包んだ。
高く空へ上がってきたのは、電竜ライゼクスだった。

アリアは、思わず突っ立っていた。
目の前の状況が理解出来なかった。
空の王者リオレウスが、敗れたという事実に、ただただ驚愕していた。
その後、王者が空に登ってくることは、2度と無かった…。(続く)


どうも空剣です(^^)
勝手に書かせて頂きました!
1回こういうのやってみたかったんですよねw
いかがでしたでしょうか第1話!
出来ればダメ出ししてくれるとありがたいですけど!
5話くらいで終わる予定なんで、見守ってやってください^^
では失礼します!