Re: 怖い話( No.20 )
  • 日時: 2016/04/07 22:27
  • 名前: 五月雨 (ID: /yoG/5nP)

ちょっと長いので注意

あれはそう、先週の土曜日の事でした
その日の先日から私はとあるお守りを掘るために火山に入り浸っておりました
【溜め短縮+5スロット3】
弓使いの間では最も需要が高いと言っても過言ではないお守りです
このお守りを手に入れるためだけに水曜日木曜日金曜日と連続でお守りだけを掘り続けていました
しかしその神おまが出る事は無く、重撃+5スロット3という用途不明の物や
跳躍+5火属性攻撃+13というエリアルの方達に恨まれそうな物も出ました
そんなこんなで四日目のこの日に突入
どうせ今日も出ないだろう、と私は半ば諦めてました
しかしその日の夕方、ついに神が君臨したのです
【溜め短縮+5不屈+1スロット3】
この文字を見た瞬間無意識にガッツポーズをしました
その喜びは言葉では言い表せない程でした
多分ソロでアルバを狩れた時よりも嬉しかったと思います
オマケに付いてきた不屈もモンハンが私を労ってくれているような気がして目頭が熱くなりました
これまでお守りが出なかったことに対するストレスや日常の疲れもあり、その後は装備を組むこと無く眠ふことにしました
私は眠る直前までどんな装備を組もうかと期待に胸を躍らせていました


しかし次の日、私は絶望しました


確かにあったそのお守りが消失していたのです
さらについでと言わんばかりにほかの龍のお守りや高レア度の防具も何故か無くなっていました
当然焦りました。画面に目を近づけ、見落としが無いか一つ一つカーソルを合わせながらゆっくりと確認しました
しかしどこを探してもお守りと防具は見つかりませんでした
計四日目かけて掘り当てた神のお守り
それがたった一夜、約八時間の内に消えてしまったのです
その絶望は言葉では言い表せない程でした
「なぜだ?」「バグか?」「セーブし忘れたか?」「兄弟のしわざか?」
脳内では消失した原因を考えることだけに染まっていました
その混沌とした思考の中、ハッキリと、一つの言葉が存在していました
これまでお守りが出るまでの三日と数時間、脳内で発して続けていたある言葉
そしてお守りが無いことを知った瞬間脳裏に浮かんだ
たった六文字の言葉




「マタホルノカ」




目を開けると見慣れた天井
手には布団と寝巻きの感触
微かににおう嗅ぎ慣れた自室のにおい
聞こえてくる朝を告げるスズメの鳴き声

それは夢でした
3DSをつけ、モンハンを起動し、お守りを確認すると、お守りも防具もありました
最後に見た所と同じ場所に、間違いなく
心の底から安堵しました
これ程まで夢で良かったと感じた事などありませんでした

その後、早速そのお守りを有効活用した装備を作り、今でも愛用しています
皆さんは良いお守りが出ないからといって八つ当たりなどはしていませんか?
私は普通に掘っていただけなのに、このお守りの呪縛に囚われてしまい、こんな夢をみてしまいました
私より強くお守りの呪縛に囚われないように気をつけた方がいいかもしれませんね
でなければ現実でも夢の中でも延々とお守りを掘り続ける事になるかもしれませんよ…?


最後の四行以外はノンフィクションです
願わくば私と同じような人が出ませんように