雑談掲示板
- 日時: 2024/01/10 09:27
- 名前: 彩夏 Ayaka (ID: NekAX7Lk)
ガーネット「...ねぇ、何で君は“それ”を持ってるのさ」
ローズ「あぁ...きてたんだねガーネット」
そこには青い髪を靡かせながら私の唯一の理解者とも言える友達が座っている。その座っている場所が『病院のベット』でなければ嬉しい限りだった。そして持っている物は銃で、それは私が両親を撃ち殺した銃だ。いつの間に盗んだのだろうか?何故それを持っているのだろうか?その他雑多の色んな謎が頭の中に浮かんではまた消えてを繰り返していると、友達...ローズが青い青い...サファイアの様な目で私のことを見ると、
ローズ「...僕の事を殺してくれるかい、ガーネット」
ガーネット「...は?」
私の頭の中が一気に真っ白になった。でも頭に出てきた言葉を口にしようとしても全部空に消えて無くなって行く。そして口から出た言葉は、
ガーネット「何でそんな事を言うのさ...まだ猶予はあるんでしょ?」
ローズ「君には言ってなかったかな...僕は肺がん、それは前に言ったね。そしてそれの死期は...後よくて1ヶ月、悪くて1週間って診断されたんだ」
私はそうヘラヘラと軽く言う理解者ローズにいつの間にやら掴みかかっていた。
ガーネット「ふざけるなっ...誰が治るから大丈夫なんて言ったのさっ...!」
ローズ「だからこそのこれじゃ無いか...君が前に病室に忘れてから隠すのが大変だったよ」
ガーネット「っ...でも私は認めな...」
ローズ「さぁ...ちょっと風にでもあたりにいこう...」
ガーネット「はっ...!?」
そうローズに手を引かれてとある街、店、その他雑多の物を通り過ぎて着いたのはよく星空が見える裏路地だった。
ガーネット「はぁ...はぁ...」
ローズ「さてと...それじゃあ君に決断して欲しい」
そう言うとローズは私の手に最後に一発だけ入っている銃を手渡す。
ローズ「さぁ、もう一度言おう...僕を殺してくれ」
私はせめて友人の死を自らが受け止める為、その返答として、
ガーネット「...分かった」
そして銃口を向けてトリガーを引いた。パァンと音が鳴ると同時に放たれた銃弾はローズの胸を貫いた。そして倒れたローズの青い髪は胸から溢れ出る血液で真っ赤に染まって行く。そしてローズは口をあけて、
ローズ「すま...ないね...あり…が…とう」
ガーネット「あははっ...」
私はその時、青い薔薇の花言葉を思い出した。青い薔薇の花言葉は確か『不可能』…何だかあいつの病気が治らなかった事を暗示しているかのようだ。
そしてその次の日に私はローズの医者からこう言われた、
「彼は…まだ治る見込みはありました…」
ガーネット「…はっ…ははっ…嘘でしょう…?」
ローズはまだ生きる可能性があったという。でも死を選んだ彼は自らその可能性を潰していった、その後にずっと「あの子に会いたい」と呟いていたらしい。
ガーネット「なんだよそれっ…!」
そして私はもう一つ青い薔薇の花言葉を思い出した。『夢叶う』…でもそれはあいつの夢だけ叶えて、私の夢は一切叶えない、いや、叶えられないようになってしまった。
ガーネット「…もう何にもないや…」
「なら、俺らのとこではたらけよ嬢ちゃん」
突然ローズを殺した裏路地で黒服の180センチはありそうな男が話しかけてくる。
ガーネット「どう言う事さ…」
「言葉通りさ…おまえがやったことは一生許されない。でも死を選ぶ選択肢はねぇぞ?俺はあいつからお前のことを頼まれたからな」
まぁ、余りある人生を過ごすにはちょうど良い、そう思って黒服に言う。
ガーネット「いろんな所の人と銃商売させて、そうすればいろんな人が来るから」
「あぁ、お前が望むなら何でも用意しよう」
そして私は自らの罪を裁く方法…体を痛めつけて、死なないように傷つけて、苦しんで苦しんで生きていく…そんな風にしてたけど、
ガーネット(あーあ、私死んじゃうんだ)
胸元に穴が開いて、暖かい液体が流れ出る。痛い、とてつもなく痛い…あいつはこんな痛みの中で死んだのか。そう考えると自分が許されるべきではない、そんなのがひしひしと感じる。
ガーネット「ゲホッ、ゴホッ…」
咳をするたびに口の中が鉄の味で満たされていく。いっそならば一瞬で死にたいがそんなことは許されずに激痛と体が冷えていく感覚で全て満たされていく。そして最後に意識を手放して死んだときには『お前は許されない、許されてはならない』そんな風に何かがしゃべった声が聞こえた。