あけましておめでとうございます\( 'ω')/
今年もよろしくです\( 'ω')/
後、エピソードクロス2周年となりましたが、今回で最終話となります
ハンターズアドベンチャー 〜エピソード クロス〜
最終話『再会と事実と復讐』
ポッケ村の大爆発が起きて1週間後。
ある一人のハンターがポッケ村へ降り立った。
そのハンターは歩みを進めて行き、少ししてその足をピタリと止めた。
『!? 廻斗!! それに妃弓花も…!! 何があったんだ…!?』
ハンターは、驚きを隠せなかった。すぐさまポーチから薬を取り出し、それを廻斗と妃弓花に飲ませた。
『これでよし……ん?』
ふと、遠くに目をやると、もう一人倒れているのが目に入った。ハンターは倒れている人物に近づき、顔を見た。すると、ハンターは再び驚いた。
『なっ……!? 何故ここに覇の神が……!? 廻斗達と共に冒険してたと言うのか….…?』
ハンターが困惑していると、廻斗が目を覚ました。
『う……ん……』
『!! 廻斗! 起きたか!』
ハンターは廻斗の元に走って向かった。
廻斗『……あれ……?俺……寝てた……のか……?』
『廻斗!大丈夫か!?』
廻斗『誰……だ……? …………!!?』
廻斗は自分を呼んでいるハンターの顔を見て、驚きを、そして、感動を覚えた。
廻斗『兄……さん……!?』
天津『ああ、そうだ。天津だ。』
廻斗『無事だったんだな…良かった…。』
天津『お前こそ、生きてて良かった。俺が見た時、酷い傷を負っていたから焦ったが、俺の薬で目を覚ましてくれて安心したよ。』
廻斗『あ、道理であまり体が痛くない訳だ。やっぱり効き目凄いなぁ。』
天津『ま、煌には及ばないさ。あいつも、元気してると良いんだが……』
天津は、ふと轟華と恐太の事を思い出す。
天津『!! そうだ、轟華は!?それに、恐太もだ!』
廻斗『恐太はユクモ村の事件で離れ離れになった。轟華は……』
廻斗は、言葉が詰まった。
廻斗『くっ……!』
天津『何だ…どうした!』
天津も焦る。
そして、廻斗は言った。
廻斗『轟華は……本当は…………亜樹……だった……。』
天津『…………は……?』
天津の頭が一瞬真っ白になった。そして、廻斗に問いを投げかけた。
天津『いや、何を言ってるんだ…!?轟華が亜樹…?そんな訳ないだろう!?あの二人が別々なのは言うまでも無いし、この目でも見た事がある!!』
廻斗『俺だって認めたくねぇよ!!』
廻斗は思わず怒鳴った。
天津『…………!! 廻斗……、一体何が……。』
『……後は私が言う。廻斗は休んでていいよ。』
そう言ったのは妃弓花だった。
廻斗『妃弓花……!』
天津『起きたか……!良かった……。』
妃弓花『お久しぶりです、天津さん。そして、私の話を聞いて下さい。全て事実です。』
天津『……ああ。』
妃弓花は語り始めた。
妃弓花『私たちは轟華がいるというポッケ村に来ました。けど、そこには轟華はおろか、村人が一人もいませんでした。私たちが向かう1週間前に亜樹が向かったらしく、私は亜樹の仕業だと考えました。そして、その予想は恐らく当たりました。急に飛行船が爆発したと思ったら、そこに轟華と亜樹がいましたから。私は勿論、亜樹を問いました。しかし、その問いに答えたのは轟華だったのです。あたかも自分が"亜樹"かのように。私は驚きました。そして、亜樹が"元"轟華の事実を知らないんだっけと言ってきました。私と廻斗は亜樹を潰そうとしましたが、傷一つすら付きませんでした。そして、抵抗が続きましたが、遂に私たちは爆破されました。私は間一髪で力の吸収に成功し、その力で亜樹を打倒しようと思いました。しかし、そこに轟華が立ち塞がったのです。私は、轟華、一体どうしてと言いました。そしたら、轟華とは誰ですかと言ったのです。私は冗談だと思いましたが、轟華はなんと"亜樹"と名乗ったのです。しかも、嘘偽りない目でこちらを見つめて来ました。私は絶望し、そして爆破されました。』
天津『……………………。』
天津は言葉を失った。
妃弓花『私も受け入れたくありません。ですが、受け入れるしか無いのです。』
天津は、今までに無いほどの怒りと悲しみを覚えた。
天津『妃弓花。轟華が亜樹なら、亜樹は誰なんだ?』
妃弓花『確か……詩衣葉と言っていたような。』
天津『勿論、そいつに復讐するよな?』
妃弓花『したいです。ですが、奴には一切の攻撃が通りません。』
天津『その点なら問題無い。ある薬を使えば戦えるようにはなる。』
天津は、ポーチから灰色の薬を3錠取り出した。
天津『これだ。"天頂の薬"という。飲めば強大な力を得るが、効果が切れると当分は普段の生活すらままならなくなる。それぐらいハイリスクハイリターンな薬だ。覚悟は出来てるな?』
廻斗『当たり前だ。』
妃弓花『はい。』
天津『よし。薬を渡す。奴と対峙する時に飲め。効果時間は1時間。それまでに捻り潰すぞ。』
廻斗『ああ。』
妃弓花『わかりました。』
『……俺も行く。』
ふと、声がした。グナイアクトの声だった。
天津『……覇の神。お前に一つ聞きたい事がある。何故、廻斗達と共にいる?』
グナイアクト『話せば長くなるが、簡単に言えば、廻斗の意志につられて付いてきたってとこだ。』
天津『……そうか。まあいい。だが、薬はもう無いぞ。』
グナイアクト『問題無い。力を最大限まで引き出せば対抗出来る。』
天津『……そうか。』
廻斗『行こう。復讐に。俺達なら出来る。』
妃弓花『うん。絶対に、詩衣葉を倒す。』
天津『この怒りを、全て!』
グナイアクト『奴にぶつける!』
廻斗達は、天津が乗ってきた飛行船に乗り、ポッケ村を旅立った。
轟華を失った悲しみを、復讐という怒りに変えて。
全て、詩衣葉にぶつける為に。
終わり
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まあ実際はバリバリ続くんだけど(殴
次回作は第6代目小説スレにて