Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目!( No.70 )
  • 日時: 2015/12/18 07:06
  • 名前: モンモン (ID: QF3Usued)

最終話です。

〜見つからないもの 探す者〜

最終話 探すモノ

「自分でも分かっているだろう!ミクル!」

会議室の奥から甲高い声が聞こえる。

そこにはミクルと、男が立っていた。
その男は、背が高く黒いスーツと藍色のネクタイをし、黒髪をワックスで固めている。

「俺は悪くない。」

ミクルがそう言いながら、部屋を出ようとした時。

「うわっ!」

突然その男はミクルの肩を掴み強引に自分の方を向かせた。
その行動にミクルも驚いたのか口ごもってしまった。

「もう、やめよう。探すのは。」

そう、男が言うとミクルはしゃがみ込んでしまった。
ミクルの姿を見た男は、おもむろにスーツの胸ポケットから一枚の写真を取り出した。
その写真を見たミクルは涙を流してしまった。

「父さん、父さんどこにいるんだよ...」

「もういいんだ、お前の父さんもお前が立ち直る事を願ってる」

「ウゥ、ウワァァァ。」

部屋にミクルの泣き声が響き渡る。
そして、男は泣いているミクルを優しく包み込むように抱いている。

「お前が、探されるものだったんだよ。」

終わり...

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