歴戦記V 第一巻
第一章 ベルナ村
「分かった。手配はする。」
「よろしく頼む。」
…何の手配?ここは何処?
あれから何ヵ月たった?
何が起こってる?
これは、4つのむらの物語ーーーーーー。
「目が覚めたか?」
目覚めると浮遊感に襲われた。
気球の中に居るらしい。
「どこに向かってるんですか?」
「ベルナ村さ。」
「ベルナ…村?」
聞いたことのない村名に首をかしげていると、山岳地帯に踏み込んだ。
「もうすぐだ。」
見えたのは小さな村。
沢山の人々でにぎわうそこは、昔懐かしい感じがした。
「二つ名モンスター、知ってるか?」
「いえ。」
「言わば特殊個体だな。一部分が異常発達したことにより、同種が減少し群れから離れた孤立生物。」
「それが僕の記憶喪失に関係あるんですか?」
「君は白鋭角ミラルーツに殺られたのさ。」
「白鋭角ミラルーツ…?それが二つ名モンスターですか?」
「ご名答。名前の通り、角が異常発達した特殊個体だ。」
ノエルは自分の記憶がないことを男性に聞いた。
しかしこのおとこの人、名前を聞いてなかった。
「あの、失礼ですが、お名前…」
「名前なんてとうの昔に棄てた。ベルナ村の長だ。」
…村の長?村長ってこと?
ノエルはここ、ベルナ村で3年間過ごすことになった。
第二章 三つの村
跳狗竜ドスマッカォを倒してからだ。
村長に落ち着きが無くなった。
まるでなにかを心配しているかのように。
「ちょっと来てくれ。」
「なんでしょう。」
「ユクモ、ポッケ、ココット。」
「その3つの村がどうしたのですか?」
ユクモ村?聞いたことあるなぁ。でも思い出せない…。
「その事まで忘れてしもうたか…」
「え、はい。」
「ユクモ村に行きなさい。」
「わかりました。」
ノエルは戦闘船に乗り込み、ユクモ村に向かった。
聖なる水が流れる地にふみたつジャギィ。
ユクモ村にしかいない丸鳥ガーグァ。
ここは渓流。始めて雷狼竜を狩ったとち。
「名物ユクモノ足湯〜」
村の猫が言った。あの一件以来、名物を作り出していた。
もちろん訓練所と集会所は使えない。
祖竜との戦いで壊れたから。
よって食事場ができていた。
村長「お久しぶりですね。」
ノエル「俺の名はノエル。フラハンにつけてもらった。」
村長「へぇ。それよりこれを見て」
村長はクエストブックを開いた。
「高難度:紅兜アオアシラ、襲来!」
これは…特別許可クエスト?
村長「私が許可しました。」
ノエルは始めての名に疼く心に逆らえず、そのクエストを受注してしまった。
ノエル「回復薬OK、砥石OK、シビレ罠OK…」
ノエルがマイハウスでアイテム確認をしているときだ。
ドオオオオン!!
村の方から音がする。まさか…
「紅兜アオアシラだぁぁぁ!!ついに来やがったー!」
村人が叫ぶ。
ノエルは、大剣を抜刀し、村へ向かったー!
あとがき
次回、紅兜アオアシラと対決です。
ミラルーツの二つ名は、クロスに出てきません。
勝手な自作モンスターですww