もうじき1周年か……
時間経つのって早いな……
ハンターズアドベンチャー 〜エピソード クロス〜
第17話『時は過ぎ行く』
廻斗『……なぁ。』
グナイアクト『ん?』
廻斗『あいつの言ってた事って……本当……なのか……?』
グナイアクト『さあな……だが、本当だったら……』
1週間前
喜羅来『この程度?天翔廻斗』
廻斗『くっ……!』
廻斗は思う様に力を出せなかった。遠慮は全く無いのだが、体が言う事をうまく聞いてくれない。
廻斗『おかしい……何かが……』
喜羅来『さあ、ここで朽ちてもらうわよ!』
喜羅来は叛逆の激鎚を振り上げ、廻斗に止めを刺そうとした。その時、恐太が間に入って攻撃を防いだ。
恐太『お前!廻斗に何をした!』
喜羅来『私は何もしてないわよ?どっかの誰かさんが薬でも飲ませたんじゃない?』
その言葉を聞いた途端、恐太とグナイアクトは共通の人物を思い浮かべた。そして、グナイアクトはその人物に問いを投げかけた。
グナイアクト『まさか……!シューフ!お前なのかよ!?』
ムルシューフ『…………もうバラしたのか、喜羅来。』
廻斗&恐太&グナイアクト『!?』
喜羅来『あら、バラしたつもりはないけど?』
恐太『シューフ……何故だ……!何故裏切る!?』
ムルシューフ『裏切るも何も、最初から仲間になったつもりは無い。』
自分の力を弱めたのはシューフだとわかった廻斗は、立ち上がってムルシューフを問いつめた。
廻斗『はぁ!?自分から仲間に入れてくれと言った癖に何言ってんだよ!』
ムルシューフ『仲間に入れてくれ……か……そういえば言ったなぁ……まあ、嘘なんだがな。』
廻斗『てめぇ……!何の為にこんな事を……!』
ムルシューフ『…………この世界をカルナヴォルグ病で覆い尽くす為だ。』
廻斗&恐太&グナイアクト&喜羅来『!!?』
喜羅来『ちょっ……聞いてないわよ!それって私達も対象なの!?』
ムルシューフ『そうだと言ったら?』
喜羅来『……あなたを潰すに決まってるじゃない!』
ムルシューフ『潰せるものならな。』
と言い、ムルシューフはヴェルデ=ダオラを構え、膨大な量の風エネルギーを銃口に集め始めた。
廻斗『なっ!?』
恐太『ヤバい……!このままじゃ俺達全員死ぬ……!』
グナイアクト『それだけじゃない……!ユクモ村まで……!』
喜羅来『こうなったら……!総員!徹…………!?体が……吸い寄せられてる……!?あの風エネルギーに……!?』
ムルシューフ『じゃあな。消えて無くなれ。』
ムルシューフはそう言い残し、風エネルギーを解き放った。その威力は絶大で、ユクモ村諸共吹き飛ばされてしまった。
廻斗とグナイアクトは、どこかの林まで飛ばされた。普通なら死んでいるところだが、ムルシューフの攻撃を受ける際、謎の赤い光に包まれ、一切の傷を負う事は無かった。
そして今に至る。
廻斗『……この世界は滅亡……だな。』
グナイアクト『シューフ……一体何があったんだ……』
廻斗『それとさ、やっぱり気になるんだ。あの赤い光。さっきも言ったけど、あれは一体何なんだろうね。』
グナイアクト『その事なんだが……少し考えてたんだ。それでさ、もしかしたら廻斗の妹が守ってくれたんじゃないのかって。』
廻斗『轟華が?あっ、もしかして……』
グナイアクト『ん?何か心当たりがあるのか?』
廻斗は、右腕パーツを外した。そこには手首に巻かれた、赤いミサンガがあった。
廻斗『1年前、轟華が編んでくれたんだ。どうやら特殊な素材で出来てるらしくてな、どうやっても切れないんだ。もしかしたら、こいつのおかげかもな。』
グナイアクト『そうだな。じゃ、近くに村とかがあるか探しに行こうぜ。』
廻斗『わかった。』
廻斗とグナイアクトは立ち上がり、村を探しに歩き始めた。
一方、かつてユクモ村があった場所にムルシューフが居た。そこに見知らぬ男がやってきた。
ムルシューフ『……誰だ。』
見知らぬ男『貴様が利用した組織のボス……と言えば解るか?』
ムルシューフ『"巨電 泡斬"か……。喜羅来が言うには、黒島に向かったそうだが。』
泡斬『その通りだ。様子を観察していた。思ったよりもかなり病の力が強く、俺でも近づくのは無理だった。』
ムルシューフ『それは単に泡斬が弱いだけなんじゃないのか?』
泡斬『ほう、言ってくれる。なら身を以て答えを探せ。本当に弱いのかどうか。』
泡斬はそう言うと、全身に四色のオーラを纏わせ、エネルギー状の太刀を作り出した。
ムルシューフ『望むところだ。』
泡斬に続くように、ムルシューフは風エネルギーで8本の刃を作り出し、ヴェルデ=ダオラを構えた。
泡斬『では、行くぞ!』
ムルシューフ『かかってくるんだな。』
続く
遂にエクシリア2とゼスティリアを買ったけど、相変わらずエクシリア2が楽しすぎてゼスティリアに一切手をつけていない……
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