晴れてスマホデビュー 今回は少し短いよ
モンスターハンター〜狩人としての責任〜
対をなす存在4
音速以上の速度でぶつかり合う中、サグは密かに考え事をしていた。
(コイツの名前……カキアとかだったか……んなこたどぉでもいい。ここでぶっ潰す!!)
高速の打撃の応酬をしていたがわざと拳一つ分の隙間を作る。
「隙だらけッ…」
カキアの言いかけた言葉が詰まる。
(待てよ。こいつに限ってこんなことするハズがねぇ。だとしたら罠か……!?)
「罠だ」
サグが冷たい言葉を発すと同時に、隙間に入ってきた拳を回避する。
「そんな攻撃、生身で回避できるだろうが」
答える暇も与えず、隙だらけになったカキアに、手の先に生えている爪に赤い雷を帯びせ、一気に真横に振る。
「ごッ……がァッ……!?」
カキアの腹に引っ掻いたような傷ができ、そこから血が滲み出る。
「甘いのはおまえっだたな、クソ野郎」
カキアをそのまま地面へ叩き落す。
「………フッ………ククク………」
途中、カキアが笑い出した。
「このくらいで死ぬとでも?」
「ッッッ!!」
(しまった。てっきり諦めるかと思った……ッ!!)
そのまま羽を羽ばたき、どこかへ飛んでいく。
いや。
(あっちは確か……)
嫌な予感が増す。背中から嫌な汗が噴き出る。
(シズ達が逃げた方角ッ!!)
続く
あとがきは無いです。すいません。