Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目!( No.257 )
  • 日時: 2016/02/27 15:32
  • 名前: 名無しのパワー (ID: 2QpMxUr7)

モンスターハンター
〜猛者たち〜

11話「暑さとのお別れ、」


 早朝、ギルドマスターに呼び出されハンターズギルドに赴く。

ラキア「なにかあったんですか?こんな朝早くから。」

 あくび混じりに喋ると、マスターがほっほほと笑う。

ギルドマスター「今回もいきなりすまないね、実は昨日言うべきだったんだがお疲れだと思ってね、言わなかったんだけども・・」

 また狩りの依頼かな。そう思っていたが、

ギルドマスター「君のお父様から昨日手紙が届いてね、砂漠だけじゃ飽きるだろうからもっと遠くに行ってこい!!...って書いてあってね。」

 なんだそりゃ、お前がバルバレ行けとか言ってたくせに、今度はもっと遠く行け!かよ。
というか、そんな文をマスターに読まれたとなると恥ずかしくてたまらない。

ギルドマスター「そこで、提案なんだが、ラキア君は『雪』を見たことあるかい?」

 雪か...父に聞かされただけで、実物を見たり、触ったりはしたことがない。夜に急激に寒くなる砂漠でも、さすがに雪は降らない。

ギルドマスター「ちょうど、ポッケ村に行く飛空船が今日あってね、それに乗せてってもらえばいいと思ったんだよ。」

 ポッケ村...たしか雪山にある村だったか...

ラキア「でも、どうしてそんな雪山に行く飛空船が今日あるんですか?」

 ちょっとね...とギルドマスターが小さな声で言う。

ギルドマスター「雪山観測隊が訳ありで砂漠に来ていてね、今日本部に帰るんだよ。」

 訳ありってなんだろう、すんごい気になる。

ギルドマスター「それに、君と同世代のハンターもいるからちょうどいいと思ってね、ほら、そのハンターがきたよ。」

 振り向くとそこには、昨日部屋に入る前にあった、白と黒の防具を纏ったハンターがいた。

ラキア「お、お前は!!」

 反射出てきた言葉にマスターが、知り合いかい?と聞いてくる。

ラキア「いえ、昨日あったばかりです。コンナヤツ(ボソッ)」

 聞こえたのか、こちらを睨んでから、通りすぎていく。

???「ギルドマスター、何か御用ですか?」

 こいつもマスターに呼ばれたのか。と思っていると、

ギルドマスター「ごめんね、急に呼び出して、実は頼みたいことがあるんだ。
そこにいる彼を一緒に連れていってくれないか?」

 振り向いてこちらを見る。怪訝な顔をしている。

???「こいつを、ですか?」

 はぁ〜とマスターがため息を着く。
 
ギルドマスター「何があったか知らないけど、ハンター同士仲良くしないと生きてけないよ。ほら、自己紹介して。」

 白黒ハンターが渋々、自己紹介をする。

レルロ「レルロ、レルロ・ラ・フランツです。」

 あんまし聞かない名前だな。

ラキア「俺はもう、昨日言ったから覚えているよな?」

 しかし、手を顎に添え、考える体制になった。
まさか、覚えてないのか?

レルロ「すみません、忘れてしまいました。」

 なんだと!!と喧嘩腰になるが、さすがにマスターの前ではやめといた方がいいだろう。

リオン「こいつはラキア・ラウギス、僕はリオンだニャ。」

 リオンも俺のことをこいつ呼ばわりかよ...

レルロ「ラキアとリオン...ですか。それではギルドマスター、これで失礼します。」

 はいはい、ご苦労様とマスターが言い、レルロはハンターズギルドを出ていく。

ギルドマスター「すまないね、彼はかなりの人見知りでね。最近はマシになってきたと思うのだけども。」

 人見知りか、子供のころずっと一人でいたのか?

ギルドマスター「荷物はこちらでまとめていくから、君は足りない物や貴重品をまとめておいてくれ。」

 分かりました、と相槌をうち自分もハンターズギルドをあとにする。これからうまくやっていけるのだろうか。