公式設定を今ごろ知ってしまった。
モンスターハンター
〜猛者たち〜
10話「狩りの後」
ギルドマスター「すまないね、来たばっかりで頼み事をしてしまって。」
いえいえと、首を横に降る。
ラキア「今まで小型モンスターばかりでしたから、いい経験になりました。」
結構痛手だったけどね...自分の出せる力も出し切って、ギリギリ狩れたから、自分の力のなさも感じた。
リオン「そういえば、あの全員集合の古龍はどうなったんだニャ?」
依頼を受ける前に聞かされた古龍の話、狩りの途中にも気になっていた所だ。
ギルドマスター「それがね、全員集合する前に決着が着いたんだよ。」
・・・・・え?
古龍ってそんなに簡単に倒せる物なの?と、疑問がいくつか浮かぶ。
ギルドマスター「先程、速達で届いたんだけど、一番現場に近い龍歴院所属のハンターが撃退したらしいよ。」
りゅうれきいん・・・?
聞いたことがない名前だな、新しい団だろうか?
ギルドマスター「聞いたことがないって顔してるね。仕方ないよ、最近設立されたばかりだからね。」
マスターの話によると、石灰質の古代の建築物のようなものがあってよくよく調べると、モンスターの化石だと分かり、その調査隊として設立されたのが龍歴院らしい。
ラキア「古龍を一人で撃退できるほどの腕を持つハンターがいるなんて初めて知りました。」
するとギルドマスターが、うぅんと声を漏らす。
ギルドマスター「正確には分かっていないんだ。手紙には『古龍、撃退サレタシ、龍歴院ノハンターガ活躍』としか書かれていない。」
速達なので、手間を省くために省略したのだろうか。まぁ撃退されたのならそれでよしとしよう。
ギルドマスター「それより君達、今日は疲れただろう。話はこれまでにして、ゆっくり休んでくれ。」
お言葉に甘えて、ゆっくり休ませてもらおうと、ハンターズギルドを後にする。
宿に戻ると、何人かのハンターがいた。集合が解かれたため元々、バルバレに駐屯するハンターが帰ってきたのだろう。
部屋に入ろうとすると、ちょうど隣の部屋から人が出てく所だった。どうやらハンターのようだ。
ラキア「(お隣ぐらいには挨拶しとくか)おい!」
ハンターが振り向く。この地方ではみたことのない装備だ。白と黒を基調とした防具どちらかというとゲネポスシリーズに似ている。
ラキア「隣の部屋のラキアだ。よろしくな。」
握手を求めて手をさしのばすと、馴れ馴れしくするなと、言わんばかりに無視し、行ってしまった。
ラキア「なんだよあいつ...」
愚痴を言っているとリオンが活をいれる。
リオン「人、誰だって個性があるニャ。十人十色という言葉知らんのかニャ。」
むぅ...まぁいいだろう。
そんなこと忘れようと部屋に入る。
あのハンターが最大の友となることも知らずに。