第48話 遊泳完了
エリア10
「なんだこれ」
俺はとりあえずエリア10へ戻ってきた。
そこにあったのはロアルドロスの死体、それとBLAZE
「くく…こっちにきて目障りだからな。軽く両断させてもらった」
両断というわりには細かい傷がいたるところに見られるようなきもする
まぁこいつの超人的技術なら不可能ではない。別に気にすることはないだろう
「BLAZE、これなんかわかるか?」
エリア12で拾ったネックレスをBLAZEに見せた。
「な…!?なぜここに…!」
「へ?」
珍しくBLAZEが動揺していた。これはここに存在しないものなのだろうか?
いや偶然流れ着いたってこともありえるが…何か知っていそうないい方だったな
まぁ詳しく聞いたところでよくわからんから無視しておくとしよう…。
「それのことはお前に任せるけど、後の奴らはどうなった?」
あれこれあったのだが、本来の目的は全員が泳げるようになる事。
俺、涙那、キャロ、BLAZE、美兎は問題ないのは分かったのだが残りのメンバーは…
「あたいに不可能なんてない!」
Blizzardはがんがん泳いでいる。ただ自身の持つ冷気のせいか、彼女が泳いだところは水温がぐっと下がっている
「水中はめんどうねぇ…でも慣れないと。」
奏連は…あれ、本当に泳げなかったのか?どう見てもすいすい泳いでいるように見える。
「私だってこれくらい…!」
優李も問題なさそうだな。ということは全員泳ぐ事ができたというわけか
「くくっ…せっかく我が用意した物は不要となってしまったか。つまらぬ」
「何する気だったんだよてめぇ」
…BLAZEの企みはどうやら失敗(?)に終わったみたいだ。まぁそれでいいやめんどくさいから。
とにかく、目的が達成された以上、長々といても仕方ないだろう
「帰る」
「撤収」
俺達はモガの森から離脱する。気が付いたら日が沈みかけている。そんなに長くいた気はしないのだがなぁ…
夜になってしまうと世紀末になってしまう。その前に俺達は村へ帰還した