Re: モンハン小説を書きたいひとはここへ! 五代目!( No.176 )
  • 日時: 2016/01/23 22:37
  • 名前: EXTENDED ◆FGU2HBsdUs (ID: /lfRfiNI)

もうひとつの物語、外伝
〜村最終クエストの洗礼〜
最後の招待状編続き

俺の記憶には謎が多い
思い出そうにも思い出せず、ふとした拍子に突然と姿を現す
…さっきもそうだ
その記憶に存在していた何か、あれは誰なのか
名前は浮かばない。姿も霞んで見えるくらいか
なぜこの記憶が今となって…
いや、そんなことはどうでもいい

「ぶっ潰す」

はやくクエストを終わらせよう、そして…

―地をぶっ飛ばす



このクエストは…俺の記憶の中になぜか残っている
いや、今頃になって思い出したというべきか…
ラージャンが2頭、幸い激昂はしていない
奴は当時と違って同時狩猟だといっていたな。ならばけむり玉を使うのみ
俺は…闘技場へ行く。支給品など必要ない


闘技場に到着してすぐけむり玉を使った
どうやら2体とも俺には気づいていない
奴に渡されたこの大剣…使い慣れないが仕方ない。近くにいるラージャンを1体目としようか
気づかれていないのであれば…

「オラッ!!!」
ズバシャーン!!!

相変わらずというべきか、ゴリラは肉質が脆い。まぁ攻撃、速度に秀でているうえに防御まで強化されてしまったら溜まったものではないがな…

『おらおめぇをゆるさねぇえ!!!!』

けむり玉で視界がよくないが、やつの毛が黄金に変化したのはよく分かった。闇夜を思わせる黒毛から、煌びやかな黄金の毛に変化するのだからわかりやすい。
それにしても妙だ…俺はまだため斬りを1発顔面にぶちこんだだけだが奴は怒り状態になった。怒りやすいのか?それともこの武器が強力なのか?
それ以上に、モンスターがしゃべった気がした?そんなわけないだろ?
とにかくそれは置いておく、今は一体に集中しつつ、もう一体がどこにいるか気をつけるだけ…

『か○は○○ー!!!!!』

…うん、気のせいではないみたいだ。なるほど、そういうことか
これは長期戦にすればするほど危ない。まさかとは思うが…もう一体も?

『ふおぉ?!』

…知ってた。
短期決戦ならば、あまり使いたくないものにも頼るとするか。
普段の狩りでは罠を使わなくても問題ない。が、さっさと終わらせるなら話は別だ
怒り状態のラージャンは落とし穴による拘束時間が長い。懐にもぐりこんで罠を仕掛ける

『絶対に勝たなきゃならねぇ!』

バックステップから跳躍してきたということは…そのままローリングアタックしてくる気だろうな
落下先に落とし穴があるっていうのに…単純な奴だこと

『びゃぁああああ!!!!』

まぁ言うまでもなく、落とし穴にはまるわけだこと…
既に怪力の種は使った。ここまで罠にはまるのが確定だと使うのに戸惑う必要はない
己の力を解放し、限界まで力を溜め込む…

「沈みな!!!」
ズバシャーン!!!!!!!

顔面にぶち込んだが、まだ致命傷には至っていない
ならば仕方ない、もう一発頭に叩き込むのみ。狙いは…さっき当てた部位と全く同じところ

ズバシャーン!!!!!!!!!
『うわあああぁぁぁぁぁ……』

一度攻撃を受けた場所は必然的に耐久が脆くなる。3回の溜めきりは、寸分狂わず同じ部位を狙い当てた
それでも、まさか致命傷を通り越し、絶命するとは…地のやつ、一体どんな性能の大剣を俺に渡したんだ…

※性能は物理特化しているものの、異次元というわけではない。自覚していないが、碧自身の身体能力を全開手前まで解放しているためである。

結局こいつ相手に狩技を使う必要がなかった。せっかく覚えたというのにこれでは意味がない
とはいえ、もう一体ラージャンはまだけむり玉によって俺に気が付いていない。

「…獣宿し、獅子!!」

俺自身に存在する荒ぶる気を解放し、それを納刀と共に自身へと押さえ込む。やつが言うには想定以上の力が出ているとかいっていたな…どうでもいい
2頭目のラージャンの目の前で、俺は溜めを始める。今までの一撃も力を解放してきたが、それ以上の力が俺に宿っているのが実感できる…

「はぁあ!!!!!」
ズバシャァァァアアアアアアン!!!
『ふぉお!?』

溜めきりを放つと、さっきまで納めた気は分散していった。初撃に限り発動する…なるほどな。

『くそったれぇ!!!』

こいつもまた一撃で怒り状態か…まぁいい。今度は落とし穴がないが、問題ない
あと狩技が…



―2つ残ってる








一方その頃。

「やっとけむり玉の効果が…ってあれ?!」
「やっぱ碧すげーわwwww一体討伐してるwwwww」
「もうハンターは超人ってことで認識していいわよね…?」

けむり玉の効果があるうちは、なぜか視界のみならず、音までもが塞がれてしまう(実際は違うけど。)
その効果が終わったときには、片方のラージャンは討伐されていた、もう片方のラージャンは怒り状態となっていた

「(心配する必要なかったわね)」

地が大丈夫とは言っていたものの、いまいち信用できなかった霊華であったが、その状況を見てほっとする

「…(あれを普通と思ってしまうのはよくないが、仕方あるまい)」

…一応今いるメンバーの中でまともな存在は碧だけだろうか。
しかし、碧自身の身体能力は普通のハンターをはるかに超越している。人間の限界点というべきであろうか…もはや人間であって、人間ではない
それが当たり前にできるのがハンターと彼女達に認識させるのはよくないと炎は思っていたが、特に何も言わなかった