Re: スマブラfor仲間の集い( No.478 )
  • 日時: 2024/05/11 17:44
  • 名前: 代理管理人 ◆INAh.HQjWk (ID: /3PCo4Vt)

天国のあなたへ

電話に出るおばあちゃん
おばあちゃん「はい もしもし?」
詐欺師「あー俺俺」
おばあちゃん「もしかしてたけしかい?」
詐欺師「あーそうそう たけしだよ。」
おばあちゃん「もうあんたが死んで何年経つのか…。」
詐欺師「え?」
あまりの予想外の展開に混乱した。
おばあちゃん「最後は痛くなかったかい?苦しくなかったかい?」
おばあちゃん「あんたはきっと天国にいるんだろうね。」
詐欺師「いや…。」
おばあちゃん「たけし。」
おばあちゃん「私もがんになっちまってね…。もう手遅れだってお医者様に言われたんだ。」
詐欺師「な…!」
衝撃的な発言だった。俺には家族もいなかったから身近な人が死んだ経験なんてない。葬式なんてものも一度も行ったことがなかった。
おばあちゃん「やっとまた会えるねぇ…。天国に行けたらあんときのさつまいも一緒にまた食べてえなぁ…」
この時、自分がどんな非道なことをしてるか理解した。
詐欺師「あぁ…食べよう。食い切れないほど用意するべ。」
ならせめて…。せめて今だけは…。
おばあちゃん「あぁ…ううう…!!」
おばあちゃんの苦しむ声が聞こえる。
詐欺師「どうしたんだ?ばあちゃん!」
電話の声「叔母ちゃん!大丈夫!?なつこ!!救急車早く!」
バタン!…ピーピーピー
詐欺師「嘘だろ…。」
その電話の3時間、おばあちゃんは帰らぬ人となった。
それから詐欺師は自首した。刑務所を出た後は就職し、真っ当に生きてる。詐欺師は罪滅ぼしのようにあのおばあちゃんの墓に毎年さつまいもを供えたという。