Re: モンハン小説 6代目( No.31 )
  • 日時: 2018/01/20 20:30
  • 名前: コボ (ID: o.q6qysX)

遅れてすいません…頑張ります!

双竜〜2人のハンター〜

第2話「跳拘竜ドスマッカォ」

グワァァァァァァ!

目の前から威嚇を受けた2人は、表情が真剣そのものに変化した。
「行くぞ!納刀継続…ため斬り!」
大剣は一つ一つの動作こそ遅いが、高威力のため斬りを得意とする。そしてブレイヴスタイルは攻撃を当て、自らの気持ちを高めて《ブレイヴ状態》になることで、〈高速強ため斬り〉と、〈強移動ため斬り〉を放つことができる。
納刀継続からのため斬り、通称〈納刀キャンセル攻撃〉を数発当てると、リュウキに力が湧いてきた。
「来た来た!タツト、そっちは頼む!」
「オーケー!」
事前の打ち合わせで、大剣に比べてはるかに動きやすい双剣を扱うタツトにマッカォを任せることにしたのだ。

「もし囲まれてもエリアルスタイルの跳躍を使えば、逃げられるだろ?」
「そうだな。そうするから、ドスマッカォを頼むぞ」

「鬼人化!」
鬼人化。双剣使いにのみ許される極限の集中状態。スタミナが減少する代わりに、特殊な乱舞や、攻撃力が増加するが、現在証明はされておらず、双剣を使うハンターも「モンスターがいるときになれる極限状態」としか説明できない。
そして、エリアルスタイルの踏みつけ跳躍。モンスターを踏み台にし高く飛び上がり、乗り状態に移行しやすくするスタイルだ。双剣では、鬼人化状態のときに踏みつけ跳躍することで、〈鬼人回天連斬〉を空中で放った後に〈回転乱舞フィニッシュ〉を放つことができる。
(マッカォ相手に使うほどじゃなかったか)
鬼人化した状態で攻撃を当てたマッカォはあっさり倒せた。さらに、《鬼人強化状態》という、鬼人化状態で攻撃を当て続けることにより、特殊な攻撃方法を可能とする状態になった。

グルルルルルルルル…

「手下をやられて怒ってんのか…まぁモンスターの気持ちなんてしらねぇけどよ!」
リュウキは、時には近づいてため斬り、時には遠くから移動ため斬りをし、タツトは、ヒットアンドアウェイの要領で乱舞を繰り返す。
「よし!乗ったぞ!」
「ナイス!」
乗り状態では、モンスターに乗って、ハンターナイフを刺す。当然モンスターも抵抗してくるが、しがみついてモンスターを転倒させれば、大きい隙を作らせ、大ダメージを与えられるのだ。
「倒れろぉぉぉぉぉ!」

グワッ!?

バタン、と大きな音を立て倒れたドスマッカォ。モンスターが倒れている時には、普段攻撃できない高い位置にある部位への攻撃が可能となったり、安定して肉質の柔らかいところを狙えるのだ。
「狩技、【地衝斬】!」
「狩技、【血風独楽】!」
大剣専用の狩技、【地衝斬】。下から大剣を振り上げて、同時に衝撃波を出して攻撃ができる狩技だ。
双剣専用の狩技、【血風独楽】は、鬼人突進連斬のような動きで、自分を独楽のようにして攻撃する技だ。

ギャァァ!

2人の狩技が肉質の柔らかい頭に命中したことで、ドスマッカォは悲鳴をあげ、同時に頭部の冠羽が数枚千切れた。
だが、

グワァォォォォォォォ!

「チッ、怒りやがったか。」
怒ったモンスターは素早くなり、攻撃力も高くなる。非常に危険な状態になるのだ。
だが、それだけの体力を削れている指標にもなる。
「ん?尻尾で立った。」
「逃げろ!リュウキ!」

その声が聞こえた瞬間、リュウキは吹き飛ばされた。

「ぐわっ!うっ!がはぁ!」
強靭な脚で吹き飛ばされ、地面を転がった。
「リュウキ!ああもう仕方ねぇ!」
タツトはポーチから球を取り出した。
閃光玉。投げると閃光が炸裂し、見たモンスターの視界を奪うことができる。
目の前で炸裂した閃光にたまらず仰け反るドスマッカォ。
「ドスマッカォ…行くぞ!はぁぁぁ!高速…強ため斬りぃぃぃ!」

グワァァァ…

力無く倒れたドスマッカォ。
「ふぅぅ…疲れたぜ。」
「まったくだ。疲れた。」
「よーし、帰るか!」

次回「帰還、そして…」