結局1ヶ月過ぎてくスタイル()
ハンターズアドベンチャー 〜エピソード ダブルクロス〜
第3話「四天の使い手」
煌は、飛行船で天津から詳しい話を聞いた。煌は驚愕とした表情をしたが、すぐに復讐の話に乗った。
煌「……複雑でよくわからんとこもあるが、とりあえず確実に言える事は、その詩衣葉ってやつをぶっ潰せばいいんだろ?」
天津「そう言う事だ。」
煌「こりゃあ、妃弓花がああなったのも納得だな。この世界の理不尽に復讐しようとしたのも頷ける。だが、真に復讐すべきは詩衣葉に、だな。」
妃弓花「……ごめん。」
煌「おう。大丈夫だ。」
天津「よし。さて、ようやく本題にはい……待て。」
天津は異変に気付いた。
天津「廻斗と覇の神がいないな……。」
妃弓花「そういえば……!」
煌「すぐに探すぞ!」
天津達は廻斗達の捜索に取り掛かった。
捜索に取り掛かって間もない頃、妃弓花がドアを開けると、そこに廻斗がいた。
妃弓花「廻斗!勝手にどっか行かないでよ!」
廻斗「……スマン。」
妃弓花「……何かあったの?アクトは?」
廻斗は、思い詰めた表情で言った。
廻斗「……出て行った。」
妃弓花「え!?」
廻斗「村を滅茶苦茶にしたからって、俺にはここにいる資格は無いって……。俺は勿論止めたが、そのまま行っちまった……。」
妃弓花「そんな……アクトは何も悪くないのに……。」
廻斗「……煌さんに説得されたか。」
妃弓花「まあね。やっぱり煌兄には敵わない。それに、もう世界に復讐なんて考えてない。」
廻斗「……そうか、良かった。っと、こうしちゃいられない、アクトを連れ戻しに行くぞ!」
妃弓花「言われなくても!」
廻斗と妃弓花は飛行船の外へ出た。
そこで見たもの、それは……
???「……久しいな。」
廻斗&妃弓花「「!?」」
黒い服の男が立っていた。その男は一言かけた後、こちらに近づいてきた。
???「……天翔廻斗。凶炎妃弓花。それに……」
黒い服の男は飛行船をチラッとみた。
すると、飛行船のドアが開き、天津と煌が出てきた。
???「天翔天津と凶炎煌。」
天津「バレバレか。流石は謎の組織のボスと言ったところか。なあ、"巨電泡斬"。」
泡斬「存在感が隠しきれてないな。」
煌「そりゃあ褒め言葉か?」
泡斬「好きに受け取れ。」
煌「どうも。」
天津「……さて、覇の神が居ないが、本題に移るとするか。」
泡斬「……丁度良い、俺も用件がある。」
二人は同時に言った。
天津&泡斬「「詩衣葉への復讐を手伝え。」」
その瞬間、周りの空気が変わった。
天津「……ほう。」
泡斬「お前も同じ意見か。なら異論はあるまい。」
側で見ていた廻斗と妃弓花は驚きを隠せなかった。
廻斗「……泡斬が、手伝う……だと……?」
妃弓花「……天津さん、どういうことですか……?」
天津「お前達もここに来て思っただろう。あるはずの物が無いと。」
廻斗「……そういえばそうだ。ドアを開けた時、やけに景色が真っさらだった。」
妃弓花「もしかして……ここも詩衣葉の被害にあったと?」
泡斬「そうだ。ここに降り立った時は驚愕したよ。そして直ぐに人員の捜索をした。だが、見つかったのはただ1人。……喜羅来だ。」
廻斗「あいつ……!あの後生きていたのか……!」
泡斬「どうやら一度治療が施された様だったが、二次被害によって再び大怪我を負っていた。」
妃弓花「でも、まだ生きているの?」
泡斬「ああ。あいつはタフなやつだ。生命力ならこの俺でさえ凌駕するかもしれん。」
妃弓花「ふーん。道理で致命傷を与えてもピンピンしてるんだ。」
泡斬「そして、捜索の途中で見つけた紙切れに詩衣葉の名と犯した罪が書かれていた。」
廻斗「何だその紙切れ、こんな更地にするような被害を受けても残っていたのか?」
泡斬「これは特殊な紙でな。火竜の鱗を特殊な製法で紙にした物だ。耐火性と耐衝撃に優れている。」
天津「耐火性と耐衝撃……なるほど。つまりここを襲ったのは……。」
泡斬「ああそうだ。"大爆発"だ。」
そのフレーズを聞いて廻斗と妃弓花は同時にある場面を思い浮かべた。
廻斗「大爆発……!」
妃弓花「私たちを襲った……!」
天津「ポッケ村も大爆発で潰れていた……。つまり、対峙した相手にはとことん大爆発をお見舞いする奴か……。」
泡斬「全く、困った奴だ。奴には俺のアジトを破壊した罪、そして何より、俺の側近を傷つけた罪を償って貰わねばならない。」
廻斗「泡斬……。」
妃弓花「そう思えるならそれを何で一般人に……」
天津「水を指すな。泡斬も本気で詩衣葉への復讐心を抱いている。文句を言いたい気持ちも分かるが、ここは受け入れてくれ。」
妃弓花「……はい。」
泡斬「……では、共に復讐を誓うとするか。」
天津「ああ。」
天津と泡斬は握手を交わした。
廻斗「泡斬……信じて良いんだな?」
泡斬「好きにしろ。ただ、これだけは言わせて貰う。復讐したいのは本当だ。」
廻斗「……そうか。」
廻斗達は、泡斬を連れて飛行船に乗った。
天津「……煌。」
煌「zzz……」
天津「起きろ。」
煌「……んあ?」
天津「話は着いた。これから目的地に向かう。」
泡斬「ほう、目的地か。もう目処が付いたのか?」
天津「……お前も気付いているだろう。あの赤い光を。」
天津は、窓の先に見える赤い光を指差した。
廻斗「あそこにいるのか?」
天津「恐らくな。泡斬の持っていた紙切れを見させて貰ったが、奴は高速で赤い炎を出して飛行するらしい。あの赤い光も微かに動いている。」
廻斗「なら行こう。決着を着けに。」
妃弓花「……ちょっと待って。アクトはどうするの?」
煌「俺が寝る前に探しといたが、もうとっくにどっか行っちまったみたいだぜ。」
妃弓花「……そうなんだ。」
天津は運転席に座り、呼びかけた。
天津「……行くぞ。準備は良いな?」
廻斗「ああ。」
妃弓花「大丈夫です。」
煌「OKだ。」
泡斬「問題無い。」
天津「よし、出発だ!」
天津はレバーを引き、飛行船を飛び立たせた。
続く
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