Re: モンハン小説 6代目( No.45 )
  • 日時: 2018/05/13 11:30
  • 名前: コボ (ID: Pn7Siav0)

書くのは楽しいけど、打つのが遅いから時間がかかるし、仕事が忙しくなってしまう。
それでも、自分なりに頑張ります。

双龍〜2人のハンター〜

第3話 「帰還、そして…」

「疲れた〜」
タツトとリュウキは、疲れ果ててベッドに横たわっていた。
「お疲れ様。今日はゆっくり休んで、これからの狩りのために身体を整えてくれ。」
「はい!」
そして、2人は眠りについた。


『ハンターの皆さん!今すぐ起きて準備をしてください!繰り返します!ハンターの皆さん!今すぐ起きて準備をしてください!』
その声で2人は起きた。
「今のは…?」
「とにかく準備だ。急ぐぞ!リュウキ!」
装備に着替えた2人は、集会所の広場に集合した。
「皆さん!ありがどうございます!急な呼び出しにも関わらず、ありがとうございます!」
「で、どーしたの?モンスターの襲撃?」
カルマはそう言うと、
ドーーーーン!!!
「マズイな、話してる暇はなさそう。早く行くよ。」
「あの飛行船にみなさん乗ってください!」



「ここは、どこですか?」
タツトはギルドマネージャーに聞いた。
「旧砦という場所です。とあるモンスターが…」

キシャアアアアアアア!

「とにかく、僕は行くよ!」
カルマを含め、10人ほどが降りていった。
「俺らも行くぞ!」
「おう!」
その掛け声で全員が下へ降りた―――。

「なんだよコイツ…」
見とれてしまうほど綺麗な金色の胴体。そのモンスターが作ったのか、後ろにある巨大な瓦礫。そして…
「コイツが…そんな危険なのか?」
巨大…と言える大きさではないとリュウキは率直に思った。
「兄ちゃん、コイツが《アトラル・カ》だ。古龍級生物だからな。」
「そんなヤバイのか?」
そこに突っ立っていたリュウキは、やってやる、と思い走った。
まだまだ距離はあるが、警戒しつつしっかりアトラル・カを見て走る。
その瞬間、

アトラル・カを見ていると、後ろへ下がり、瓦礫を引っ張り出した。

「何やって…」
そこに現れたのは、先ほどまでいたアトラル・カとは全く違う姿のモンスター。
龍のような姿をしていて、何より大きさは全く比にならない。
「これ、さっきのやつ…なのか…」
その瞬間、リュウキは吹き飛ばされた。



「大丈夫?」
「うっ…大丈夫です。」
リュウキはその瞬間、目の前の人物が誰かわかった。
「って!カルマさん!?」
「そうだよ。…思ったより軽い怪我だ。良かったよ。」
リュウキは、ほとんど痛みがないことに気付いた。
「あれ?俺…吹き飛ばされて…」
「吹き飛んだ衝撃で失神したけど、砂の山にぶつかったから、軽い痣がついただけだよ」
そういってカルマは微笑んだ。
「わかりました。…あれ?タツトは?どこですか!」
「ああ、タツト君か…タツト君は…」
「まさか、アトラル・カに…」
「いやいや、その逆だよ。」
そういって、カルマは戦闘エリアを指差した。
その方向を見ると、
「あいつ…スゲェ…」
攻撃こそ少ししかできていないが、確実に一撃一撃を回避しているタツトがいた。
と、その時だった。

『アトラル・カの様子がおかしいです!今すぐベースキャンプへ戻ってください!』

目つきが鋭くなったようなアトラル・カは今にも暴走しそうだった。
ギルドマネージャーの1人が言った。
その合図で、全てのハンターが、ベースキャンプの方へ戻ってきた。



「大丈夫か?タツト」
「ああ、大丈夫だ。お前こそ、怪我は?」
「俺はだいじ…」
話をしていた2人の元に、3人のハンターがやってきた。
「タツトっていったか。俺らのグループに入らないか?さっきのアトラル・カ戦でのあの動き、HR1とは思えないぜ。」
強そうなハンマーを担いだハンターがそういった。
後ろには、巨大な大剣を装備したハンターと、弓を持ったハンターがやってきた。
リュウキの方を見たタツトは、
「俺は、コイツととハンターを続ける。気持ちは嬉しいが、断らせてもらうよ。アトラル・カ戦の時にでもまた一緒に狩ろうぜ。」
「わかった!すまないな、お取り込み中邪魔しちまって」
「ああ、いいよ。」
3人のハンターが去ると、リュウキは聞いた。
「なんで断ったんだ?あのハンターの方が俺より強いだろ?」
リュウキがそう言うと、タツトはこう言った。
「お前といると楽しいんだ。コツコツ頑張ってモンスターハンターになりたいと思ったし。」
タツトがそう言うと、スピーカーから音声が聞こえた。

『龍歴院所長だ。アトラル・カを倒したものには、【モンスターハンター】の称号を与えることになったが、再戦は少なくとも、二週間待ってもらう。』

次回「上へ上へと」